2014年03月31日

コストダウン戦略2回目

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              戦略作成のための質問集(16)

                【コストダウン戦略2回目】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【戦略作成のための質問集(15)】でした。

 コストダウンの、目的、優先度、対象領域、定義と成果指標、向きあい方などについて考えていただきました。どのようなコストダウン戦略が煮詰まりましたでしょうか?


 前回に引き続いて、コストダウン戦略に限ってリスト化を続けたいと思います。今回の結論は【コストダウン戦略2回目】です。


 今までと同様に、

A)●●だから戦略としてYESを選択する
B)●●だから戦略としてYESともNOとも決めかねる。●●を判断基準
にして都度戦略として好ましい方を選択する
C)●●だから戦略としてNOを選択する

と言う調子で戦略を作っていただけたらと思います。


 では、行きましょう!


349)市況原料の購買構造改革によるコストダウン戦略を実行していますか?
(それとも、市況原料は売り手市場なので思うようにはならないと認めて価格交渉に専念していますか?)
350)市況原料の価格交渉には担当者では無力なのでボスや経営者を交渉に当たって貰うトップ交渉戦略を使っていますか?
(それとも、任務を課されているあなたが対応していますか?)
351)値上げに晒された際には、社内説得に当たると言うコストダウン戦略を使っていますか?
(それとも、自分は社員なのだからあくまでも社外に向けて活動することこと重要と思って行動していますか?)
352)化学原料のコストダウンの軸足を非市況原料に置いていますか?
(それとも、短期的とは言え影響力が絶大な市況原料に注力していますか?)
353)非市況原料は所詮小物に過ぎないので市況原料に神経を注ぐのが当然であると思っていますか?
(それとも、非市況原料への取り組みを疎かにしないコストダウン戦略を取っていますか?)
354)市況原料群の中で下位にある手つかず原料を非市況原料側に移動して上位原料に位置付けることで本気で取り組めるようにしていますか?
(それとも、群の切り分けは重要なことなのでコロコロ変えないことにしていますか?
355)コストダウンプロジェクトは小回りが利きやすい実務者中心で編成していますか?
(それとも、関連所属長全員を常時参加して貰うようにしていますか?)
356)社外に協働を求めるようなコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、社外には助けて貰える相手などいないから当てにしないことにしていますか?)

以下に続く)
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 コストダウンセミナー:大阪開催


〜購買・資材・物流・研究・技術・開発部門対象〜


【化学原料のコストダウン戦略とそのノウハウ】


コストダウンが出来るのは、運・勘・度胸・偶然ではなく、確かに出来ると言う科学的な根拠がある!
体系的に学ぶことで、コストダウンの確実性を高め、上手な購買戦略とノウハウのエキスを修得しましょう!


●日時:     2014年06月10日 (火)  10:00〜16:30
●会場:     大阪市立中央会館2階 第4会議室
●講師:     化学原料コストダウン研究所 所長 山本恒雄
●講師略歴:   株式会社カネカ(旧:鐘淵化学工業株式会社)にて
         研究開発(27年間)と研究管理(3年間)のバック
         グラウンドを持ち、且つ、豊富な化学原料購買の
         知識と、7年間の活動で累積475億円のコストダウン
         実績を挙げた。
●参加費:    非会員:49,980円(税込)
         会員:47,250円(税込)
         学校関係者:10,800円(税込)
●定員:     30名
          (満席になりましたら、締め切らせていただきます。
          早めにお申し込みください。)
●受講者特典:  いくつかの条件付きですが、講師にしか出来ないコア
         技術情報を無償で提供いたします。ご希望の方は、最も
         コストダウンしたい副原料1つを、購買担当者と
         相談し、慎重に選別してセミナー当日にご提示下さい。
         その確たる情報を材料にして値下げ交渉によるコスト
         ダウンをしていただけます。

プログラムの詳細と参加申し込みに関しては下記でご確認いただけます。

https://www.rdsc.co.jp/seminar/140602 


 尚、下記の講師紹介ルートをご利用いただけましたが割引がございます。下記をクリックして必要事項をご記入の上、備考欄に「講師割引を希望」とお書き願います。追って、特別な申込書をご提供させていただきます。

http://www.ip-labo.jp/article/13183391.html
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(この下続き)

357)コストダウンの成果は正しく評価できるようになっていますか?
(それとも、結局は相対評価のランク付けになってしまうので過度に期待しないことにしていますか?)
358)市況品と非市況品の性格の異なる成果を相対的に正しく評価するコストダウン戦略が使われていますか?
(それとも、元来比較はできないからやる気をなくさない程度で感覚的にやることしかないと思いますか?)
359)買い手の弱点である情報不足を求めても無理難題なので限られた情報で仕事をすると割り切ることにしていますか?
(それとも何とかして情報デバイドを克服すると言うコストダウン戦略を取っていますか?)
360)購買組織だけでなく自社から売り手に優位性を与えてしまうような弱み情報を漏らさせないと言うコストダウン戦略を講じていますか?
(それとも、交渉力で挽回すれば済むことと思われますか?)
361)調査は外部に頼めば安い金だけで済むことなので自組織に整備するコストは無駄だと思いますか?
(それとも、セールスストークに惑わされないため独自の調査力を整えるコストダウン戦略を取っていますか?)
362)価格情報が最重要とのコストダウン戦略をあなたは実行していますか?
(それとも、所詮分かるはずがないことなので相見積でやって行けばよいと思いますか?)
363)購買単価の妥当性を必ず検証すると言うコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、ないものねだりをせず見積戦術で対応できると思いますか?)
364)価格情報の獲得のために投資しても元は取れないと思いますか?
(それとも、人・もの・金・時間などを徹底して投資するコストダウン戦略を講じていますか?)
365)代替できる世界中のメーカーを調べることは商社にやらせればよいと思いますか?
(それとも、自分でやるようにしていますか?)
366)商社を頼らずに、代替できる世界中のメーカーを調べるコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、そんな無理難題を期待せず、見つけられたらラッキーと言うスタンスでよいと思いますか?)
367)相手があることなので目標価格を事前に設定するのではく、応答の中で探って行けば済むと思いますか?
(それとも、必ず目標価格を前もって決めることにしていますか?)
368)誰からも文句の言いようがない科学的に根拠のある目標価格を設定するとのコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、理想論を求めず、自社の利益計画から逆算される目標価格で不都合はないと思いますか?)
369)海外工場での購買情報などを活用して全社レベルでの部分最適化に繋げると言うコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、近場での購買がベストなので単純に活用できるはずがないと思いますか?
370)必ず成功するとの裏付けがある企画を作ると言うコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、それはできることではないので、失敗を織り込んで確率的に捉えてやればよいと思いますか?)
371)対象原料選びには失敗はつきものと思って取り組むようにしていますか?
(それとも、失敗しないように対象原料は科学的に選定するとのコストダウン戦略を取っていますか?)
372)化学原料のコストダウン手法19種を柔軟に使い倒そうとしていますか?
(それとも、綿密な選択をしないで直感を大切にすべきと思いますか?)
373)価格交渉が不満足であった場合、さっさと諦めて別の原料で取り組むことにしていますか?
(それとも、別の策でもっと大きな効果を追求しようと言うコストダウン戦略をしていますか?
374)膨大な労力と費用が掛かる海外調達に取り組む際、成功すると確信できる根拠を求めるコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、所詮はやってみるしかないので成功確率は追い求めないことにしていますか?


 以上です。お疲れ様でした。


 では、今回はここまで。結論は【コストダウン戦略2回目】でした。


 次回は、【戦略作成のための質問集(17)】です。

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編集後記)


 大阪辺りではもう桜が満開の木も結構見られるようになっていますが、明石はまだチラホラです。開花宣言はいつなのでしょうかね?

  あなたのところはいかがでしょうか?


 さて、今回は、これ↓。
ボケの花



















 いよいよ本格的に花が楽しめるようになって来ました。


が、見逃さないようにしていないと瞬く間に過ぎ去っていく時期でもあります。


 椿・梅・モモ・桜に挟まれながらも、この花も中々美しいもの。

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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。