2011年11月15日

環境作り

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

               人材育成と教育(26)

                 【環境作り】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【どこから?に必要な能力】でした。

 価格を追求するために避けて通れないのがこの能力であると解説しました。あなたはどのように備えると覚悟を決めましたでしょうか?


 さて、今回のテーマは、【メーカー候補の調査力(海外含む)】です。結論は【環境作り】です。


 先ず最初に考えなければならないことは、「何故、海外を含めてメーカー候補の調査力が必要なのか?」ではないでしょうか?


 それは、ズバリ、ビジネスがグローバル化しているからです。


 即ち、1つには、製品の販売がグローバル化しているから原料もグローバルに世界のどこからでも購買する方が自然だからです。


 2つ目には、生産場所がクローバル化しているから原料も現地で購買できればよりよい訳です。


 3つ目には、そもそも海外に製造を進出させる大きな理由にコスト構造の改善があるのでその主要な部分を占める原料もグローバルにコスト追求するのが筋だからです。


 そして4つ目には、昨今ではとりわけ重要になってきましたが、本来大歓迎すべき円高を確実にチャンスに変えるためです。


 と言うわけで、いやおう無しにも、現実は原料購買先を世界の視点で捉え直す必要に迫られています。


 今までのように専ら日本国内のメーカーとの取引をする原料購買ではやっていけなくなっていると言う現実を直視する必要があるのです。


 更に、今後を考えると日本国内メーカーから購買すること自体がリスクであると言う時代も来ることでしょう。国内市場が縮小することによる国際競争力の低下を避けて通れなくなる時代が来ます。


 又、東日本大震災での教訓でもあるでしょうが、地震国・津波国である日本を前提に原料を購買することのリスクにも思い知らされたことと思います。


 では、次に、「海外を含めたメーカー候補の調査力とは何なのか?」ですが。


 日本国内のメーカー候補を調査するのは既にお手の物でしょうから、重要なことは海外のメーカー候補をどんなやり方で調査するかに尽きます。


 では、海外のメーカー候補をどうやって調査しますか?


 色々な方法が考えられるでしょうが、好ましいやり方と言うのは、多額の費用と時間を掛けて犬棒式に海外に闇雲に足を運んで模索するのではなく、出来れば自分の机に座ったままでできるのが効率性が高いと言えますね。


 ですから、机上と言うのがベストの調査力と言うことになります。


 ところで、こう説明していくとあなたは素朴な疑問を感じられるのではないでしょうか?


 そうです。


 「出入の商社に頼んでやれば済むのに?馬鹿だなあー、上手く使えばよいものを・・・」と思われたのではありませんか?


 しかし、

以下に続く)
--------------------------------------------------------------------
【化学原料系】コストダウンセミナー(東京):募集中です!

日時:   12月20日(火) 10:00−17:00
場所:   東京都千代田区駿河台総評会館5F502会議室
テーマ:  コストダウンができるのは運・勘・偶然ではない!!
   【化学原料のコストダウン技術とその戦略】

 詳細は下記をクリックしてご確認ください。

http://www.science-t.com/seminar/T111202.htm


 尚、下記のフォームからお申し込みいただきますと講師割引特典をご利用
いただけます。お1人47,250円のところを23,600円と断然
お得になっております。

http://www.ip-labo.jp/article/13183391.html


 又、条件付きですが、セミナー参加者の特典として、20万円相当の無料
サービスをご利用いただけます。
--------------------------------------------------------------------
(この下続き)

 しかし、


これをやると、わざわざ海外のメーカーを探し当てる主目的である経済性の追求が見事に崩れてしまうのです。


 何故なら、海外メーカーから本来獲得できる価格が見えないために、頼んだ商社からの見積もりに頼ってしまうしかないからです。


 手の内が決して明かされることがない商社マージンを認めざるを得なくなり、海外品の購買メリットが概して大きく減じてしまうのです。円高メリットも消えてしまいかねません。


 又、現地工場向けの原料の場合、海外メーカーと現地工場との直取引が常識の世界なのに、日本の商社が介在すると言う歪んだ構造を持ち込むことになってしまいます。これでは現地生産の目的のかなりの部分を自ら放棄することになってしまいます。


 ですから、やはり自力で海外のメーカーを調査する力が必要になるのです。


 では、自社で海外メーカーを調査するにはどうしたらよいのでしょうか?


 昔、購買をするようになった頃この基本的な疑問が解けなかったので、実は購買セミナーの講師に機会あるごとに聞いて見たことがあるのですが、一度も真っ当な返事が貰えなかったのです。


 購買のプロと呼ばれている人でもこの基本的なことが出来ない人が多いのだなーとビックリしました。


 と同時に、「何としても知りたい」と追い求めたことがあります。


 で、結論は、


各種のデータベースを使うのが王道である


と言うことです。


 尚、最近では化学物質名をキーワードにしてインターネットで検索する調べ方が無料なので便利なのですが、網羅性とヒット率に大きな難点があるので「不十分だなあー」と言うのが私の実感です。


 下手をすると怪しげな相手を頼ってしまうと言うとんでもないリスクも潜んでいます。


 では、あなたがやるべきことは何でしょうか?


 「このような状況下でこの能力を発揮できる状況にあるのか?」を見極める。個人が持つ知識に留まらない環境の整備を行なうことも必要なのではないでしょうか?


 では、今回はここまで。今回の結論は【環境作り】でした。


 次回は、【人材育成と教育】の27回目です。
---------------------------------------------
編集後記)

 正に食欲の秋ですね。先日、姫路B1グランプリ(B級グルメ)に行ってきました。折角だからなかなか足が出ない遠方の出店食品をと狙ったのですが、考えることはみんな同じですから長蛇の列で、グッタリと疲労困憊してしまいました。


 さて、今回は、これ↓。

丸い菊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 色のコントラストも絶妙ですが、上手くまあーるく納めているのがいいですね。


 心がほっこりと温かくなってきます。
-------------------------------------------



トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。