2011年06月15日

突き詰める力

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               人材育成と教育(17)

                【突き詰める力】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【目標価格の設定力】について書きました。

●目標価格がどうして必要なのか?
●目標価格とは一体何なのか?どうあるべきなのか?

と言う辺りを考えてみました。

 

 今回は、『目標価格の設定力』の続き、結論は【突き詰める力】です。


 さて、「根拠のある目標価格をどうやれば設定できるのか?」と言うことが知りたくなったのではありませんか?


 果たして、どうすれば誰でも同じ目標価格を設定できるのでしょうか?


 この問いは原料購買を担当しているあなたにとって、実は、最も厳しい質問ではありませんか?


 普段、「その目標価格が甘すぎるのだよ!」などと揶揄されていませんか?


 では、「この目標価格なら誰も文句のつけようがない」と社長や部外者を唸らせるだけの絶対的な根拠を持った目標価格とはどうすればよいのでしょうか?


 長年の経験で私が行き着いた結論は、下記の2つです。


1)輸入価格
2)主変動費と適正利潤からの推定販売価格


 前者であれば動かしがたい証拠データそのものですから、誰がやっても同じ価格になります。


 後者であれば、確かに推定にはなりますが、精度の高い推定ができれば、誰がやっても同じ価格を推定することになります。


 勿論、これらはクールな数値ばかりから構成されており、情報発信者の意図が入り込む余地は全くありませんので、誤判断に誘導される危険性もありません。


 では、この2つの価格を求めるための能力とは一体何なのでしょうか?


 前者で必要な細分化された能力を列記すると次のようになるでしょう。


1)目的の原料の化学物質名を訴求する能力
2)目的の原料の輸入統計番号をミスなく選定する能力
3)輸入統計番号に含まれる可能性のある化学物質を網羅的にイメージする
  能力
4)目的の原料の流通している組成などを網羅的にイメージする能力
5)輸入通関データから目的の原料だけのデータを解析する能力


 一方、後者での能力は下記のようになるでしょう。

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 一方、後者での能力は下記のようになるでしょう。


1)原料の成分と組成を訴求する能力
2)原料の化学反応式を作成する能力
3)主変動費のための原単位を算出する能力
4)この合成に使われる原料(上流原料)の輸入価格解析のための前者での
  能力
5)主変動費から販売価格を推定する能力
6)必要なら、上流原料の販売価格推定のための追加的能力


 尚、ここまで解説してきましたが、今1つ念のために見積価格について補足しておきましょう。


 あなたの周りに、「見積価格が目標価格である」と言う人はいませんか?


 あるいは、ひょっとするとあなたもそう思っていませんでしょうか?


 しかし、これは見積価格の認識を誤っているのですね。


 即ち、見積価格は、たとえ競争見積で得たとしても、あくまでも「売ってあげる価格」に過ぎません。要するに売り手の意思表示に過ぎません。


 これに対して、目標価格は購買する側の拠り所となる価格のことで、売り手の意思とは関係ありません。あくまでも「購買できるはずのギリギリの価格」を意味しています。


 ですから、「競争見積もりしているので目標価格は設定している」と思うのは事実誤認です。


 では、いよいよ最後です。


 このような目標価格の設定力をあなたは既に持っていますでしょうか?
あなたの組織でこれらを確保するためには一体何をすればよいのでしょうか?


 又は、社内でこれらを実現するためにあなたはどんなことをしますか?


 更には、社外の力を借りるためにはどうしたらよいのでしょうか?


 では、今回はここまで。今回の結論は【突き詰める力】でした。


 次回は、【人材育成と教育】の18回目です。
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編集後記)

 梅雨の真っ只中ですが、時々雨が降ると言った調子の比較的穏やかな状況で少しメランコリーな気分です。夏の水不足にならないように、一方では、東日本で集中豪雨が来ないようにと願うばかりです。


 さて、今回は、これ↓。

帝釈天ねこ

 

 

 

 

 

 

 

 

 どこにでもいそうな野良ですが・・・。


 人なつっこい奴で、なでなでしているとお腹まで触らせてくれるほどの「身を任せ」振りなんです。


 場所は、東京都葛飾区柴又。帝釈天の境内での出来事でした。ハイ。


 さしずめ、フウテンのにゃんさん。

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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。