深く知ること
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人材育成と教育(15)
【深く知ること】
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こんにちは、塩梅マンです。
前回は、【断片情報から原料規定への遡及調査力】について書きました。
原料情報の不足を補うやり方と、それ以前に、開示を拒否する売り手への処遇に関して概説しました。
今回は、『取引先の購買仕様書記載への指導力』について考えてみたいと思います。
今日の結論は【深く知ること】です。
さて、そもそもこれをわざわざ必要になる主な理由は、適正価格の推定をして、世界中から供給先を探し出し、結果としてコストダウンに繋げるためですね。
では、どんな項目が特に必要になるのかを整理して見ると下記のようなものになるでしょう。
1)化学物質名とCAS−NO
2)構成成分とその混合比率
3)特注品であるのかどうか
4)品質スペックの検査規格
5)法的規制とその内容
6)上流原料類の化学物質名
尚、ここで上流原料と言うのは、原料を製造するためのもう一つ前の原料のことを便宜上表現しています。
特に6)は適正価格を洞察する上で非常に重要であるにも拘らず大抵の場合は疎かになっているのではありませんか?
記入する欄すら設けていないと言うことになっていませんでしょうか?
では、これらを購買仕様書にキチンと書いて貰うために買い手に必要な能力とはどんなものになるでしょうか?
それは、
A)上記の項目を正確に理解・咀嚼できる能力
B)これらの項目の記載不備を見抜く能力
C)記載不備を満足できるレベルに改善させる能力
D)特注品に関する記載の正否を見抜く能力
などとなります。
さてさて、あなたにはこの能力が備わっていますでしょうか?
以下に続く)
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(この下続き)
あなたは上手くこなせていますでしょうか?
YESであれば、上手く機能していると言えますね。
一方、NOであれば、現状を変える必要があります。
では、何をすればよいのでしょうか?
それは、下記の5つの内の少なくとも1つを確保することではないでしょうか?
即ち、
1)あなた自身がそのような能力を身に付ける
2)組織内の同僚や部下の中でこの能力を確保する
3)組織外の応援を適宜得るようにする
4)購買仕様書の実質的な作成を技術・研究部門に担って貰う
5)社外のプロにアウトソーシンする
などです。
結局、あなたが自己研鑽してその能力を修得していくか、あなたが周囲に積極的に働きかけていくか、又は、この能力の必要性を上司に訴えて戦略にして貰うと言うことになりますね。
今回の結論は【深く知ること】でした。
では、今回はここまで。次回は、【人材育成と教育】の16回目です。
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編集後記)
東日本大震災から2ケ月を過ぎましたが大きな爪後は依然として残ったままで大変なご苦労が続いているとの現地報道で見て、関西にいる者も今でも胸が締め付けられる思いです。一歩一歩着実に復旧が進む事をお祈り申し上げます。
それにしても、入院中にすっかり新緑に様変わりしてしまいビックリです。
さて、今回は、これ↓。
普通サンザシと言われているのは専ら一重の白い花なのですが。
色も形もずいぶん違うようです。
まあー、珍しいものが大好きですので嬉しい出会いでした。
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