2011年01月15日

成功するコストダウン計画

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

               人材育成と教育(9)

            【成功するコストダウン計画】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、いつもの順番を敢えて変更して【コストダウンテーマの構想力】について前半部分の解説をしました。

 コストダウンの成否の70%はコストダウン計画で決まってしまうこと、成功するコストダウン計画作成のために重要となるコンピテンシーを一先ず2つお示ししました。

 

 さて、今回は、【人材育成と教育】の9回目、


今日の結論は、【成功するコストダウン計画】です。


 では3つ目以降を解説します。


3)対象原料を、『精度よく』、且つ、『漏れなく』選び出せること:


 『精度よく』のためには、精度のよい目標価格を知っていることが必須です。

 『漏れなく』のためには、購買金額が中~大の原料類全てで精度のよい目標価格を知っていることです。


 これができれば、成功確率は非常に高くなります。なぜなら、実現が不可能な原料をターゲットにすることがないからです。

 逆に、これが出来ないと絵に描いた餅に過ぎず、コストダウンは運頼みとなって、結果的に全体としての成功確率が低くなってしまいます。


 尚、これに関して、非常に重要な点があります。


 それは、市況品に一喜一憂しないことです!


 何故なら、市況品の価格はあなたには遠く及ばない大きな力で殆どが決められており、しかも、購買環境によって幸運に一瞬値下げできても、しばらくすれば逆に無理やりに値上げさせられてしまうからです。


 確かに、この領域は短期的に大きく利益に貢献する場合があるので捨てがたい魅力となっており、社内中から大きな期待を掛けられているのではありませんか?

 そして、そのプレッシャーを感じながらあなたは精力を擦り減らすのでしょうが、実は、極めて空しい自己満足に過ぎません。


 要するに、ここは売り手市場で、唯一のパワーはトップ交渉しかないのです。


 そして、この部分は原理的にコストダウンではありませんし、安定的に損益分岐点を改善することも出来ません。


 今、あなたに本当に求められているのは、やればやるほど進展する損益分岐点の改善です。


 従って、市況品ではない原料類に着目することです。これならコストダウンした効果は活動後何もしなくても永続できます。


4)揺るがない目標価格をイメージできること:

 揺るがない目標価格とは、『精度のよい目標価格』のことです。

 公開された価格や見積価格、経営トップが収益性から逆算した希望価格、誰かから聞き込んだ価格と言ったような不確かな価格を基にした目標価格ではなく、『確かなデータに裏づけされて科学的に知ることができる価格』のことです。


 では、そんな夢のような価格の指標があるのでしょうか?


 私は、これには、輸入価格と推定販売価格をお奨めしています。


 これらがあると、曖昧な価格面での妥協が少なくなり、大きなコストダウンに繋がります。

 逆に、この精度が低いと少しのコストダウンで何となく満足して完了となってしまいます。


 まだ、条件はあります。

以下に続く)
--------------------------------------------------------------------
■ 化学原料系:コストダウンセミナー(東京):期限迫る!

コストダウンのプロの条件を体系的に学ぶことができる!
【化学原料コストダウンのポイント】

日時:   1月28日(金)10:00-17:00
場所:   東京:大井町
        (きゅりあん4階第1グループ活動室)
受講料:  45,150円/人(1名の場合)
      34,650円/人(2名以上の場合)

 詳しくは下記のリンクをクリックしてご参照ください。


http://www.johokiko.co.jp/seminar_medical/AA110141.php


 尚、下記のホームページの無料相談フォームから講師割引をご請求
いただければ参加費はお安くなります。

http://www.ip-labo.jp/article/13183391.html
--------------------------------------------------------------------

(続きです)

 5つ目はこれです。


5)優先順位を精度よく作れること:

 優先順位とは、1つの原料で行なう多彩なコストダウン方法相互の優先順位と、どの原料のコストダウンを重視するのかと言う原料間での優先順位とがあります。

 コストダウン方法相互の優先順位は、

*コストダウン方法で大きい効果と小さな効果とを判断できること
*コストダウン方法毎の難易度を洞察できること
*上記2要素を踏まえて、合理的に優先順位を決められること

などのコンピテンシーが必要です。


 原料間での優先順位は、

*どの原料が別のメーカーを探しやすいかを見抜くこと
*原料毎の優先コストダウン方法を含めて合理的に優先順位を決められること

などになります。


6)原則として商社を使わずに自力で行動すること:


 これは、別の機会に解説しますが、一言で言えば商社のコンピテンシーに頼っていてはあなたが狙っているコストダウンは実現しにくいと言うことです。


 以上が、要点でした。


 ですから、あなたは、自分の現状のコンピテンシーを踏まえて、どの部分を今後更に強化するか、どの部分を新たに修得するかを上手く決める必要があります。


 あなたに求められているコンピテンシーをどのようにお感じになられました
か?


 『こんなに簡単なコンピテンシーでよいのか?』と思われましたか?


 それとも、『こんな神業みたいなコンピテンシーを持っているなんてどこにもいないじゃないか!』と憤慨しましたか?

 

 そうですね。


 非常にハードルの高いコンピテンシーもかなり含まれているので、自力だけに期待するのは到底無理と言う部分を感じられたのではないでしょうか?


 その場合の選択肢は、必然的に、次の4つになります。


A)現状の自分のコンピテンシーだけで何とかコストダウン計画を立てることの代償として、コストダウンの成功確率や効果の大きさなどへの過剰な期待は諦める。
(多くは望まず、できれば儲けものと覚悟してソコソコやることにする)

B)不足のコンピテンシーは、何年掛かろうとも必死になって修得する。その
代償として、能力が備わるまでしばらくの間はA)をやるしかないと腹を決める。
(但し、やればできると言うものばかりではないので全部の能力が揃えられるかどうかは不確実だと私は感じますが・・・)

C)不足のコンピンシーを社内の他の人で補完することでコストダウンの成功確率とやや大き目の効果を追求する。
(社内の総力でやれる限度内で努力すればよいと割り切る)

D)不足のコンピンシーを無理やり自分自身や社内に求める自前主義を取っ払って、社外にアウトソーシングすることで、コストダウンの成功確率と大きな効果を追求する。
(極限的なコストダウンに狙いを定める)

 

 さて、あなたはどれを理想として選択されますか?そのために今何をしたらよいのでしょうか?


 以上、結論は【成功するコストダウン計画】でした。


 では、今回はここまで。次回は、【人材育成と教育】の10回目です。

---------------------------------------------
編集後記)

 あれっ、もう1月半ばになっている?この2週間何をしていたんだろう?毎年この時期に感じてしまうのは私だけでしょうか?


 さて、今回は、これ↓。

富士山

 

 

 

 

 

 

 

 新年と言えば、やはり、富士山。


 この時期は本当にきれいで、映えています。


 遮るもの、雲ひとつなく、本当に心が洗われます。


 今年を、夢を叶えるための一歩となる年にしたいものですね!

-------------------------------------------



トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。