2010年07月31日

真の競争の作り方

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             真の競争状態の作り方

           【自分が楽をしないこと!】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の49回目でした。

 通常あなたが得ることができる価格情報の3つ目以降について見てみました。しかし、確かな価格情報を押さえることは容易なことではないと言う残念な結論でしたね。このことは買い手にとって最も大切なことであるにも拘らず、致命的な弱みになっているのが実状なのです。では一体どうしたらよいのか?その答えがこのブログの中間部分に紹介されていますので是非URLへのリンクをクリックして見てください。


 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の50回目です。本当の競争状態について考えてみたいと思います。


 今日の結論は、【自分が楽をしないこと!です。


 早速ですが、あなたに質問があります。


 購買する場合、最も重要なことを1つ挙げるとしたら何をあなたは選びますか?


・何と言っても購買戦略が一番だね
・買う方が購買の選択権を持っていることかな?
・QCDのバランスだね
・売り手との信頼関係だよ
・安定供給じゃないかな?
・自由競争原理の徹底だな
・やはり交渉力ではないかな?
・いやいや人間力だぜ
・体系だった購買能力に決まりだね
・トップ交渉に勝るものはないぜ
・資本投下の威力はすごいよ
・何故それを買うのかを熟知していることかな?
・情報力じゃないかな?


などなど際限がないかも知れませんね。


 確かに、それぞれに重要なことばかりで優先順位をなかなか付けがたい面もあるなとも感じます。


 しかし、購買する原料が一旦決まっていると言う前提の中で考えれば、競争を作り出すことがエキスではないでしょうか?


 以前に、買い手が変えられる可能性のある購買要素は結局のところ獲得する購買価格しかないと書いたことがあります。


 年間の購買量は変えられませんし、原料自体を変えることもできません。発注単位の量を変えるとか荷姿を変えるとかの条件変更は勿論ありますがこれらは仔細な変更に過ぎません。


 新たにあなたが獲得できるかもしれない購買価格は競争状態を作り出せるかどうかに掛かっていると言っても言い過ぎではありません。


 化学原料のコストダウンの手法は19種しかないといろんな場で私は主張しておりますが、それもみんなこの競争状態を作り出すためのやり方が多彩にあると言うことに過ぎません。


 要は、競争状態を作り出せるかどうかに掛かっているのです。


 合い見積を取ってみるのもそうです。


 複数購買化するのもそうです。


 購買比率の変更もしかりですね。

 

 一方、これと全く対極にあるのは、そこから買うしかないと言う状態です。


・物質特許があって世界的に独占されている。
・特許的な制約はないがたまたま世界で唯一のメーカーしか存在しない。
・唯一のOEM先で作って貰っている。
・品質が余りに微妙で、絶対にA社からしか買えない。


と言った調子の原料ですね。正直言って言い値で買うしかない世界です。


 ですから、購買と言うのは言って見ればコストダウンのネタをいかに探し出せるかに掛かっている訳です。


 その時の鍵を握るのは、競争状態が作り出せるかどうか?です。


 では、どうやれば競争状態を演出できるのでしょうか?

以下に続く)
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 今回は、大阪で開催します!

【化学原料のコストダウン戦略とそのノウハウ】

日時:   9月10日(金)10:00−16:30
場所:   大阪産業創造館 6F 会議室A
受講料:  49,980円/人(同時申込なら2人目は無料)

詳しくは下記のリンクをクリックしてご参照ください。

http://www.rdsc.co.jp/seminar/100903.html

 

尚、下記のホームページの無料相談フォームから講師割引をご請求いただければ参加費は半額の24,990円/人となります。

http://www.ip-labo.jp/article/13183391.html

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(続きです)

 その答えは、


競争を阻むことに繋がってしまうような制約を 意識的に外す ことです。


 特殊でなく普通の原料を購買すること、世界中のどこからでも購買すると言う覚悟で追及すること、そして、商社を通さず直取引をすること、など・・・になります。


 ですから、これらの制約を外さない購買のやり方はことごとく競争をしない環境を作り出してしまっていることに早く気付く必要がありますね。


 設計から言われた通りの特殊な仕様の原料を買うしかないと認めてしまうこと、日本国内の適当な数社の中から購買先を決めてしまうこと、相手探しを自ら行動せずに商社に依頼してしまうこと


 もっとも日常的なケースは、「日本国内の、自分が知っている数社に合い見積を出させること」。これこそ最も典型的な行動ですね。


 しかし、そんな楽チンなやり方をしていては競争状態は99%作れません。


 真に競争状態を作り出すには、あくまでも「意識的に自力で外す行動」が問われていることになります。

 

 尚、その辺りの詳しいことは、上記の化学系原料のコストダウンセミナーでタップリと1日がかりで集中的に学ぶことも出来ます。


 以上、今回の結論は【自分が楽をしないこと!】でした。

 

 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の51回目、です。

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編集後記)

 各地の集中豪雨でヤキモキしていたら一変して連日の猛暑と早代わりになり疲れが溜まる一方の今日この頃です。夕立でもあればと雨乞いしたい気分ですね。


 さて、今回は、これ↓です。

300何きのこ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 芝生の中に顔を出したこれ、何と言う名前なのでしょうか?キノコと言うのは怖くてなかなか素人が手を出せないおっかなびっくりものです。


 ひょっとして、毒キノコかも?まさか笑い茸ではないでしょうね?


 わっはっは、いっひっひ、うっふっふ、えっへっへ、おっほっほ・・・と笑い転げて1日過ごせたら幸せになれるかも?
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コメント一覧

1. Posted by 森本   2010年08月01日 21:06
ご無沙汰しております。
森本です。
写真はカラカサタケのようですね。
参考URL
http://sas2005.eco.coocan.jp/05lts/054fun/054fun.html

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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。