価格情報の実態1
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
価格情報の実態1
【情報源は?】
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
こんにちは、塩梅マンです。
前回は、【いくらで買うのか?】の47回目でした。
市況品の価格交渉が思うようにならないことを真剣に悩んでおられる方が非常に多いので、そのことを取上げました。結論として、「不本意な結果で自分を責めるのはやめましょう」とお奨めしました。正直言ってその世界はあなたの力で何とかなることは殆どないのですから。
さて、今日は、【いくらで買うのか?】の48回目です。
今日の結論は、【情報源は?】です。
購買に取って最も重要な情報は何でしょうか?
そうです、価格情報です。
そこで、今回は価格情報の実態について考えて見ます。
では、あなたが手にすることが出来る価格情報にはどんなものがありますか?
そうですね。真っ先に思いつくのは、見積で知ることができる価格情報でしょう。
これは、必ず誰でもやらなければならない避けて通れないものです。
当然のことですが、これにはいくつかの意味があります。
先ず1つ目は、誰でも苦労することなく手に入る価格情報であると言うことです。海外でない限りは、電話一つで手にすることが出来ますね。
2つ目は、始めて手に出来る価格情報である場合が非常に多いのではないでしょうか?理屈ではそれでいけないと分かっていても、やはり見積価格が始めて知る価格になってしまうのですよね。
3つ目は、他社からも見積価格を取れば相互に比較できる価格情報と言うことです。相見積ですね。
4つ目は、この見積価格から交渉が始まると言うことです。言い換えると見積価格とは売りたい価格であると言うことですね。
ここで肝心なことは、上記のようなのが見積価格ですから見積書を手にした時点では価格を判断できないと言うことでしょうね。
「あっ、そうですか!?」と言うことだけです。
唯一、判断できることは相見積の場合であり、「A社の方がB社より50円/kg安いんだ」と分かるだけです。
尚、「相見積が果たして競争見積になっていたかどうか?」は難しい問題ですがね。
と言うことで、見積価格は何かと比較して始めて判断が可能になると言うことになります。
では、一体何と比較するのか?
そこが悩ましいことになっていませんでしょうか?
「見積価格を判断するための別の価格情報をどうすればよいのか?」を考えて行きたいと思います。
では、あなたはどうしますか?
ちょっと考えて見てください。
以下に続く)
-----------------------------------------─
■衝撃の緊急レポート!
【化学原料を最安値で購買した5つの成功事例】
A4版 44ページ
カネカで化学原料を475億円削減した本人が、5つの成功事例を初公開!
なぜ化学原料がコストダウンの宝庫であるかが分かる、衝撃的な内容です。
すぐ、下記をクリックして内容をご確認の上、お申し込みください。
※ 化学原料に特化した内容なので、化学原料を購買されていない方はご遠慮願います。(お互いに時間の無駄になります)
-----------------------------------------
(続きです)
どうでしたでしょうか?どんな方法がありましたか?
ざっと次のようなものを思いつかれたのではありませんか?
1)試薬定価表から得る価格情報
2)書籍・雑誌などで公開されている価格情報
3)業界新聞・市況新聞などで報道されている価格情報
4)ICISから購入する価格情報
5)特定の調査会社に調査させた価格情報
6)取引先の競合会社から教えて貰う価格情報
7)同職者から教えて貰う価格情報
8)親しい友人から教えて貰う価格情報
9)取引先から教えて貰う価格情報
では、少し詳しく見て行きましょう。
1)試薬定価表から得る価格情報
これが最も楽な調べ方です。試薬メーカーの分厚いカタログを見れば定価が書かれています。
しかし、工業生産に使われる化学原料の場合、正直言ってこれでは役に立ちません。
試薬の価格は工業化学品とは桁違いに高価になっています。
又、化学物質間の価格の差異の合理性もあまりはっきりしていません。ですから、試薬の価格から工業化学品の価格を推定することも殆ど不可能です。
しかも、あくまでも定価であって、実勢価格ではありません。
2)書籍・雑誌などで公開されている価格情報
次に使いやすいのはこれになります。本に書いてあるのですから。
しかし、売買に取って最も重要な情報である価格情報がこんなに簡単に手に入るものなのでしょうか?
昔、研究開発をしていた頃に、この便利な書籍に出くわして随分重宝したことがありました。
その後、購買をすることになった時もこれを頻繁に紐解いて、実際の購買価格と比較して、「この原料はそこそこ上手く買っているな。こちらの原料は凄く安く買えているじゃないか」などと言って一喜一憂していました。
しかし、あることを突き止めて以降、意識的に見ないように変えました。
それは、
価格情報の発信源が、購買している人ではなく、メーカーと商社であると知ったからでした。
購買する立場にあった私が欲しかったのは購買価格だったのです。見積価格を判断するための別の価格情報を求めていたのですから。
以上、今回の結論は【情報源は?】でした。
では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の49回目、です。
---------------------------------------------
編集後記)
温度差の激しい今日この頃ですが、やや入梅が遅れる気配だそうです。今の内にアウトドアを楽しみましょう。
さて、今回は、これ↓です。
その名は、美女桜。多分・・・。
赤い内輪とピンクの外輪。ドーナツのような花にも見えます。
-------------------------------------------