そんな楽な方法があるのか?
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一律○%の価格協力要請
【そんな楽な方法があるのか?】
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こんにちは、塩梅マンです。
前回は、【いくらで買うのか?】の43回目でした。
よく言われているベンチマーキングですが、理屈通りにはできないこともあり、特に化学業界では非常に無理が多いと言う現実を正直に話しました。そんな中で最重要な価格のベンチマークを現実的にどうしたら良いのかを提案しました。
さて、今日は、【いくらで買うのか?】の44回目です。
今日の結論は、【そんな楽な方法があるのか?】です。
いきなりの質問ですが、あなたのところではコストダウンをどのように進めていますか?
社長の一声、「この1年間で5%コストダウンせよ!」を忠実に実行しているのでしょうか?
はたまた、ボスの業務命令、「なっ!5%ぐらいはいくらなんでも出来るだろう。でなきゃ男じゃないぜ!」と言った調子でしょうか?
実は、聞いたことがあります。
「では・・・」、と言うことで次のように計画を組むのだそうです。
A)平均として5%だけど一律にはとても無理だよなあ
B)だから、効果の大きい原料には10%、並みの原料には6%、難しそうに感じる原料には3%、過去の経緯から見て殆ど無理と言う原料には1%、と分配しよう
C)これを全体計画と決めよう
D)次は具体的にどうやってやるかだが、やはり、サプライヤーに書類を送って、回答必須の条件付きで価格協力を要請しよう
E)未達になるリスクを考慮して価格協力目標値はもっと高目に設定しよう
F)そう言っても素直には応じては貰えないだろうから、この価格協力の結果は来年度の取引方針に繋がると言うことを伝わるように書面を作成しよう
G)回答結果をサプライヤー評価として整理して、来年度の付き合い方を方法付けよう
と言うわけで、サプライヤー向けの「価格協力要請書」なるものをせっせと作成するのだそうです。
まあ、バイイングパワーを振りかざしたコストダウン戦略と言うわけですね。
しかし、化学業界ではこんなやり方は通用しません。やはり、一般論として、売り手が圧倒的に主導している世界ですからどうしても無理があるのです。
私も「こんな楽なやり方ができるなら是非やってみたいものだ」と思ったことがありました。事務作業だけでコストダウンが出来てしまうのですからこんな美味しい話はないです。
では、やった結果どうだったと思いますか?
(以下に続く)
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(続きです)
全く経験したことの無い書類に慌てたサプライヤーからひそひそと探りが飛び込んでくるのです。
「例の件、どう応じたらよいのでしょうか?マジなんでしょうか?」と顔色を伺いながら・・・。
結論は、殆どが無回答で、残りは、ゼロ回答とお義理回答でした。ハイ。
と言うことで、はっきり言いますが、化学業界ではこんなコストダウン戦略は成立しません。一律●%のコストダウン要請などは無力なのです。
当然と言えば当然のことですが、コストダウンは一歩一歩の努力の結果でしか達成できるものではありません。
逆に言うと、錦の御旗や買い手側の勝手な都合で出来るほど生易しいものではないのです。
一方、コストダウンと言えば結局は殆どの場合は購買価格を下げることでしか達成は出来ません。
従って、「購買価格を下げるための戦略や戦術をどうすればよいのか?」を1つずつ実行するしかないのです。
● 購買戦略・コストダウン戦略をどうすべきなのか?
● 個々の原料単位でのコストダウン戦術をどうすればよいのか?
あなたのところでは購買戦略・コストダウン戦略がどのようになっていますか?担当者が行なうコストダウン戦術だけになっていませんか?
又、逆に、原料毎のコストダウン戦術が積み上がって組織のコストダウン目標が組み立てられているでしょうか?
そこで、原料毎のコストダウン戦術の成功確率を決めているのが精度の高い情報類です。
その中でも最も重要なのは、確たる証拠のある価格情報です。これがあれば行動さえすればいいだけですから。
以上、今回の結論は【そんな楽な方法があるのか?】でした。
では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の45回目、です。
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編集後記)
ここのところの花冷えのお陰で、入学式が様になりそうです。因みに、明石では、早熟で木で日当たりの良い枝だけが少し開花し始めた程度です。
さて、今回は、これ↓です。
3月10日、明石球場での楽天vs広島のオープン戦。
例年通り、今回も日本中が異常寒波に曝された日でした。
前半先行されたが、山崎選手のさすが4番の一振りで逆転。二転三転を続けていたが8回裏に逆転して9回を迎えました。順調、順調!
9回表をさっさと終えてチョン。
新外国人ピッチャーに交代してスピード(多分160キロを越えていた)に球場中が驚嘆。
ところが一寸先は本当に分からない。
いきなり四球の連発、たちまちノーアウト満塁。冷たい雨でスタンドは傘が開き、雨宿りの動きが始まる。「寒ーい」と言って立ち去る人々も。
押し出しの四球で同点。やや雨脚が強くなる。
ヒットで逆転された! 四球の連発。まだノーアウトかー?!
スタンドの客は見る見る内に減少。
耐え切れず、私も雨宿りに加えて傘までさす始末。ブルブル震えながら熱燗と使い捨てカイロで体温を維持。
やっとピッチャーが交代。ヒットが続き、などなど・・・。5点ぐらいリードされたところでようやくチェンジ。やー、長かった35分。
楽天の裏の攻撃がさっさと終わったら帰ろう。
広島のピッチャーも替わり、9回の裏が始まる。
あれっ?楽天の猛反撃。点差は縮まっていく。強風も加わって来て横殴りの雨。傘がジョウゴになる人も。
アウトカウントは増えることなく土砂降りに突入。びしょぬれの中で攻防は続き・・・・。
3分後に終了宣言。やれやれ。
「うーん、あと2点差だったのに」と言う余韻を残しながらもスタンドからの開放感に浸る。
「うーー寒っ!」
翌日の新聞。
なっ、なっ、何だって?
8回コールドゲームで楽天の1点差勝ち、だった・・・・・・。あの9回の死闘は何だったんだ??????????
選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。風引くなよ。新外国人ピッチャー、この程度のことでへこたれたらあかん、頑張れ!
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