2009年11月30日

買い手が作れるのか?

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               コストテーブル

            【買い手が作れるのか?】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の35回目でした。

 適正価格には大きく分けて2つがあることを解説しました。あなたが欲しいのはどちらなのかを見失わないようにお気を付けくださいね。


 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の36回目です。


 今日の結論は、【買い手が作れるのか?です。


 今まで「価格」に関して36回書いてきました。


 何故、そうまでして価格に拘るのか?


 それは、購買する場合の最も重要なマターだからです。購買能力が問われるマターなのです。


 そして、その理由は、売り手と買い手のベクトルが逆方向になっている唯一の事項だからでしたね。


 又、価格を、コスト・適正利潤・売値と言う視点で述べてきました。


 それでは、コストの拠り所となるコストテーブルを果たして買い手が作れるのか?について考えて見ましょう。


 売り手側は、社内の製造部門や経理部門からデータを収集すればコストテーブルは容易に作成できてしまいます。


 コストテーブルに必要な実際のデータを沢山持っているから猫でも出来る訳です。


 ところが、買い手であるあなたがコストテーブルを作成しようと思った時、大きな壁にぶち当たりませんか?


 理屈上は、


これこれこうやればコストテーブルは、ほれ、出来るでしょう!


となってしまうのですが、コストの構成要素と各要素の現実のデータがなければ不可能と気付くはずです。


 では、設計・製造に関する情報を殆ど持たないあなたが自力でコストテーブルを作成するのはどうしたらよいのでしょうか?


 尚、ここで「自力で」と条件をつけたのは、買い手からそれを得ようとしても妥当なものは手に入るはずがないからです。何故なら、どうしても情報提供者の意図が紛れ込んでしまうのが現実だからです。


 「コストテーブルの作成が出来なければ購買マンとは言えない」とまで常識化している業界の購買ですら、このことは悩ましい面を含んでいます。


 形式上は作れても、その妥当性には常に疑問符が付きまとうからで、従って、仮説と言う表現でその難しさを弁解せざるを得ない苦しさもあるのです。


 しかし、これは化学の業界でも状況は同じようなものです。


 ですから、やはり妥当性の高いコストテーブルの作成が求められています。(もっとも、作成すらしない購買マンが圧倒的に多いのが実態なのですが・・・)


 では、どうすればよいのでしょうか?

(以下に続く)
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(続きです)

 そのキーポイントは2つ、1)主変動費の原単位2)コストを算出する時に使うことになる単価の精度、です。


 以下、少し解説してみましょう。


1)主変動費の原単位

 ご存知の通りコストは固定費と変動費から構成されています。前者は化学製品毎に異なると言うよりも業種などの影響が大きい要素です。後者は化学製品毎に全く変わる性格のものです。

 従って、個々の原料の価格をイメージするために注力しなければならないのは後者の変動費の方です。(固定費の部分は後述します。)

 そして、その中で主要な部分は主変動費となります。


 変動費の中には、その他に細々した要素もありますが、化学の場合それらのコストは概して小さいので主変動費で殆どを掴んだことになります。


 又、主変動費以外の細々したコストは製造者でなければ分からない微妙な部分が多く、なにせこの部分は製造者毎ですら違いがあるものが多いこともあります。ですから、これらを買い手が追い求めていくことは永久の不明に足を突っ込むようなことになりかねないので諦めることが賢明と言えます。


 と言うことで、主変動費を把握することに焦点を合わせることになって来ます。


 そこで、化学業界に特有な化学反応を伴う生産であれば原単位と言う概念を使う必要性が出てきます。


 要するに、1kgの化学製品(買い手からすれば化学原料)を製造するためにどのような原料(これを便宜上上流原料と称することにします)を何kg必要とするか?を求めることです。


 そうすることで、各上流原料のコストが分かり、その総和が目的の化学製品のコスト(主変動費)になります。


 今回の結論は【買い手が作れるのか?でした。


 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の37回目、です。

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編集後記)

 紅葉真っ盛りでもう少し楽しめそうな季節になっていますね。と言っている内に、最後の月を迎えました。華やかなクリスマスのイルミネーションに見とれている内に正月が来てしまわないように充実した1ケ月にしましょう。


 さて、今回は、これ↓です。

300狐顔

 

 

 

 

 

 

 

 



 なんじゃこりゃ?


 最近では生け花に使われたりするそうで、花屋にあることに納得。


 マジックインキさえあれば、個人差もなく、子供でも、キツネの完成間違いなし。

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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。