2009年06月15日

ボスが気掛かりなこと

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          ボスが気掛かりなこと

           【価格の妥当性】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の24回目でした。

 根拠のある価格を求めてコスト試算から適正価格を折角推定しても、「現実は理屈通りにはならないよ」と営業マンからチャチャを入れられただけで凹んでしまわないコツを解説しました。

 

 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の25回目です。 

 

 今日の結論は、【価格の妥当性】です。


 購買部内の報告会のシーン。


ボス:「それはそもそもいくらぐらいなら胸を張れるのかね?」


私:「それは、適正価格なら納得できると言う意味でしょうか?」


ボス:「うん、そう言うことだ。問題はどうやってそれを知るかだけどね」


私:「それならご心配なく、そう言われるんじゃないかと思っていました」


ボス:「ほーう、手回しがいいね。で、どうだった?」


私:「はい、いろいろ手を尽くした挙句ですが、○○社の購買に辿り着いて、単価△△円/kgで買っているとこっそり教えて貰ったんです」


ボス:「おおっー、それはでかしたねえー。そう言う根拠が欲しかったんだよ。おまえが言ってるだけじゃ信用できないけどね」


 最後の言葉にはガクッときましたが、褒めて貰って天にも昇るほど嬉しかったのを今でも思い出します。


 こんな経験、あなたもありますよね?


 やはり、管理者からすれば、「まともに購買できているのだろうか?」といつも気掛かりなものなのです。


 だから、「価格を△△円下げました」と経過と結果だけ聞かされても釈然としないのは当然のことです。


 当事者のあなたが言うことより他人からの情報の方を信用することになってしまうのですね。


 だって、あなたの話だけでよいのだったら、あなたは色々と脚色して勝手に演出が出来てしまうのですから。


 この話、購買の原点だと思いませんか?


 購買の中でいつもブラックボックスになっているのは価格の妥当性。


 これこそ、最高の購買マターなのではないでしょうか?

 

 では、上司の言葉はどう受け止めたら良いのでしょうか?

(以下に続く)
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(続きです)

 あなたは、先ほどのボスとのやり取りから何を感じましたか?


 あなたが私と同じ立場だったとしたら、喜びますか?


 それとも上司のことを「現場を知らない馬鹿だなあー」と思いますか?


 はたまた、「上司と言うのも大変なんだなあー」と思いますか?

 

 当事者以外からの価格の妥当性に関する情報を粘り強く追求することは重要なことです。そして、その方法を色々考えて行動で示すことが問われているのではないでしょうか?

 「よーし、もっとよい方法を見つけ出してやる!」と知恵を巡らすきっかけになりますよね。


 それとは逆で、「価格の妥当性なんて人から聞けるほど生易しいものではない」と冷静に判断していますね。実は、その通りなんです。

 価格と言うのは最大の機密事項ですからそんなに簡単に社外から収集できるはずはないのです。と言うことは、「本当に信頼性の高い価格情報はどうやれば得られるのか?」とトコトン追い求めて行かないといけないのです。


 実は、上司は百も承知で、あなたや同僚に対してこのように演技をしているのです。

 部下のモチベーションを高めるために腐心している訳です。こう言うことの1つずつの積み重ねが購買部門の組織風土になって行きますからね。


 あなたも根本的な課題を抱えて大変でしょうが、上司だって大変なんですよね。

 

 ブラックボックスになっている永遠のテーマ『妥当な価格』、あなたはどんな方法を使っていますか?どんどん磨いていますか?


 今日の結論は、【価格の妥当性】でした。

 

 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の26回目、です。

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編集後記)

 遂に入梅宣言、とたんに雨のない毎日が続いています。お陰で、花壇の水やりで汗だくになっている今日この頃です。


 さて、今回は、これ↓です。

赤あじさい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 青系やピンク系なら何ともないのですが、この鮮やかさ。


 それにしても赤過ぎです。


 アルカリ土壌とかアルミニウムが少ないなど、一般的に言われているようなことだけなのでしょうかね?


 ひょっとしたら特殊な品種なのかも?


 そう言えば、古い話ですが、

リトマス試験紙で、赤くなるのは酸性でしたっけ?アルカリ性だったかな?



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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。