2009年01月05日

キツネと葡萄

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               キツネと葡萄

             【3つの内どれが最重要か?】

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 こんにちは、塩梅マンです。

 明けましておめでとうございます。本年もご愛読の程、宜しくお願い申し上げます。


 前回は、【いくらで買うのか?】の15回目でした。価格が決まるまでの過程を考慮して、買い手が関与できる部分はどこかと考えたら、コストと適正利潤の2つに注目すべきとお分かりいただけたことでしょう。


 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の16回目です。


 今日の結論は、【3つの内どれが最重要か?です。


 24回目から38回目まで、【いくらで買うのか?】を取上げてきました。今回は趣向を変えてみましょう。


 私が原料購買をしていた頃によく出くわした空気を話してみましょう。

 

 たわわに実ったぶどうをキツネが見つけました。食べようと跳び上がるが、高い所にあって、届きません。いくら飛びついても届かないと諦めたキツネは言います。

「どうせこのぶどうは、すっぱいに決まっている。」

 

 一方、阪神大震災があった時のことです。


 原料と言うのは、とにかく買わなければ生産が止まってしまいます。ですから、あの時は流石に安定供給最優先と言う発想一色に染まりました。


 でも、そう言うばかりで、実際にやったことは緊急策だけで、安定供給最優先を本気で実施することは2度とありませんでした。

 「喉もと過ぎれば暑さを忘れる」と言う訳です。


 ところで、ここ数年続いていた原料価格の暴騰の局面であなたの周辺はこの発想が120%蔓延していたのではないですか?ひょっとしたらあなた自身もそうかも?


 そう言ったはずなのに、実は、その抜本的な実現のために膨大な時間を掛ける人はいないのが実態なのです。


 だったら、最優先なんて軽々しく言うなっての!


 なぜなら、最優先と言うのは全身全霊を注いでやることですよね。

 

 更に、よく言われる言葉に、「価格だけじゃない」があります。

(以下に続く)
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(続きです)

 QCDのバランスを意識したものです。Q=品質、C=価格、D=安定供給です。

 確かに3つとも継続取引には必要ですから、この言葉はもっともな響きを持っています。

 

 では、「どれが最も重要ですか?」


と聞くと意見が分かれることでしょう。

 

 これ、キツネと葡萄のおとぎ話にソックリではありませんか?


 本当の目的は、「キツネが葡萄を食べること」であったはずです。

 

 だったら、その目的を果たせるあらゆる方法を考え出して、実行するしかないでしょう。


 最も重要とは、【最も困難なことで、だからこそ、最も多くの情熱・知恵・情報・時間を掛けないとできるはずがないこと】ではないですか?


 では、どれが最重要なのでしょうか?

 


 やはり、『C=価格』が1番重要なのです!


 なぜなら、他の2つは基本的に利害が売り手と共有できるから全力で協力して貰えるものです。

 

 今日の結論は、【3つの内どれが最重要か?でした。

 

 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の17回目、です。

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編集後記)

 新年、明けましておめでとうございます。本年も、昨年以上に宜しくお願いします。


 さて、今回は年初めなので、これ↓です。

300牛

 

 

 

 

 

 

 

 

 ホルシュタインはお馴染みですが、ちょっと変わった品種で、ジャージーと言います。

 兵庫県小野市の共進牧場と言うところに行けばいつでも見ることが出来ます。


 よだれを垂らさないし、いつ見ても小奇麗なので、牛の中では私の好きなタイプです。生後1ケ月ぐらいでしょうかね。瞳が大きくて可愛らしいです。


 頭や鼻筋を撫でると喜んでくれますよ。

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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。