2014年05月

2014年05月31日

コストダウン戦略の最終回

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              戦略作成のための質問集(17)

                【コストダウン戦略の最終回】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【戦略作成のための質問集(16)】でした。



 市況原料・非市況原料への取り組み方の使い分け、価格情報の価値判断、購買先の探し方、コストダウン企画の科学性、などに関して検討してみました。

 あなたはどこら辺が特段の気付きでしたか?




 さて、今回は、年初から特別に取り上げているコストダウン戦略の最終回、【戦略作成のための質問集(17)】です。


 結論は【コストダウン戦略の最終回】です。




 今までと同様に、

A)●●だから戦略としてYESを選択する
B)●●だから戦略としてYESともNOとも決めかねる。●●を判断基準
にして都度戦略として好ましい方を選択する
C)●●だから戦略としてNOを選択する

と言う調子で戦略を作っていただきたいと思います。




 では、以下、行きますよ。


375)特殊品・特注品を極力買わないと言うコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、製品の差別化に必要なことなので積極的に活用すべきと思いますか?)
376)海外調達を積極的に推進すると言うコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、無理やりにやってトラブルを起こしたら元も子もないと思いますか?)
377)海外との取引には万一のために商社を噛ませておいた方が無難だと思ますか?
(それとも、商社がいても結果は同じ結末になるだけなので直取引で最大
効果を追求すると言うコストダウン戦略を取っていますか?)
378)海外調達をするために海外で通用する優秀・多能な人材を確保するコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、それは自前では即効性がないので外部に頼めば済むと思いますか?)
379)直取引と言うコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、利便性もあるので商社経由の方がベターだと思いますか?)
380)新規原料は直取引を原則とすると言うコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、それこそ商社に頼まないと回らないと思いますか?)
381)商社を使うことの費用対効果を精査していますか?
(それとも、利便性があるので費用対効果だけでは片づけられないと思いますか?)
382)商社マージンの妥当性を必ず検証すると言うコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、マージンは知ることができないので検証できないことだし、所詮外すことは無理と思っていますか?)
383)売りと買いに同時に関与している商社の価値は、見かけの利便性ではなく正味の利益と失っているマージンとの費用対効果で厳正に見極めると言うコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、原理的にはそうだが、評価のしようがないので感覚的に判断したらよいと思っていますか?)

以下に続く)
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■ コストダウンセミナー:大阪開催:募集中!

購買部門をプロフィットセンターに変える”攻め”の化学原料購買コストダウン

〜科学的アプローチによる19の手法〜

 ビジネス全体のグローバル化が加速される中でグローバル調達と購買コストダウンの重要性がいよいよ増しています。 ところが化学原料については、主原料は相場で価格が形成されやすいために売り手市場の色彩が濃く、 また、副原料は何の疑念もなく発注を繰り返しているなど、コストダウンへの深耕は不十分です。 結局のところ、適正価格を把握しないまま、勘と経験、度胸と運、義理人情に頼りがちなコストダウンに陥っているのではないでしょうか。

 本講座は、「科学的コストダウンの導入」をキャッチフレーズに、化学メーカーで累計475億円のコストダウンを達成した講師直伝の戦略を伝授します。 具体的には、少額なために見落とされがちな副原料に焦点を当て、科学的根拠(講師独自の適正価格の究明など)にもとづいて購買単価の妥当性を評価し、 コストダウンを高い確率で実現するための手法を解説します。

 副原料における1回のコストダウン活動は、その後のコストダウン効果を保証できるので長期的な利益を生み出すことになります。 科学的コストダウンの導入により購買部門をプロフィットセンターへと変貌させましょう!


※希望者には、特典として、講師による『輸入価格の無料調査』が受けられます。




●主催:     日刊工業新聞社
●日時:     2014年07月23日 (水)  10:00〜17:00
●会場:     日刊工業新聞社 大阪支社セミナー会場(大阪市中央区)
●講師:     近畿化学協会 認定 化学技術アドバイザー(原料購買)
         化学原料コストダウン研究所 所長 山本恒雄
●受講費:    43,200円( テキスト代、昼食代、消費税込み)
          ※1社複数名のご参加の場合、2人目より10%割引致します。
            (38.880円)




プログラムの詳細と参加申し込みに関しては下記でご確認いただけます。

http://www.nikkan.co.jp/edu/semi/o140723-2.html
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(この下続き)

384)売り手の事情と心理を熟慮したコストダウン戦略を取っていると思ますか?
(それとも、売り手の事情は見通せないので心理的駆け引きでやればよいと思いますか?)
385)価格交渉は個人の裁量に任せればよいと思いますか?
(それとも、事前に必ず交渉戦術を作成・練習して臨むと言うコストダウン戦略を取っていますか?)
386)他社への切り替え可能を確認した上で今の購買単価の極限的な値下げ交渉をすると言うコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、それが理想だが現実的ではないので要は交渉力でやればよいと思っていますか?)
387)価格交渉の際、最悪どうするかを決めることはできないのでそこそこの妥協点を探るやり方で良いと思っていますか?
(それとも、最悪は世界中のどこかから購買するとの準備をして臨むと言うコストダウン戦略を取っていますか?)
388)新規参入で失地に至った今までの取引先との価格交渉では、今までの付きあいもあるのでそこそこの妥協点を探り、何回も交渉すれば良いと思っていますか?
(それとも、徹底的に強気で臨むと言うコストダウン戦略を取っていますか?)
389)代替品を探すのに困らないレベルの詳しい仕様を購買仕様書に書かせていますか?
(それとも、必要になった時に収集すればよいと思いますか?)
390)原料の素性が不明なものは諦めて別の原料を検討することにしていますか?
(それとも、自社で分析するなどして兎に角代替品を探すと言うコストダウン戦略を取っていますか?)
391)購買している化学原料の詳細をデータベース化させるコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、必要になったらやると言うことでも支障はないと思いますか?)
392)原料購買データベースの維持管理では、日常的にはみんなが適宜更新し、節目できちんと整えるやり方が好ましいと思いますか?
(それとも、いつも価値を損なわないように化学の素養がある専属の一人に担わせると言うコストダウン戦略を取っていますか?)
393)化学物質名が常時付いて回るような原料購買データベースを作らせるコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、品名の異なる同一化学物質を見逃しても被害は少ないと思いますか?)
394)化学物質単位で名寄せされた原料購買データベースを作ると言うコストダウン戦略を取っていますか?
(それとも、品名の異なる同一化学物質が大きく離れた行になっているために見逃しても被害は少ないと思いますか?)



 以上です。お疲れ様でした。




 では、今回はここまで。結論は【コストダウン戦略の最終回】でした。


 次回は、【購買戦略(その23)】です。

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編集後記) 

 まだ5月だと言うのに真夏のようなこの暑さ、早くもエアコンの世話になっています。あなたのところはどんな調子でしょうか?


 さて、今回は、これ↓。
ズッキーニ1号


























 ようやく最初の収穫ができるようになってきました。


 ポツンと雌花が1つだけの朝、


 逆に、2本咲いたけど雄花ばかり、


 そんなもどかしさの繰り返しの末に、1本目のズッキーニがグングン。


 オリーブオイルの準備をしなきゃ。自然の恵みに感謝!
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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。