2012年01月

2012年01月31日

私だったら

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            購買戦略(戦略と戦術の線引き)

               【私だったら】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 明けましておめでとうございます。本年もこのブログをあなたの役に立てるようにしたいと思いますので、お付合いの程、よろしくお願い申し上げます。


 前回は、【購買戦略】についての初回でした。

 一言で言えば、『あなたの上司にしかできないことが戦略である』と言うことです。納得していただけましたでしょうか?これで二度とブレることはないと思いますよ。


 それで、ひょっとしたら、


「なあーんだ、じゃあ自分には関係ないテーマじゃないか!」と思いましたか?


 そうではないのです。


 あなたの上司が戦略に取組んでいない方が普通ですから、本来手出ししようがない戦略をあなたがやるしかないのです。


 又、今のお手本(?)を眺めながら「私が上司になったらこうしてやるぞ!」と言うのを今の内からジックリと練っておくチャンスなのですよ。

 

 さて、今回は、予告通り、【何故、戦略を戦術と厳密に線引きしなければならないのか?】について考えることにします。


 結論は【私だったら】です。


 さて、ビジネスの実現力を決定付けているマネジメントと言う言葉も溢れていますね。


 マネジメントと言う外来語、なかなか分かっているようですが実は混沌としていませんか?


 日本人に分かる言葉にすると一体何なのか?


 それは、簡単に言うと、


1)経営
2)管理
3)監督


の3階層ではないでしょうか?


 経営とは、『方向付ける』、即ち、既存の条件の本質的な組み換えや前提条件そのものの撤廃などのブレークスルーを含めたディレクションのことです。「あっ、そうか!」と唸ってしまうような部分です。


 管理とは、『決めたことの進捗を確認しながら目的達成に集中して種々の条件をコントロールする』ことです。アドミニストレーションです。


 監督とは、『現場の第一線で作業を的確に行なわせる』ことです。所謂、オペレーションです。


 では、あなたの周辺では、これらはどのようになっているでしょうか?


 あなたは上司から役割分担と目標の割付けをされて目標に向かって動き始めることになっていることでしょう。


 この時、あなたが所属している組織の力はどうなっているのでしょうか?


 組織の力=経営*管理*監督*(あなたなど同僚の仕事振りの総和)


となっているはずです。


 何の変哲もない式ですが、重要な点はこれらが全て掛算であると言うことです。お互いに相互作用があるから原理的に足し算ではないのです。


 では、掛算になっていると言うことは、何を教えてくれているのか?


 それは、


もし、決定的な弱点があると組織の力を台無しにしてしまうと言うことです。試しにこの式の一つにゼロと言う数値を入れる見ると他の要素がどんなに優れていても組織の力はゼロになってしまいますよね。


 要するに深刻な弱点は全てを無にしてしまうと言うことになります。


 では、現実に、あなたのところではどこが最も弱点になっていますか?

以下に続く)
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(この下続き)

 では、現実に、あなたのところではどこが最も弱点になっていますか?


 少し乱暴気味に言ってしまいましょう。


 殆どの場合、経営のところが最も弱点になっていると言うのが日本共通なのではないかと私は感じています。


 即ち、


厳しく抜かりのない几帳面な管理は日本人の最も得意とするところですし、海外では真似ができないくらいの丁寧な監督の優秀さもご承知の通りかと思います。


 勿論、あなたの仕事振りも海外に比べて劣っているとは思えません。


 ですから、国際標準で見たときに、課題だと思わなければならないのはディレクションではないでしょうか?


 では、どうしてそんなことになってしまうのか?


 いろいろな原因が考えられるでしょうが、主要なところは下記のような理由があるのではないでしょうか?


A)あなたの上司の業績は、あなたたちの業績の総和として評価されている
B)あなたの上司に、部下とは異なる経営的業務目標が求められていない
C)あなたの上司が、B)に基づいて評価されていない


 要するに、あなたたちの成果に便乗することが許されていることです。一生懸命あなたと同様に自分自身が汗をかくことをあなたの上司は求められてはいないのです。


 では、上司にしかできない仕事とは一体何でしょうか?


 あなたには限られた権限しかありませんね。


 一方、あなたの上司には全てのリソース(人・もの・金・時間・情報・・・・)が与えられており、又は、社内リソースを積極的に活用できる権限があります。


 上記の要素で見ていくと、管理以下の部分は誰かにやらせれば済むことなのです。(これらは戦術です。組織のフラット化が求められているのはこの部分です。)


 しかし、ディレクションの部分は、流石に権限を持った上司にしかできないものです。


 そこで、問われるのが、戦略と戦術の厳格な線引きです。


 戦略と戦術の厳格な線引きをしていないと、ややもすると戦術で時間を浪費してしまうことになってしまいかねません。


 言い方は悪いですが、


あなたの仕事を上司が奪ってしまっていては戦略を考えて実行する人がいなくなってしまいますね。


 あなたの上司の役割は本質的にあなたとは違うのです。


 堂々と戦略に専念することが最も求められているのです。そうしないと組織の将来展望が開けることは決してありません。


 ですから、『戦略の仕事ができているかどうか?』をいつもブレずに見極められる厳格な線引きが必要なのです。


 あなたはそのような視線で周囲を眺めて見てはいかがでしょうか?


 いえいえ、「私だったらこうするけどなあー」と言うように考えることをお奨めしますね。


 では、今回はここまで。今回の結論は【私だったら】でした。

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編集後記)

 今年は辰年。


 さて、今回は、これ↓。

新年単価風

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 早朝散歩中にたまたま薄暗い中で見つけたのですが、いいですねえー。


 地域のどなたかの労作でしょうが、密かに家庭内にとどめているだけでなく掲示板でみんなに分かち合っているのが素晴らしい。


 是非ともこんな一年にしたいものですね。

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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。