2011年11月
自分でやるしかない!
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人材育成と教育(最終回)
【自分でやるしかない!】
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こんにちは、塩梅マンです。
前回は、【メーカー候補の調査力(海外含む)】について概説しました。あなたは、これに関してどのように手当てをされていますでしょうか?
さて、今回は、【誰が教育するのか?】について考えてみたいと思います。結論は、【自分でやるしかない!】です。
よく話題になることに、『名選手は名監督になれるか?』と言うのがありますね。
この裏側には次のような命題が隠されていたりします。
●素人でも名監督になれるか?
●普通の選手なら名監督になれるか?
●かなり上位の選手なら名監督になれるか?
●名選手なら名監督になるか?
一方、逆から見れば、
●名監督とは何か?
●名監督の条件とは?
●名監督とダメ監督を分けるものは何か?
と言ったことになるかと思います。
これの正解が何かを一概には言えませんが、1つだけ明確に言えることがあります。
それは、
ずば抜けた選手でなければ名監督にはなれない!
と言うことです。
素人では名監督になれない
普通の選手では名監督にはなれない
と言うことです。
この話題は野球などのスポーツ界でよくネタにされていますが、普通の結論は
名選手なら名監督になれる、とは限らない
名選手ではなかった人でも名監督が事実として生まれている
と言った調子ですね。
但し、この結論の裏側には、「そもそも監督になれる前提条件を持っていること」と言う大前提が隠されているのです。
従って、上記のような、普通の選手以下なら監督になることすらあり得ないのです。
例えば、プロ野球だとしましょう。
野球の裾野は広いですね。
1)野球教育を受けていない人達が単に遊ぶための野球
2)少年野球
3)草野球
4)中学野球
5)高校野球
6)大学野球
7)社会人野球
8)プロ野球2軍
9)プロ野球1軍
さて、では、プロ野球の監督はどの層から選ばれていますか?
以下に続く)
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(この下続き)
さて、では、プロ野球の監督はどの層から選ばれていますか?
決して、1)〜8)の選手ではないのです!
こう見てくると9)であった選手からしかプロ野球の監督は生まれないのです。
即ち、物凄く野球能力の優れた人だけ監督になる最低条件を持っているのです。
これはどの世界でも当然のことです。
しかし、『名選手は名監督になれるか?』と話題に湧いている時はこれをすっかり失念しているのですね。長島はどうだ、王はどうだ、上田は、西本は、星野は、野村は、・・・。
たまたまプロ野球では日の目を見なかった人が名監督になった例が結構多いなどと言う議論をしてしまうのです。
これは認識間違いですね。
プロ野球でパッとしなかった人と言うのは、それ自体で、物凄く野球能力の優れた人、なのです。
もう一つの全く違う逆の視点は、監督能力は選手能力以外の要素もかなりあると言うことです。戦略の部分ですが、このことは今回は横に置いておきます。
結局、何が言いたいのか?
組織の長になるためには、その組織の求める選手能力が極めて優れていることが最低条件であると言うことです。
購買責任者にもそのことが求められていると言うことです。世の中で購買能力が優れた人と認められていることが前提にあるのです。
そして、その能力を使って部下を教育する役割がある訳ですね。
正直言って、部下の購買能力は組織の長の能力を超えることは、99%ありません。ですから、残念ながら、あなたは上司の能力以上にはなれないのです。
とは言っても、上司を見たらそんことは期待できそうにないかも知れませんね。
「とても上司にそのような購買能力があるとは思えない」と嘆いていても何も始まりません。
では、あなたは自分の購買能力をどうやって磨けば良いのでしょうか?
それは、
上司がやっているはずがないと言うレベルで、懸命に努力して自己啓発すること
しかないのです。
さて、「どんな方策があるのか?」をとことん探すことから初めて見てくださいね
では、今回はここまで。今回の結論は【自分でやるしかない!】でした。
尚、今回で人材育成と教育シリーズは一先ず終了とさせていただきます。
次回からは、上司や同僚を飛び越えてしまうための能力である【購買戦略】を考えていくことにしたいと思います。
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編集後記)
秋が深まってきました。紅葉も終わり、落ち葉の掃き取りで忙しい今日この頃ですがどうして放っておけないものなのでしょうかね?限がなく面倒くさいものです。
さて、今回は、これ↓。
この地味な色は、クロベンケイガニですかねー?
明石川近くの舗装道路の道端でジッとうずくまっていました。
横歩きは実に素早いので普通なら追いかけるのは大変なものですが、こいつ、何故か全く身じろぎもしない。
甲羅幅10cmと結構大きいので10歳もとっくに過ぎてしまったお年寄りなのかも?
爪を振り上げるので恐る恐る甲羅を横から掴んでビオトープのせせらぎのところに引越しさせたのですが、流石にズッシリと重たくて。
長生きしてね。
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環境作り
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人材育成と教育(26)
【環境作り】
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こんにちは、塩梅マンです。
前回は、【どこから?に必要な能力】でした。
価格を追求するために避けて通れないのがこの能力であると解説しました。あなたはどのように備えると覚悟を決めましたでしょうか?
さて、今回のテーマは、【メーカー候補の調査力(海外含む)】です。結論は【環境作り】です。
先ず最初に考えなければならないことは、「何故、海外を含めてメーカー候補の調査力が必要なのか?」ではないでしょうか?
それは、ズバリ、ビジネスがグローバル化しているからです。
即ち、1つには、製品の販売がグローバル化しているから原料もグローバルに世界のどこからでも購買する方が自然だからです。
2つ目には、生産場所がクローバル化しているから原料も現地で購買できればよりよい訳です。
3つ目には、そもそも海外に製造を進出させる大きな理由にコスト構造の改善があるのでその主要な部分を占める原料もグローバルにコスト追求するのが筋だからです。
そして4つ目には、昨今ではとりわけ重要になってきましたが、本来大歓迎すべき円高を確実にチャンスに変えるためです。
と言うわけで、いやおう無しにも、現実は原料購買先を世界の視点で捉え直す必要に迫られています。
今までのように専ら日本国内のメーカーとの取引をする原料購買ではやっていけなくなっていると言う現実を直視する必要があるのです。
更に、今後を考えると日本国内メーカーから購買すること自体がリスクであると言う時代も来ることでしょう。国内市場が縮小することによる国際競争力の低下を避けて通れなくなる時代が来ます。
又、東日本大震災での教訓でもあるでしょうが、地震国・津波国である日本を前提に原料を購買することのリスクにも思い知らされたことと思います。
では、次に、「海外を含めたメーカー候補の調査力とは何なのか?」ですが。
日本国内のメーカー候補を調査するのは既にお手の物でしょうから、重要なことは海外のメーカー候補をどんなやり方で調査するかに尽きます。
では、海外のメーカー候補をどうやって調査しますか?
色々な方法が考えられるでしょうが、好ましいやり方と言うのは、多額の費用と時間を掛けて犬棒式に海外に闇雲に足を運んで模索するのではなく、出来れば自分の机に座ったままでできるのが効率性が高いと言えますね。
ですから、机上と言うのがベストの調査力と言うことになります。
ところで、こう説明していくとあなたは素朴な疑問を感じられるのではないでしょうか?
そうです。
「出入の商社に頼んでやれば済むのに?馬鹿だなあー、上手く使えばよいものを・・・」と思われたのではありませんか?
しかし、
以下に続く)
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(この下続き)
しかし、
これをやると、わざわざ海外のメーカーを探し当てる主目的である経済性の追求が見事に崩れてしまうのです。
何故なら、海外メーカーから本来獲得できる価格が見えないために、頼んだ商社からの見積もりに頼ってしまうしかないからです。
手の内が決して明かされることがない商社マージンを認めざるを得なくなり、海外品の購買メリットが概して大きく減じてしまうのです。円高メリットも消えてしまいかねません。
又、現地工場向けの原料の場合、海外メーカーと現地工場との直取引が常識の世界なのに、日本の商社が介在すると言う歪んだ構造を持ち込むことになってしまいます。これでは現地生産の目的のかなりの部分を自ら放棄することになってしまいます。
ですから、やはり自力で海外のメーカーを調査する力が必要になるのです。
では、自社で海外メーカーを調査するにはどうしたらよいのでしょうか?
昔、購買をするようになった頃この基本的な疑問が解けなかったので、実は購買セミナーの講師に機会あるごとに聞いて見たことがあるのですが、一度も真っ当な返事が貰えなかったのです。
購買のプロと呼ばれている人でもこの基本的なことが出来ない人が多いのだなーとビックリしました。
と同時に、「何としても知りたい」と追い求めたことがあります。
で、結論は、
各種のデータベースを使うのが王道である
と言うことです。
尚、最近では化学物質名をキーワードにしてインターネットで検索する調べ方が無料なので便利なのですが、網羅性とヒット率に大きな難点があるので「不十分だなあー」と言うのが私の実感です。
下手をすると怪しげな相手を頼ってしまうと言うとんでもないリスクも潜んでいます。
では、あなたがやるべきことは何でしょうか?
「このような状況下でこの能力を発揮できる状況にあるのか?」を見極める。個人が持つ知識に留まらない環境の整備を行なうことも必要なのではないでしょうか?
では、今回はここまで。今回の結論は【環境作り】でした。
次回は、【人材育成と教育】の27回目です。
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編集後記)
正に食欲の秋ですね。先日、姫路B1グランプリ(B級グルメ)に行ってきました。折角だからなかなか足が出ない遠方の出店食品をと狙ったのですが、考えることはみんな同じですから長蛇の列で、グッタリと疲労困憊してしまいました。
さて、今回は、これ↓。
色のコントラストも絶妙ですが、上手くまあーるく納めているのがいいですね。
心がほっこりと温かくなってきます。
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