2011年07月

2011年07月15日

感覚でいいのか?

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               人材育成と教育(19)

               【感覚でいいのか?】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【輸入価格の解析力】でした。

 そこで必要になる能力とは具体的にどのようなことができることかを概説しました。あなたやあなたの組織の課題が見つかりましたでしょうか?

 

 今回は、『提示価格の妥当性判断力』について考えて見ましょう。結論は【感覚でいいのか?です。


 先ず、購買におけるコストダウンの重要性がどの程度の関心事なのかと言う大前提について見てみましょう。


 世の中では一体どの程度になっていると思いますか?


 原料購買の目的や課題は種々のものがありますが、バクッと言って、出来て当たり前の業務と余程の特別な努力を必要とするものに大別されます。


 前者は購買の管理・維持・緊急対応などの業務、所謂ルーチンワークです。


 一方、これと対極にあるのが後者で、購買能力の質が完璧に問われる業務です。


 さて、購買で最も重視されている仕事は何なのかを見てみましょう。


 米国での購買に対する期待度を見てみると次のようになっています。


 求められている課題は、


コストダウン


がダントツで、最も優先すべき課題となっています。

(CAPSリサーチレポート:上原修著「グローバル戦略調達経営」66頁をご参照ください)


 あなたは周囲からの日常的な圧力でうっすらと感じられてはいたとは思いますが、やっぱりそうなのですよ。


 要するに、どこの国でも『コストダウンは最大の任務』なのですね。


 どんなに経済環境や取巻く状況が購買にとって厳しくなろうとも、原料購買の最大の役目はコストダウンで利益を創出することなのです。


 時事的に別の要素が話題になることや、そのような方針転換が打ち出されたりしますが、それらはみんな一過性のものなのです。


 ですから、この基本を忘れないようにしたいものです。


 全身全霊、全知全能を傾注して、ありとあらゆる手段を使ってコストダウンに集中することは絶対条件なのです。


 そして、コストダウンの最も基本になっているのが、『購買価格』です。


 そこまで言う人が少なくて曖昧になっている面がありますが、私は言い切りますね。


 どうしてかと言うと、

以下に続く)
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【化学原料系】コストダウンセミナー(大阪):企画中です!

日時:   10月4日(火) 10:00−16:30
場所:   大阪


 募集開始までしばらくお待ちください。

http://www.ip-labo.jp/category/1187975.html
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(この下続き)

 どうしてかと言うと、


下記のようにコストダウンの定義式を書いてみれば分かります。


コストダウン額=堯福文従単価ー獲得価格)*年間購買量*購買年数)


 要するに、購買部門がコントロールできることは、たった3つ、そうです!


1)コストダウンする原料の選択
2)コストダウンするタイミング
3)獲得価格


の3つしかないのです。


 ところで、価格と言うのは、見積による売り手からの提示価格に関連していますよね。


 従って、見積書に書かれている提示価格(見積価格)をあなたがどう捉えるかに全ては掛かっている訳です。


 「まあ、こんなものかな?」


 「駄目元で値切ってみよう」


 「随分高いことを言ってきたもんだな。どうすりゃいいんだ?」


 「こうなるはずなのに何でこんな価格なんだよー!」


 「ふざけた見積、舐めるなよ!」


などなど。


 見積書を手にした時の感情や判断は悲喜こもごもではないでしょうか?


 実は、


あなたは売り手から購買能力を試されていることになっているのですよ。


 「この購買担当者は見積価格の妥当性判断力を持っているのかなー?」


と顔色を窺われているのです。


 又、この見積書の構成をどう受け止めているのかを試されているのです。


 では、これに対抗して、


A)売り手を唸らせる
B)凄く切れる奴だ
C)これはうかつな見積書は出せない相手だな


と思わせるためには一体何が必要なのでしょうか?


 これこそ、購買力そのものなのです。


 その答えは、


見積書とは関係ないところで、揺るぎない、確たる証拠に裏づけされた価格データを、独自に持っていることに尽きます。


・当たって砕けろの白紙状態
・何となく山勘の目標価格
・あなたの会社が自社の都合で勝手に描いたあるべき価格
・競合他社が獲得していそうな価格


などではどうしようもないのです。


 と言うことで、私は、


1)輸入価格(実績値なので最適)

2)推定販売価格(次善の策:精度の高い推定情報)


の少なくともどちらかをお奨めしています。


 そのような芸当ができますか?あるいは誰かと協同すればできるようになっていますでしょうか?


 売り手から舐められた見積書が出ない状況を是非とも作り込んでいただきたいと思います。


 尚、この辺の能力を修得しようと思われるなら、不定期ですが上記のようなコストダウンセミナーをご活用ください。

 


 では、今回はここまで。今回の結論は【感覚でいいのか?】でした。


 次回は、【人材育成と教育】の20回目です。
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編集後記)

 いよいよギラギラの夏到来ですね。昨日午後2時頃に外に出る滅多にない機会があったのですが、体がコンガリと灼熱されてしまいました。気を引き締めて乗り切りたいものですね。


 さて、今回は、これ↓。

お地蔵さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 毎朝手向けられている美しい花々。


 今は正にゆりの香りに包まれているお地蔵さんです。


 8月にはこの辺りでは地蔵盆と言うのがありまして、子供たちの人気があるんです。


 えー、自宅の横に祀られているのですが、気持ちは子供でもない私の守り神のようなものです。ありがたいことです。感謝、感謝!
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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。