2011年01月
あなたの相談相手は?
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人材育成と教育(10)
【あなたの相談相手は?】
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こんにちは、塩梅マンです。
前回は、【コストダウンテーマの構想力】について後半部分の解説をしました。
成功するコストダウンの鍵は、確かな価格根拠を持てていることかどうかに尽きることを解説しました。逆に言えばこれがないコストダウンは運任せでしかないと言うことですね。
さて、今回は、【人材育成と教育】の10回目、【原料の化学名に関する調査力(英名含む)】についてお話いたしましょう。
今日の結論は、【あなたの相談相手は?】です。
あなたが主導権を持って化学原料を上手に購買するには取引先を自分の意志で選択することが肝心となります。
ですから、原料を世界中のどこからでも自在に購買できるようにするためにクリアしなければならない条件の1つがこれになるのです。
即ち、
1)対象の原料の化学物質名を明らかにする
2)英語名を調べる
3)出来れば、より便利な、万国共通のCAS番号を突き止める
4)混合物の場合は、構成成分の化学物質名と混合比率を掌握する
などが必須になります。
蛇足ながら言っておきますが、現在購買している原料の商品名では役に立ちません。特に、海外では全く理解していただけません。
さて、あなたは、これらを上手くこなせますか?
あるいは、周囲の力を借りればできるようになっていますか?
そう考えていくと、このテーマは人によっては結構重い制約であるかも知れません。
では、これらをしっかり把握するためにあなたは一体何をすればよいのでしょうか?
以下に続く)
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(続きです)
そうです。
『モチは餅屋』の実現しかありません。
そこで、最も簡単なことは、化学を修得できている技術者・研究者を同僚又は相談相手として持つことです。
それ以外には、下記の2つがあります。
A)あなた自身が数年間学習をして、上記が全部こなせるようになる(少なくとも化学系大卒並みのレベル)
B)アウトソーシングで社外にそのコンピテンシーを求める
結局、
自分の意のままに原料購買できるようにするためには、上記の3つの内の
どれかのやり方で対応することがどうしても避けて通れません。
あなたは、どの方法を選びますか?
以上、結論は、【あなたの相談相手は?】でした。
では、今回はここまで。次回は、【人材育成と教育】の11回目です。
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編集後記)
寒い毎日が続いており、雪国では豪雪で連日のニュースになっています。やはり極寒のこの時期は冬眠したくなる季節ですね。
さて、今回は、これ↓。
この時期は、花が少ないですが、これは良く見かけます。
プリムラ・ジュリアン、運命を開く花なのだそうです。
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成功するコストダウン計画
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人材育成と教育(9)
【成功するコストダウン計画】
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こんにちは、塩梅マンです。
前回は、いつもの順番を敢えて変更して【コストダウンテーマの構想力】について前半部分の解説をしました。
コストダウンの成否の70%はコストダウン計画で決まってしまうこと、成功するコストダウン計画作成のために重要となるコンピテンシーを一先ず2つお示ししました。
さて、今回は、【人材育成と教育】の9回目、
今日の結論は、【成功するコストダウン計画】です。
では3つ目以降を解説します。
3)対象原料を、『精度よく』、且つ、『漏れなく』選び出せること:
『精度よく』のためには、精度のよい目標価格を知っていることが必須です。
『漏れなく』のためには、購買金額が中~大の原料類全てで精度のよい目標価格を知っていることです。
これができれば、成功確率は非常に高くなります。なぜなら、実現が不可能な原料をターゲットにすることがないからです。
逆に、これが出来ないと絵に描いた餅に過ぎず、コストダウンは運頼みとなって、結果的に全体としての成功確率が低くなってしまいます。
尚、これに関して、非常に重要な点があります。
それは、市況品に一喜一憂しないことです!
何故なら、市況品の価格はあなたには遠く及ばない大きな力で殆どが決められており、しかも、購買環境によって幸運に一瞬値下げできても、しばらくすれば逆に無理やりに値上げさせられてしまうからです。
確かに、この領域は短期的に大きく利益に貢献する場合があるので捨てがたい魅力となっており、社内中から大きな期待を掛けられているのではありませんか?
そして、そのプレッシャーを感じながらあなたは精力を擦り減らすのでしょうが、実は、極めて空しい自己満足に過ぎません。
要するに、ここは売り手市場で、唯一のパワーはトップ交渉しかないのです。
そして、この部分は原理的にコストダウンではありませんし、安定的に損益分岐点を改善することも出来ません。
今、あなたに本当に求められているのは、やればやるほど進展する損益分岐点の改善です。
従って、市況品ではない原料類に着目することです。これならコストダウンした効果は活動後何もしなくても永続できます。
4)揺るがない目標価格をイメージできること:
揺るがない目標価格とは、『精度のよい目標価格』のことです。
公開された価格や見積価格、経営トップが収益性から逆算した希望価格、誰かから聞き込んだ価格と言ったような不確かな価格を基にした目標価格ではなく、『確かなデータに裏づけされて科学的に知ることができる価格』のことです。
では、そんな夢のような価格の指標があるのでしょうか?
私は、これには、輸入価格と推定販売価格をお奨めしています。
これらがあると、曖昧な価格面での妥協が少なくなり、大きなコストダウンに繋がります。
逆に、この精度が低いと少しのコストダウンで何となく満足して完了となってしまいます。
まだ、条件はあります。
以下に続く)
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(続きです)
5つ目はこれです。
5)優先順位を精度よく作れること:
優先順位とは、1つの原料で行なう多彩なコストダウン方法相互の優先順位と、どの原料のコストダウンを重視するのかと言う原料間での優先順位とがあります。
コストダウン方法相互の優先順位は、
*コストダウン方法で大きい効果と小さな効果とを判断できること
*コストダウン方法毎の難易度を洞察できること
*上記2要素を踏まえて、合理的に優先順位を決められること
などのコンピテンシーが必要です。
原料間での優先順位は、
*どの原料が別のメーカーを探しやすいかを見抜くこと
*原料毎の優先コストダウン方法を含めて合理的に優先順位を決められること
などになります。
6)原則として商社を使わずに自力で行動すること:
これは、別の機会に解説しますが、一言で言えば商社のコンピテンシーに頼っていてはあなたが狙っているコストダウンは実現しにくいと言うことです。
以上が、要点でした。
ですから、あなたは、自分の現状のコンピテンシーを踏まえて、どの部分を今後更に強化するか、どの部分を新たに修得するかを上手く決める必要があります。
あなたに求められているコンピテンシーをどのようにお感じになられました
か?
『こんなに簡単なコンピテンシーでよいのか?』と思われましたか?
それとも、『こんな神業みたいなコンピテンシーを持っているなんてどこにもいないじゃないか!』と憤慨しましたか?
そうですね。
非常にハードルの高いコンピテンシーもかなり含まれているので、自力だけに期待するのは到底無理と言う部分を感じられたのではないでしょうか?
その場合の選択肢は、必然的に、次の4つになります。
A)現状の自分のコンピテンシーだけで何とかコストダウン計画を立てることの代償として、コストダウンの成功確率や効果の大きさなどへの過剰な期待は諦める。
(多くは望まず、できれば儲けものと覚悟してソコソコやることにする)
B)不足のコンピテンシーは、何年掛かろうとも必死になって修得する。その
代償として、能力が備わるまでしばらくの間はA)をやるしかないと腹を決める。
(但し、やればできると言うものばかりではないので全部の能力が揃えられるかどうかは不確実だと私は感じますが・・・)
C)不足のコンピンシーを社内の他の人で補完することでコストダウンの成功確率とやや大き目の効果を追求する。
(社内の総力でやれる限度内で努力すればよいと割り切る)
D)不足のコンピンシーを無理やり自分自身や社内に求める自前主義を取っ払って、社外にアウトソーシングすることで、コストダウンの成功確率と大きな効果を追求する。
(極限的なコストダウンに狙いを定める)
さて、あなたはどれを理想として選択されますか?そのために今何をしたらよいのでしょうか?
以上、結論は、【成功するコストダウン計画】でした。
では、今回はここまで。次回は、【人材育成と教育】の10回目です。
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編集後記)
あれっ、もう1月半ばになっている?この2週間何をしていたんだろう?毎年この時期に感じてしまうのは私だけでしょうか?
さて、今回は、これ↓。
新年と言えば、やはり、富士山。
この時期は本当にきれいで、映えています。
遮るもの、雲ひとつなく、本当に心が洗われます。
今年を、夢を叶えるための一歩となる年にしたいものですね!
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素直になれるか?
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人材育成と教育(8)
【素直になれるか?】
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こんにちは、塩梅マンです。
前回は、【人材育成と教育】の7回目でした。
原料機能分類に関する理解について解説しました。同僚との業務の切り分けのベースになる部分ですが、この線引きは結構毎日気分次第でブレてしまいかねないものです。それだけにシッカリとした管理体制と基本ルールとチームプレイを固めておく必要があります。
あなたのところではどのように工夫されていますか?
さて、今回は、【人材育成と教育】の8回目、
今日の結論は、【素直になれるか?】です。
あなたのところでは、中期計画や来年度計画の作成時期ではありませんか?
と言うことで、いつもの順番を敢えて変更して【コストダウンテーマの構想力】について次号まで2回に分けて説明しましょう。
さて、あなたは、コストダウンの計画はどうやって策定していますか?
コストダウンを推進するためには、『コストダウンの計画が最も重要』であることはご承知の通りです。
コストダウンの成否の70%は計画で決まってしまうからですね。
計画が上手ければ実行段階が少々下手でも時間的な遅れはあったとしても何とか達成できるものです。
逆に、計画が不味ければ、いくら実行段階で努力をしても成功するのは限られ、多くは徒労に終わってしまいます。
では、成功する計画のキーポイントは何でしょうか?
実は、突き詰めると、計画のキーポイントは次のようになるのです。
1)現状を、思い込みではなく、冷静に判断できること
2)コストダウンの構想を総合的に描けること
3)揺るがない目標価格をイメージできること
4)3)を踏まえて、対象原料を精度よく、且つ、漏れなく選び出せること
5)優先順位を精度よく作れること
上記の文章は、全て末尾が『●●できること』としてあります。他人事ではなく、あなた自身のコンピテンシーとして明確に表現したかったからです。
では、順に少し解説して行きましょう。
以下に続く)
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■ 化学原料系:コストダウンセミナー(東京)
コストダウンのプロの条件を体系的に学ぶことができる!
【化学原料コストダウンのポイント】
日時: 1月28日(金)10:00-17:00
場所: 東京:大井町
(きゅりあん4階第1グループ活動室)
受講料: 45,150円/人(1名の場合)
34,650円/人(2名以上の場合)
詳しくは下記のリンクをクリックしてご参照ください。
http://www.johokiko.co.jp/seminar_medical/AA110141.php
尚、下記のホームページの無料相談フォームから講師割引をご請求
いただければ参加費はお安くなります。
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(続きです)
先ず、出発点はこれになります。
1)現状を冷静に判断できること:
ここで現状とは、
*今の購買原料は、万国共通の言葉でどう言えば世界中のどこでも伝わるのか?(何を?)
*今の購買価格は、世界の中でどんな位置付けなのか?(いくらで?)
*今の取引先は、世界の中でどんな位置付けなのか?どうしてもそこから買うしか術がないのか?(どこから?)
の3つの質問に的確に答えられることです。
いずれも当たり前の事ですね。
しかし、実際問題としてはハードルは非常に高いものです。でも、これが出来ないと冷静な判断は正直言って無理なのです。
2)コストダウンの構想を総合的に描けること:
総合的とは、
*コストダウンのための基本的要素とコストダウン方法の全体像を漏れなく知っていること
*原料毎に可能性のあるコストダウン方法を漏れなくイメージできること
*世界中のメーカーを漏れなく知っていること
と言うことになります。
しっかりとこのことを受け止めて見てはいかがでしょうか?
「なあんだ、そんなことならとっくにやっている!」と思われたとしたら残念なことです。
「そんなことできる訳がないじゃないか!無理難題を言うもんじゃない!でも待てよ?」と素直に感じられたら今後の成長のチャンスがありそうです。
以上、結論は、【素直になれるか?】でした。
では、今回はここまで。次回は、【人材育成と教育】の9回目です。この続きをお話します。
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編集後記)
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
今回は休みが短いし、天候も大荒れと言うこともあって帰郷を諦めて自宅でジッとしていることになりそうです。まあこんな正月もいいもんかなと?
さて、今回は、これ↓。
なんともグロテスクですが、本当に子供の頭ぐらいもあってビックリ仰天。
これでも柚子の仲間らしいのですね。
一説では、煮ても焼いても食えないシロモノ(まるで私のような?)らしいですが、風呂に浮かんでいたりしたら腰を抜かしてしまうかも?
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