2010年09月

2010年09月30日

こころの甘えに注意

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              人材育成と教育(2)

             【こころの甘えに注意】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【人材育成と教育】の1回目でした。

 このテーマの趣旨は購買特有の能力を追及するためなのですが、先ずは初回と言うことで職種の如何を問わない一般的な能力である【ビジネスマンの必要能力】について概観しました。あなたは何点ぐらいを付けることができましたか?

 

 さて、今回は、【人材育成と教育】の2回目です。「原料購買部門でのあるべき人材とは?(マインドの部分)」について考えて見ましょう。


 今日の結論は、【こころの甘えに注意】です。


 ビジネスで最も基本になるところには、知識・経験・能力以前にマインドがありますね。戦略、戦術、技術、方法、スキルなどに陰ながらに影響を及ぼす根幹になる部分のことです。


 「どんな気持ちで仕事に向き合うのか?」と言う基本スタンス。


 原料購買部門にいる場合にも同様ですね。


 そして、ビジネス一般ではなく、原料購買部門に特有のマインドと言うのもあります。即ち、「どんな気持ちで原料購買に向かい合うのか?」と言う基本的なスタンス。


 今回は、この点にスポットを当ててみましょう。


 さて、では、原料購買部門に特有のマインドにはどんなことがあると思いますか?


 原料購買部門であるが故の特殊性から考えていけばよい訳ですが。。。。


 下記のようなことではないでしょうか?


1)社外と社内を繋ぐ特殊なポジションであることを自覚して、自らを律すること
2)会社の顔と言うポジションにあることを肝に銘じて、質を維持すること
3)社内の意図を社外にシッカリ求めて実現させる役目があることを、一時も忘れないこと
4)社外は地球規模で広大であることを認識して、発想を狭めないこと
5)生産に支障をきたさないよう、どんな状況になっても原料を購買し続けなければならないことを見極めて、リスクに備えること
6)購買の過程で会社に利益を適正に創出しなければならないこと
7)利害の対立はあるが、社外とは共生しなければならないこと

 

 更にこれらに派生して、下記のようなマインドも必要かも知れません。

以下に続く)
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(続きです)

8)情報は自分のところにストックするのではなく、社内外に確実にフローすること
9)会社間調整の役割を公平に演じること
10)給料は会社から貰っており、社外から貰っているのではないことを忘れないこと
11)全てに誠実、且つ、品格を保っていること
12)コミュニケーションを通じて社内外から共感して貰うこと
13)制約を設けず、常にグローバルな視点で自由に発想すること
14)売買は対等であることを自覚し、卑下することも尊大になることも慎むこと
15)じっとして変革をしないと存在価値そのものがなくなることを認識すること
16)公平に、且つ、経済合理性の追求に徹すること
17)社外の存在を素直に認めること


 これらとは逆に、うっかりしているとすぐ嵌るマインドの歪みは、


18)「現状維持が楽でいいや」と思ってしまうこと
19)出来ない理由を自分以外・環境に求めて探そうとすること
20)「そこそこ、出来る範囲で」に甘んじてしまうこと
21)会社よりも自分個人を優先して判断してしまうこと
22)相手を力ずくでねじ伏せようとすること
23)経済合理性の追求には限界があると感じてしまうこと
24)相手の情に流されてしまうこと
25)相手を攻撃してやっつけようとすること


などではないでしょうか?


 ひょっとすると、あなたの近くでもこれらを匂わせる空気や情景が浮かんできませんか?


 マインドは全ての基本になっていますので、潜在意識に正しくシッカリ植えつけるようにしましょう。


 尚、以上はあなた個人としての話でしたが、組織としてのマインドと言うのもあります。しかし、独特の集団心理と言う部分を除けば、構成している各個人のマインドが鍵を握っていることに変わりはありません。


 以上、結論は【こころの甘えに注意】でした。


 では、今日はここまで。次回は、【人材育成と教育】の3回目です。

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編集後記)

 暑い暑いと言っている間に、例年よりも遅かったツクツクホウシの声も消え去り、虫の声の大合唱に変わっていました。あの夏が嘘のように肌寒さを感じる季節に激変してしまったようですね。


 さて、今回は、これ↓です。

花もどき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 「わあっ、綺麗な花だなあー」と思ったのですが、よくよく見ると。。。


 赤い部分は花弁ではなく、葉っぱ。「花はどこだ?」と言うとその中の方にある小さな白い粒々のところなんです。


 なんじゃ、こりゃ?虫たちもこれには騙されているのではないでしょうか?

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2010年09月15日

人材育成と教育

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                人材育成と教育

             【ビジネスマンの必要能力】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の最終回でした。

 購買において最も重要な価格に関する記事(24回目〜72回目)をレビューしました。これにどれだけ拘り続けられるか、どれだけ時間を掛けることが出来るかがあなたの最大の購買能力と言うことになりますね。

 

 さて、今回からは、【人材育成と教育】について考えることにしましょう。


 今日の結論は、【ビジネスマンの必要能力】です。


 原料購買部門での人材育成と教育を考える時、あなたは何をまず考えますか?


 その場合、3つの視点があるかと思います。

 

 1つ目は、ビジネスマンとしての共通的な能力をイメージすることです。即ち、原料購買と言ってもビジネスの部分を構成しているものですから、【あるべきビジネスマンとは?】と言う視点から発想していく必要があります。

 

 2つ目は、原料購買部門固有の【あるべき能力】を考えることが必要になります。これを考えないといつまで経っても素人・素人集団のままです。

 

 3つ目は、【どうやってそう言う能力を教育をしていくべきか?】を考えることです。

 

 いずれにしても、これら3つがバランス良く揃っていることが必要です。

 

 さて、では、今回は1つ目、【あるべきビジネスマンの能力とは?】について考えて見ましょう。


 あなたは、どのような能力を求めますか?ちょっと、考えてみてください。


 欲しい能力が次々と限りなく沸いてきたかもしれませんね。

 

 でも、纏めてしまえば、結局、下記のようなものになるのではないでしょうか?


A)課題形成力:(情報力・洞察力・構想力・状況把握力・想像力・課題構築力・企画開発力などの群です)

 具体的にイメージしてみると、

1)質の高い情報や担当分野に関する先進的な情報を社内外から幅広く収集し、担当部門・部署の戦略の構築・実現に繋げながら価値の創造として活用する能力

2)社会情勢や内外の環境変化の認識から本質を見抜き、時代の流れを先読みして、進むべき新しい方向や革新的な技術・業務システムの開発など新たな価値創造の方向を打ち出す能力

3)全社的・グローバルな視点から新たな価値創造や事業創出に向けた魅力あるビジョンとその具現化に向けたシナリオを描く能力

4)過去の習慣や既成概念に捉われることなく、未知の事柄に対する興味と情熱を持ち、革新的で創造性のある優れた発想を通じて挑戦的な戦略課題を設定し、提案する能力

5)豊富なアイディアに基づく実現性の高い企画を生み出す能力

以下に続く)
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 コストダウンセミナー(東京)募集中!

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日時:   10月7日(木)10:00−17:00
場所:   東京都千代田区富士見1−5−1
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受講料:  39,900円/人(1名の場合)
      35,700円/人(2名以上の場合)

 詳しくは下記のリンクをクリックしてご参照ください。

http://www.ebrain-j.com/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20101007-0002&date=201010


 尚、下記のホームページの無料相談フォームから講師割引をご請求いただければ参加費は、34,650円/人(1名の場合)、30,450円/人(2名以上の場合)となります。

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(続きです)

B)組織化力:(組織資源活用力・リーダーシップ・折衝調整力などの群です)

 具体的には、

1)部門・部署の目標実現に向けて、必要な経営資源の獲得や社外資源などあらゆる必要な資源を活用すると共に、実現の過程を強力に推進できる組織を形成する能力

2)企画テーマの実現に向けて社内外を問わずあらゆる必要な資源を活用する能力

3)部門・部署の方針と自らのビジョンを語ると共に、率先垂範と権限委譲を巧みにおこない、組織メンバーの力を部門・部署の目標実現に向けて結集させる能力

4)社内関係部門・部門長・経営層にタイミング良く働きかけ、合意形成を得る能力

5)担当領域でのプロとして、社内外関係者への支援をおこなう能力

 


C)実行力:(意思決定力・実現力・変革力などの群です)

 詳細は、

1)部門・部署の目標実現のためのいくつかの施策代替案の優位性を見極めた上で、思い切って取捨選択・決定・実行する能力

2)課題の重要度・優先度を正しく認識し、取るべき手段を的確・迅速に決断する能力

3)状況の変化を素早く見抜き、的を射た対応策を果敢に打つことにより部門・部署の目標を実現する能力

4)成果への徹底したこだわりを持ち続ける能力

5)仮設検証に向け、プロとして考察を加え、実効性の高いアプローチを粘り強く展開する能力

6)部門・部署の目標実現のために、従来の方法に捉われず、競争優位に繋がる組織・仕事の仕組み作りを果敢におこなう能力

 


D)倫理力:

 即ち、

 企業の社会的責任を意識して社内外の諸ルールを理解し、常に自己を厳しく律して範を示す能力

 

 以上ですね。


 いずれも、原料購買部門固有ではない誰にでも求められる能力ばかりです。

 

 しかし、これとて、バカに出来ません。全部出来る人は数えるほどしかいないかも知れませんよ。

 読み込んでいくとなかなか奥深く、重いものになっていることに気づきましたか?

 

 各人各様に得て不得手はありますので、100%ではなくても、人並みには必要と言えますね。

 

 以上、今回の結論は【ビジネスマンの必要能力】でした。

 

 では、今日はここまで。次回は、【人材育成と教育】の2回目です。

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編集後記)

 100年に一度の猛暑で疲労困憊状態ですが、昨日辺りから秋の気配が感じられるようになり一息ついているところです。食欲の秋が待ち遠しいですね。


 さて、今回は、これ↓です。

300西洋朝顔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今年の夏を飾った花たちの代表。


 西洋朝顔とノウゼンカズラの明るいコントラスト。毎日の朝をすがすがしく感じさせてくれてありがとう!

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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。