2009年04月
価格は最大の購買戦略
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価格は最大の購買戦略
【価格に掛けているか?】
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こんにちは、塩梅マンです。
前回は、【いくらで買うのか?】の22回目でした。
価格に対する捉え方の異なる3人に登場していただき、あなたはどのタイプになるのかを考えていただきました。
さて、今日は、【いくらで買うのか?】の23回目です。
今日の結論は、【価格に掛けているか?】です。
では、先ず、購買がどんなことを決めているかを考えてみましょう。
漏れなく考えて行くために、5W2Hをベースにします。
(なぜ?)
購買が決めることは滅多にないでしょう。設計・研究開発が専ら決めているでしょう。
尚、将来目指すべきものとして、この部分で購買が機能を果たすことがあります。しかし、かなり先のことになるのでこれ以上は止めておきましょう。
(何を?)
購買が決めることが時々あるかも知れません。「それなら、これではなくあちらでもよいのでは?」と言った調子の仕様絡みの部分などです。
(いつ?)
購買が決めることは殆どないでしょう。稀に、発注単位や在庫量などの観点から関与することはあるでしょうが、専ら製造現場が決めているでしょう。
但し、納期トラブルなどの異常時には、不本意ながら購買の出番になります。
(どこで?)
購買が決める部分がかなりあるのではないでしょうか?「そこから買うんだったらこちらからでもいいのではないか?」と言う格好ですね。商流を設定したりメーカーを選択することなどです。
もう一つ踏む込んだところでは、「どこか作っているだろう?」とか「知らないメーカーを探そう」と言ったことなどがあるでしょう。
(誰が?)
購買が決める部分は少なくて、せいぜい購買組織内での、役割分担や局面毎の実行者などを考えることでしょう。
(どうやって?)
戦略面と戦術面で色々購買が決める部分がありそうです。
(いくらで?)
これこそ、専ら購買が決めているのではないでしょうか?役目柄他に決める人はいませんから。よしんば他の人が決めていたら越権行為ですね。
さて、では、次に、
上記の中で、売り手と買い手のベクトルが全く逆になっているのはどれなのかを厳選してみてください。
(以下に続く)
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(続きです)
いかがでしたか?
では、一緒にやってみましょう。
(なぜ?)
売り手は従うだけです。逆になってはいません。
(何を?)
これも、売り手は従うだけです。逆になってはいませんね。
(いつ?)
これも、売り手は従うだけです。逆にはなっていません。納期トラブルの場合でも逆にはなっていませんよね。何故なら、双方とも納期は守りたいと願っているのですから。
(どこで?)
これも、売り手は従うだけです。売り手は自分が選ばれるように努力をしますが、冷静に見ればやはり、買い手から選ばれる立場になっています。
但し、ここで逆のものがあります。それは商社を外そうとする時です。この時は、外そうとするあなたと外されまいとする商社とは全く逆関係になります。
(誰が?)
これも、売り手は従うだけです。逆になってはいません。
(どうやって?)
売り手は従うだけです。逆にはなっていません。
(いくらで?)
これはズバリ!、完璧に逆関係になっています。安く買いたいあなたと、高く売りたい売り手との関係になります。
さて、以上のことから何が分かったでしょうか?
1つ目は、後で商社を外そうと言うのは極めて困難だということです。
しかし、初めから商社が関係しないようにすればこの問題は解消できます。何でもかんでも商社に頼る購買構造は時代遅れではないのでしょうか?
因みに、商社は日本特有のビジネスモデルで、海外では商社と言うのはありませんが、商社機能は購買だけで実現できているのです。
2つ目は、価格です。
これは完全な逆向きですね。
この現実を素直に認めて、そこからどうあるべきかを考えることが必要なのではないでしょうか?
即ち、『価格は最大の購買戦略である』と言うことです。
ですから、CAPSリサーチ主催のアンケート結果にも見られるように、購買業務での最重要課題はコストダウンであると認識されているのは至極当然なことです。
『どう言う戦略を設定したら、買い手が満足できる価格を達成できるか?』を四六時中追求する必要があるのではないでしょうか?
あなたは、価格のために最大の精力を注いでいますか?
今日の結論は、【価格に掛けているか?】でした。
では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の24回目、です。
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編集後記)
昨日の雨で一気に花びらの絨毯ができてしまいましたね。いよいよ春から夏への始まりです。
さて、今回はこれ↓です。
「かあ、かあー」と騒々しい数日間が続いていた20数羽なのですが、気がついてみると。
初日はバラバラ。ほぼ等間隔で1羽ずつでしたが・・・。
ご覧の通り、2羽ずつ仲良く寄り添っているのです。
少し遅い春の到来、カラスの恋の季節です。
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