2009年02月

2009年02月28日

減産風邪を引くな!

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               減産風邪を引くな!

          【減産が値上げに繋がることはない】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の19回目でした。減産と価格の関係は無関係であることをお話しました。

 

 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の20回目です。


 今日の結論は、【減産が値上げに繋がることはない】です。


 前回、減産と価格とは基本的には無関係であることを書きましたが、何となく納得されていないでしょうから、もう少し突っ込んでみましょう。


 では、そもそも減産と言うのは一体何なのか?を考えてみましょう。


 メーカーは何故減産をするのでしょうか?


 理由は、販売量が減少しているから作りすぎて製品倉庫が溢れるのを避けるためですよね。勿論、他にも在庫することによる金の無駄もありますが・・・。


 ここで、注意しなければならないことは、喜んでメーカーは減産しているのではないと言うことです。たくさん販売したいし、フル稼働で固定費も下げたいのが本音です。


 要するに、販売量が減ったから止むを得ず生産量を減らす辛い選択なのです。そうです。減産の理由は極めて単純なのです。


 ですから、もし、誰かがもっと買いたいと言ってくれたら、喜んで生産を増やして貰えるものなのです。


 減産とはそもそもそんなことになっているのですね。


 ところが、頭の回転の速い人、賢い人はそうは考えないのです。


 減産になると自分らは買えなくなると思うのです。


 では、何故、そう思うのでしょうか?


(以下に続く)
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 今、無理やり販売増を目指すことは悪循環に嵌ることは皆さんご存知の通りです。


 同様に、一般経費削減の強い圧力下ではありますが、コストダウンに関する出費を抑えたら益々ジリ貧になります。


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(続きです)

 実は、自分たちが買っている価格は最も安価だと思っているからなんです。


 そのメーカーが販売している多くのお客の中で最も安価になっているお客が自分たちであるから、最も利益率の低い自分たちへの供給は真っ先に止められてしまうと考えているのです。


 では聞きますが、『最も安価に買っている』と言うのは本当でしょうか?それを証明できますか?


 自分たちが最も安く買っていると思い込んでいるだけではありませんか?


 又、百歩譲って、もしそうだとしても、


買いたいと言っているのに増産したくないメーカーがあるのでしょうか?


 販売が確実視されるものなら、喜んで減産から増産に切り替えて販売増加を目指すのがメーカーの必然的な行動ではないのでしょうか?

 

 ですから、結局、『減産と価格とは殆ど関係はない』と言うのが正しい認識なのではありませんか?


 営業マンから『減産しますので宜しくお願いします』と言われても、『それなら値下げは諦めますので是非とも買わせてください』と言ってはいけないのです。


 『ふーん、そうですか。大変ですね。でも安心してください。ちゃんと値下げしていただけたら買い続けますので減産しなくて済みますよ。では、再見積書を待っていますよ』と言いましょう。

 

 今日の結論は、【減産が値上げに繋がることはない】でした。

 

 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の21回目、です。

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編集後記)

 日差しがぐっと明るくなって春がもう少しのところにあるのを予感できるようになって来ましたね。今日は暖かい快晴なので待ち遠しかった梅観に出かける予定にしています。


 さて、今回はこれ↓です。

306花火ばな

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 大阪市内のビル街を歩いていた時に目に飛び込んできたものです。これが花ですか?とビックリ。


 「満作」と言うようですね。

 充満している不景気風を吹き飛ばすような豊年満作を願いたいものです。

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2009年02月15日

ありますか?

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               ありますか?

              【減産と価格の関係】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の18回目でした。私の昔の体験を通じて、公開価格にはくれぐれも惑わされないように、とお話しました。

 

 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の19回目です。


 今日の結論は、【減産と価格の関係】です。


 いきなりですが、


 あなたは、メーカーが減産すると言う情報が気になりますか?


 最近の報道などを見ていますと、100年に1回の大不況が到来していると言っています。


 かつての超優良企業でも、大幅な黒字から大幅な赤字への下方修正が次々と報じられています。


 そして、非正規社員の再契約停止、更には、本来なら聖域であるはずの従業員の削減まで大ナタが振られるようになって来ました。


 そんな経済環境ですから販売不振は目に見えており、必然として、減産の情報も飛び交っております。


 一方、原料購買部門には、社長・経営トップからも、事業部長からもコストダウンへの熱い期待が従来にも増して強まっていることでしょう。


 しかし、実際の購買担当であるあなたが値下げの要求をしたら、営業マンからは『この製品は本格的な減産を決定しましたのでご了解ください。』と言われていませんか?


 そして、この話を聞いたとき、あなたはどんな感情を抱きますか?


 『ふーん、そーなんだ!お気の毒に』と思いますか?


 それとも、


 『これは大変だ。値下げなんて言ってる場合じゃない。安定供給こそ最優先しなくっちゃ!』と思いますか?


(以下に続く)
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1)3月6日(金):大阪にて

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2)原料購買業務のためのコンピテンシーリスト
3)主変動費と販売価格推定
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 では、当日お会い出来ることを楽しみにしております。


●追記

 弊社経由でセミナーのお申し込みをされると割引特典があります。下記をクリックして必要事項をご記入の上、『受講場所と講師割引希望』を書いてご請求ください。
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(続きです)

 実は、


前者なら、ピンポーン、後者なら、ブーなのです。


 『どうしてか?』ですか?


 前者では、減産と値下げを関係のないものと捉えていますね。


 一方、後者では、減産されると原料がまともに買えなくなるから値下げを要求していたら益々必要量の確保が出来なくなると認識していますね。


 因みに、私の知ってる限りでは、後者の発想をされる方が非常に多いのです。


 ですから、私は正直驚いています。


 どうしてこのような発想になるのでしょうか?


 不思議でたまりません。


 だって、そうでしょう?


 減産と価格とは原則的には関係ないものですからね。

 

 今日の結論は、【減産と価格の関係】でした。

 

 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の20回目、です。

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編集後記)

 先日、春一番が吹き荒れて何となく早目の春の到来を感じさせる温かな陽気が続いていますね。極寒用のコートを着ていると恥ずかしく感じるこの頃です。


 さて、今回はこれ↓です。

300青鷺2

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 2回目の登場で恐縮ですが、敢えてこれをアップします。


 前回の時は、撮影に成功した喜びだったのですが、今回はお友達になれた親近感が嬉しくなってこの写真となりました。


 逆光なのが少し残念ですが、ど接近にも関わらず怖がずに悠然としている姿が『何にも言えネぇー!』。

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2009年02月01日

ご用心あれ!

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              ご用心あれ!

              【公開価格は魔物】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の17回目でした。私の昔の体験談で、頼りにしていた公開価格に問題があることに気付いたことを話しました。

 

 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の18回目です。


 今日の結論は、【公開価格は魔物】です。


 前回、公開価格を判断基準にして購買価格を一喜一憂していたことを書きました。


 しかし、やがて本当かな?との疑問が沸いてきたところまで説明しました。今日はその続きです。

 

 私が喜んで見ていた価格は『購買価格』ではなく、『メーカーが開示されることを覚悟の上で出版社に提供する希望価格』だったと気付いたのです。


 そう言えば、化学品の価格情報として世界的に最も有名なICISもトレーダーから入手している価格だそうです。決して、購買価格ではないのですね。


 そこに気付いてから、私は公開される価格を収集することを全て止めました。そして、一切参考にしないと頭を180度切り替えました。(それまで毎週のように公開される価格データをコツコツと蓄積をしていましたが・・・)


 それ以来、あの書籍に記載された価格と現状の購買価格を見比べることはなくなりました。比較は誤判断に直結する恐ろしいことですから。


 ところで、一つだけ補足しておく必要があります。


 それは、何故メーカーから提供される価格が当てに出来ないことなのか?と言うことです。


 では、少し踏み込んで考えて見ましょう。


 もし、ここで、メーカーから正直ベースで実勢価格が公開されたとします。


 では、その結果得するのは誰で、損をするのは誰でしょうか?


 そうです。得をするのは実勢価格を知ってしまった買い手です。何故ならそれを判断基準にして値下げや価格是正の行動を確信を持って実行することが出来るからです。


 一方、売り手はどうでしょうか?


 売り手は、実勢価格が公開されたことが脅威になるのです。


 即ち、もっと高価に販売したいのに実勢価格が指標として使われることで非常にやりにくくなるからです。手の内が明かされてしまったのですから。


 では、逆を考えて見ましょう。


 メーカーが提供する価格を実勢価格より高価な希望価格にしておいたらどうでしょうか?


 その場合、誰が得をして、誰が損をするのでしょうか?

(以下に続く)
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 又、何としてもコストダウンしたいとお考えの副原料1種を当日ご提案いただければ、値下げ交渉ネタを無料で2ケ月後にご提供させていただきます。

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 尚、概要は下記をクリックしてご検討ください。

1)3月6日(金):大阪にて

http://www.johokiko.co.jp/seminar_osaka/AA090396.php

2)3月10日(火):東京にて

http://www.ebrain-j.com/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20090310-0039&date=200903

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(続きです)

 その通りです。


 この場合であれば、売り手は公開された価格より少し安くすることで買い手を気持ちよくさせて楽に売れるようになります。そして、実は実勢価格よりも高価な公開価格なので抵抗も殆ど受けずに実勢価格より高く売ることができるわけです。


 勿論、この場合、損をするのは買い手です。


 しかし、実勢価格や適正価格などの判断基準がなければ、この公開価格と売り手からの見積価格を比較してすんなりと納得してしまうしかありませんよね。

 この時には、買い手には何らの後ろめたさも沸かないのです。それどころか、正当な価格で購買していると思い込むことができるのです。


 結局、公開価格は、誰が提供するデータであるのかをシッカリ踏まえてしか使ってはならないのです。いや、むしろ、そんなものならば知らない方がよっぽどマシなわけです。


 又、公開価格しかない状況では極めて弱い立場になる必然性があることに買い手は気付く必要があります。


 これにまつわる噂話で次のようなことがあります。


 あるメーカーの営業マンが出版社にクレームを付けたのです。言い分はこうです。


 『おたくの書籍でこんな価格を記載して貰っては困る。営業妨害するつもりか!出版社の分際で何の権限があるんだ!』


 いかがですか?


 公開される価格は売り手側からの情報操作の臭いがプンプンしていることをくれぐれも忘れないで下さい。


 新聞などの記事も同じようなことが言えます。


 よくあるのは市況価格の変動や値上げなどの記事をあなたも頻繁に読んでいることでしょう。しかし、これには注意が必要です。


 『●●%値上げへ』とか、偶には実勢価格らしい数値まで書かれていたりしますよね。


 これも発信側(新聞社ではありません)の情報操作がしたたかに仕組まれているのが常識です。


 即ち、『●●%値上げへ』と言うのは、見かけ上のアドバルーンであって、売り手側の本音はそれよりかなり低い値上げ幅、例えば、その半分辺りに落としどころを設定していたりするものです。


 又、時々記載される実勢価格らしい数値にも踊らされてはなりません。記載する数値はよくよく考えられて公開されているのですから。逆算したりするのは大歓迎なのです。


 即ち、公開されることで提供者が得するようになっているのです。


 そのように、価格と言うものは厄介で不透明なものです。

 

 公開されている価格情報に振り回されることのないようにくれぐれも気を付けてください。

 

 今日の結論は、公開価格は魔物】でした。

 

 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の19回目、です。

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編集後記)

 2月になりましたね。インフルエンザへのリスクがマスコミで盛んに取上げられていますがそんなものは気にせず、極寒のこの時期を健康に乗り切りましょう。


 さて、今回はこれ↓です。

300何の花

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハーモニカコンサート会場でひょっこり見つけてびっくりしました。


 花びらの格好からするとダリアの1種なのかなあ?と言った感じですが、それにしてもこの色は素晴らしい。


 黒ダリアと言うと赤と黒を足して2で割ったように赤味がかなり混ざっていると思うのですがね・・・?


 何事でも珍しいものがり屋の私にはピッタリの花。『これは春から縁起がいいぞ』と1人ご満悦に浸っています。

 うわっはっはっ!

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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。