2008年07月

2008年07月31日

実勢価格・適正価格の正体は?

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       実勢価格・適正価格の正体は?

         【実は、適当価格】

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 こんにちは、塩梅マンです。

 

 前回は、【いくらで買うのか?】の5回目でした。実勢価格・適正価格を調査する普通にやる方法と、本気でやる方法をご紹介しました。

 

 今日は、【いくらで買うのか?】の6回目です。


 結論は【実は、適当価格】です。


 では、私が着任当時に見た例の報告書は一体何だったのでしょうか?
(忘れた方や初めての方は、24回目のブログ:『価格の難しいところ』をお読み下さい)


 その中に書かれていた実勢価格・適正価格はどうやって手に入れたのでしょうか?


 前回、実勢価格・適正価格は入手できないと言い切りました。そして、『私ならできる』とリンクで紹介しました。
         ⇒ http://www.ip-labo.jp/category/1187983.html

 

 と言うことは、私の着任前に、適正価格は入手できなかったはずですよね。


 にもかかわらず、あの報告書には厳然と数値が漏れなく記入されていたのです。

 

 正に、マジックです。


 私は、その報告書を作成した当事者ではありませんので、これ以上は分かりません。

 

 ただ、言えることは、『私の言うレベルの適正価格』ではなく、『別の適正価格』があったと言うことでしょう。


 前回、お示しした普通考えられる方法12種のどれかを使って埋めた数値であったのではないでしょうか?

 

 ですから、結論は、【実は、適当価格】でした。お後がよろしいようで。


 では、今日はここまで。


 次回は、【いくらで買うのか?】の7回目、です。

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編集後記)

 いやーっ、強烈に暑いですね。いや、暑いなんてものじゃないですね。言葉が見つかりません。

 かと思ったら、数日前に(神戸市の都賀川で災害まで引き起こした鉄砲水とほぼ同時刻)強風・局地的豪雨・落雷で自宅周辺で一斉の停電。仕事中のパソコン電源もOFF。昼間の暗雲で家の中は真っ暗とは行かないまでも闇状態。思えば停電は13年前の阪神淡路大震災以来ではないかな?と。周囲の住宅も明かりが全て消えました。

 この頃、地球温暖化の恐怖を感じさせることが多いですよね。

 

 さて、今回は、【愛馬】、です。

293馬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は、時々、馬を見に行くことがあるのですが、これは三木ホースランドのひとコマ。


 とは言っても、別に馬主ではなく、全くの見物客の1人に過ぎません。勿論、競馬も40年前に試しに1回だけやって見ただけですが。


 完全に片思いですが、かわいいものです。どうです、この美しい毛並み。ニンジンタイムにはバリバリと食べてくれます。

 又、ここでは、常時自由に厩舎の中を見学できるので、スキンシップを堪能できます。鼻栓をすればお奨めのスポットです。チャンスがあれば訪ねて見てはいかがでしょうか?

 

 ところで、停電の件ですが、自宅のブレーカーがOFFになっているのを見つけてONにしたら復旧してしまいました。お騒がせしました。

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2008年07月14日

それは、ありません

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        それは、ありません

     【実勢価格をどうやって集めるか?】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の4回目でした。実勢価格・適正価格をどうやったら手に入れることが出来るのか?更に2週間じっくり考えてください、とお願いしました。


 今日は、【いくらで買うのか?】の5回目です。


 結論は、【それは、ありません

 

 いよいよ、あなたの考えを聞かせていただく番です。


 いろいろ、思いつかれたことでしょうね。


 そうです。一生懸命考えるといろいろ出てくるものです。


 では、どんな方法があるか?


 もうこれ以上引張るのは止めて、挙げてみましょう。


1)「**の化学商品」に載っている価格を見る。
2)専門新聞の公表価格を調べる。
3)専門誌に載っている価格を調べる。
4)経済産業省「化学工業統計年報」から単価を算出してみる。
5)ICISのデータを閲覧又は購入する。
6)新聞記事を調べる。
7)新聞の中の値上げ幅に関する記事から逆算する。

 

8)直接取引していない出入の商社に聞いてみる。
9)競合他社の営業から聞いてみる。
10)同業他社の購買部門の人に聞いてみる。
11)そのメーカーにいる友人に聞いてみる。

 

12)購入原料の価格情報を含めて、調査会社から購入する。


 など、ではないでしょうか?

 

 いやいや、そんなことには頼りません。やることは、

A)見積を入手する。
B)知っている競合他社の見積も取ってみる。

 ですって?

 

 そうですか?でも、それは実勢価格・適正価格ですか?

 

 もっと凄い声も聞こえてきます。


 そう言うのは当てに出来ない。プロらしく、こうするんだ。


 ズバリ、取引先とのやり取りの中から心理的に探り当てるのがベストで、これが出来なきゃプロとは呼べないね。


 だとネ。

 

 はてさて、実勢価格・適正価格はどうなってしまうのでしょうか?

 

 ここで、注意することは、次のようになると思います。情報とは鵜呑みにするものではありません。


1)売り手が情報源になっているものは必ず高目になっているので信用できないこと

2)正しい情報であると言う根拠がないものは信頼できないこと

3)無料の情報は発信者の責任が問われていないので信憑性が低いこと

 

 因みに、価格の情報には、安目の情報は絶対と言っていい程存在しないことを肝に命じて欲しいです。なぜなら安く言う必要性・必然性はどこにもないからです。

 

 そして、何よりも忘れてはならないことは、


 見積価格・競争見積価格などは、実勢価格・適正価格を使って判断されるための情報にすぎないと言うこと


 です。

 

 上記してきた方法の特性と弱点の解説はここでは省略しますが、いずれにしても満足できる方法はないと言い切れるのです。

 

 と言うことは、化学原料の実勢価格・適正価格を知ることはできないと言うのが、結論です。

 

 残念ですが、お疲れ様でした。

 

 世の中、情報化時代の真っ只中ですから、価格情報もさぞや氾濫していると期待されていたと思いますが、実情は全く違います。価格は依然としてブラックボックスなのです。


 原料を購買する立場にいるあなたにとって最も基本的な情報(仕事の達成度を示せる唯一の絶対的な指標である目標価格)である実勢価格・適正価格は、どこを探しても見つけることは出来ないのです。永遠のテーマなのです。

 

 と言うことは、購買価格の達成度は所詮はお手盛りのモノに過ぎないとなってしまいます。自己満足と社内説得の世界と言う訳です。


 これは非常に冷徹ですが、厳然たる原料購買の実態なのです。

 

 価格.comのようなものがあると便利なのですが・・・。

 

 一方、ビジネスのグローバル化は今や常識とも言えるようになって来ています。


 上述してきたことは専ら日本国内で使えそうな方法だったのですが、グローバルな視点では一体どうすれば可能になるのでしょうか?

 

 即ち、世界中と言う前提で、実勢価格・適正価格を知るにはどんな方法があるのでしょうか?

 

 ???


 最近はやりずらいことになって来たものです。

 

 正直言って、非常に難易度の高いテーマになっているのではないでしょうか?

 

 内外価格差の存在を考慮すると、情報を世界中から収集することが必須になるのです。日本国内で情報を集めても意味がありません。

 

 そうなると、世界中のどこから?と言うことを含めて考えていかないと取りつくシマもなくなって来ます。

 

 しかし、朗報があります。

 

 下記のリンクなどを辿って行けば、この難問への答えに行き着くことができます。是非、今すぐ、お読み下さい

 http://www.ip-labo.jp/category/1187983.html

 

 以上、結論は、実は、あるのです!】でした。


 では、今日はここまで。


 次回は、【いくらで買うのか?】の6回目、です。

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編集後記)

 そろそろ梅雨明けが待ち遠しくなってきました。灼熱の太陽の下で思い切りアウトドアを楽しみたくありませんか?
 集中豪雨がニュース沙汰になっていますが、ここ明石でも1週間前に局地的に強烈な雷雨がありました。2時間後の雨上がりに明石川が全幅水域に様変わりしているのを見て自然の脅威を実感させられました。こうなると遊歩道などひとたまりもありません。あなたのところではいかがですか?

 さて、今回は、【多彩】、です。

 少し前に見かけたものです。

あじさい小

 

 

 

 

 

 

 普通と違って、えらく色とりどりであったところがすっかり気に入ってしまいました。単色はよく見かけるのですが、こんな色合いも趣があっていいものです。


 ワンパターン、何の変哲もない、金太郎飴、瓜二つ、平凡、ルーチン、


 こんなことが性に合わない私には実にピッタリな感動モノでした。

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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。