2008年04月

2008年04月30日

やっぱり自力で

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         やっぱり自力で

          【面倒くさいけど】

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 こんにちは、塩梅マンです。

 

 前回は、【どこから買うのか?】の7回目でした。購買先を探す労力を厭わず、始めに苦労するのが長い目では大切であることを話しました。

 

 さて、今日は、【どこから買うのか?】の8回目です。しつこかったけれど、遂に今回で最後です。


 結論は、【やっぱり自力で】、です。


 前回、書籍や専門雑誌などから新しい購買先を探し出すことを書きました。


 日本国内での候補先探しであれば一先ずそれでも間に合うことでしょう。


 しかし、海外の候補先はどうしますか?


 何らかの手段がないとどうしようもありませんね。


 では、あなたは自分でどうやって調べますか?


 商社に助けて貰わずに、です。


 日本の仲介業者を経由すると日本の価格体系になってしまうのでこれだけは避けるようにして下さいね。そうしないと、海外の候補先の価値が激減しますから。


 人に相談して助けて貰う方法と、何が何でも自力でやる方法を考えて見ましょう。


 まず、前者です。


 日本の仲介業者以外で誰が頼れるでしょうか?


 お奨めは、各国の大使館や領事館、貿易振興団体などに相談する手があります。


 但し、弱点が2つあります。


 1つは、「果たして本当にやって貰えるかどうか?」です。2つ目は、国別になるから、どこかの国に限定する場合はやりやすいのですが、世界中となると実質的にはやってられない程大変な作業になりますね。


 もう1つの相談相手は、各業界団体ですね。優秀な業界団体であれば世界中の競合メーカーを掌握できているかも知れません。但し、ちょっと聞きにくくないですか?


 次は、後者に関してです。


 これは、結局、ディレクトリーの調査をすることに尽きます。面倒ですが、JETROなどで各国のディレクトリーを調べ上げるやり方になります。


 今1つは、網羅性の高いデータベースを活用することです。それなりにお金は掛かりますが・・・。但し、この場合、網羅性が重要です。これが弱いと【本当に調査しているのか?】が疑わしくなりますから。

 

 以上、結論は、やっぱり自力で、でした。

 

 では、今日はここまで。


 次回は、いよいよ、【いくらで買うのか?】の1回目、です。

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編集後記)

 ついにゴールデンウイークに突入しました。あなたはどんなご予定でしょうか?清々しい五月晴れが続きますように!

 

 さて、今回は、【何なんだい?】、です。

ワイパー

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 最近、ひょっこり見かけました。


 そうです。車のヘッドランプに常備されているワイパーです。


 昔私も欲しかったリアウインドウのワーパーも今や常識になっていますが、これには感動しました。


 と言うよりも、


 「何じゃ、これ?」


と言う驚き。


 どんな意味があるのでしょうかねえ??????


 んーん、さっぱり分からん。


 飾り物ですかねえ?


 でも、まともにちゃんと動く感じですしね?


 頭が混乱してきました。

 まあいいっか、よしあしとか適否の問題とかそんな大仰なことでもないようだし、好き好きでしょうかねえ?ところで、これはどこ製の車だっけ?

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2008年04月15日

急がば回れ

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         急がば回れ

       【苦あれば、楽あり】

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 こんにちは、塩梅マンです。

 

 前回は、【どこから買うのか?】の6回目でした。意外にも、購買先を決めているのは売り手だと言う驚くべき事実に驚かされませんでしたか?

 

 さて、今日は、まだしつこく、【どこから買うのか?】の7回目です。


 結論は、【急がば回れ】、です。


 あなたは、【どこから買うのか?】を考える時、どうやって情報を集めますか?


 取引先の候補を見つけ出すのにどんなやり方をしていますか?


 1つ目のやり方は、「●●●の化学商品」とか「●●●インデックス」と言ったような購買担当者向けの書籍を使うのではありませんか?


 化学物質名から索引を調べて、該当ページを探し当てて、中に書かれているメーカー名が頼りになりますよね。時には輸入先や輸入商社などが書かれていたりもします。これは重宝しますね。

 又、商品名から化学物質名を調べて、それからメーカー名も知るとか。

 

 2つ目は専門雑誌などに時々載っている記事や広告を探し出して見るのもありますね。これは研究開発者がよくやることです。

 

 でも、もっと簡単な方法があるのをご存知でしょうか?きっとあなたもやっていることです。

 

 それは、


 出入している取引先や商社に相談するやり方です。


 「●●のメーカーを探しているんですが、ご存知ありませんか?」とか、「●●のメーカーを探してくれませんか?」とか、「●●のメーカーを探してきてくれたらあなたも加えてあげますよ」、などなど・・・。


 これは非常に便利です。あなたも重宝されているのではありませんか?これならあなたは殆ど何もする必要はありませんからね。

 

 しかし、私はこのやり方をお奨めしません。私はこのやり方を封じていました。


 理由はお分かりですか?

 

 それは商権と言う見えないシガラミを作ってしまうからです。


 即ち、相談した瞬間から、相談した相手が売買の間に関与してくるからです。


 最終的に新しいメーカーとの取引が始まった時に、相談した相手は既に除外できなくなってしまうからです。

 

 直取引ではなく、間接取引になってしまいます。

 

 何から何まで全部、間接取引は不味いとは言っていません。


 ですが、直取引の多くのメリットがなくなってしまうのは勿体無いと思うからです。


 その場の利便性から仲介業者と言うのはありがたい存在なのですが、対象にしている原料の購買がなくなるまで何十年と言う長い間マージンを抜き取られ続けてしまうのですよ。


 情報が間接的にしか伝わらず、メーカーとの間に、痒いところに手が届くような信頼関係が築けなくなってしまうのです。


 最初は、あなたにとって価値のある存在であったのでしょうが、その後はどんな価値を提供して貰えますか?

 

 ここが仲介業者の存在意義が問われるところです。


 他の誰にも肩代わりできないような価値を提供し続けて貰えるでしょうか?

 

 しかし、現実は、残念ながら、その後の価値は実質的には殆どない場合が多いのではないでしょうか?

 

 それだったら、最初にあなたが楽をすることを謹んで、後の楽しみのために始めだけは苦労すると言う仕事の進め方の方が会社のためになるのではありませんか?

 

 結論は、【急がば回れ】、でした。

 

 では、今日はここまで。


 次回は、【どこから買うのか?】の8回目、です。やっと最後になるはずです。

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編集後記)

 瞬く間に、春、真っ盛りになってきました。若葉が目一杯溢れています。ちょっとすれば汗ばむ陽気になってきましたね。ゴールデンウイークの計画は立てましたか?

 

 さて、今回は、【これでも桜か?】、です。


 散歩中に出くわした珍しそうなのを2枚。

302弁慶しだれ桜

 

 

 

 

 

 

 


 1つ目は、1本の桜の木なのに色は赤と白が混在しているもの。しだれの八重。「弁慶桜」と言うのでは?

299みどり桜

 

 

 

 

 

 

 


 

 2つ目は、なっ、なんと、みどりの花びら。見たことありますか?


 新しものがり屋の私には嬉しくてたまらない出来事でした。ウキウキしますね。はい。

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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。