2007年11月
キチガイになれ!
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購買仕様書キチガイになれっ!
【情報集めは、一歩一歩ずつ地道に】
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こんにちは、塩梅マンです。
前回は、「何を買うのか?」の1回目で、「何を?」の手掛かりである「購買仕様書」を取上げました。あなたのところでは整備状況はどんなものでしたか?
さて、今日は【何を買うのか?】の2回目、です。
あなたは購買仕様書は何のために必要と思っていますか?
そうです。契約書の代わりをするものですね。
それは、法律と同じで、売り手と買い手が守らなければならない最低限の約束事を明確にするものです。
そうです。「最低限」なのです。ルールは最低限が原則ですから。
では、その目的は果たされていますか?
「当然でしょう」との、あなたの声が聞こえました。
でも、それは、日常的な購買業務に視点が置かれていて、順調で当たり前のこと。
一方、問題が発生した時や、発生しそうな時の頼りどころにもなっていますね。
以上が、普通考える「購買仕様書」の意味です。
でもそれだけでしょうか?他に何があると思いますか?
今から、1分間、考えてみてください。
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気がつきましたか?
そうなんです。
あなたが購買している原料が「何か?」を知るためなのです。
え、「何故知る必要があるか?」ですか?
(続きは下にあります)
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【トピックス】
今日は、飛び切りのニュースです。必ずお読み下さい。
あなたの購買人生が一変します。
東京で、【化学原料のコストダウンセミナー】を開催します。
講師の私が、7年間、原料購買部門で経験したコストダウンの全てを解説いたします。
正真正銘の生情報です。セミナーに参加しなければ決してこの情報を手にすることはできません。お見逃しなく!!
概要は下記の通りです。
(セミナーの題目)
▲▲累積コストダウン実績700億円の舞台裏で一体何が
行なわれていたのか?100万円でも売れてしまう秘密を初公開!
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化学原料購買のための考え方とコストダウン手法19種
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講師
化学原料コストダウン研究所 所長
(社団法人)近畿化学協会 化学技術アドバイザー(購買)
山本 恒雄
▲▲
日時・会場・受講料
●日時 2008年1月23日(水) 13:00-17:00
●会場 [東京・御茶ノ水]中央大学駿河台記念館3階320
●受講料 1名39,900円(税込、資料代含)
*私の紹介者であれば割引特典が得られます。
(10,500円安くなり参加費は29,400円となります)
(セミナーのポイント)
化学原料に限定して、購買の考え方と多彩なコストダウン手法を解説します。学習した教本をバイブルにすれば次々とコストダウン策を考え出せるようになります。
化学系メーカーにおいて最も効果が大きいコストダウンは変動費の削減であることはご承知の通りです。しかし、原料のコストダウンのやり方をリードできる手本はどこにも開示されていません。ですから、電気・自動車メーカー出身者が書いた購買本を頼りに、勘・経験・根性で手探りのコストダウンをしているのが実状ではありませんか?昔の私が正にそうであったように。
このセミナーでは、7年間に亙る実務経験に基づいて、化学原料購買の考え方と、現場に密着した生々しいコストダウン手法を体系的に学習
できます。
肝心のところが抜け落ちていて、いざ実践しようとすると役に立たない理論や空論ではありません。コストダウンの前提になる考え方を踏まえることで具体的な戦術が有効に働くようになります。一方、この手法は19種と網羅されておりますので、コストダウンを考え出すためのバイブルとすることができます。更に、手法を支える購買情報(何を?どこから?いくらで?)は極めて現実的・定量的・科学的・合理的なものを駆使していますので、誰でも、高確率に達成できるようになっています。
私は10年前からこのノウハウを実践していました。受講者のみなさんが「ええっー、そこまでやるのか?こんなことができるなんて」と、驚愕の余り卒倒されるのではないかと心配しております。当日はくれぐれも体調を整えてご参加下さい。
(セミナー内容)
1. 化学原料購買の考え方
A.はじめに
B,化学原料購買の特徴
C.コストダウンのための条件整備
D,価格について
E.価格交渉実験(1)
2. コストダウン手法(19種)
A.共通的な事項
B,手法の全体像
C.手法ごとの考え方、注意点および事例
D.手法とコストダウン効果の関係
E.価格交渉実験(2)
F,纏め
<質疑応答>
以上です。
尚、特典をご希望の方は、必ず、下記の弊社ホームページの無料相フォームからお申込み下さい。
弊社で受理次第、特典専用申込書を添付ファイルとして電送いたしますので、必要事項をご記入の上、FAXにて下記へ正式にお申込みしてください。
株式会社 情報機構
FAX番号:03−5740−8766
http://www.johokiko.co.jp/seminar_medical/AA080144.php
では、東京でお会い出来ましたら最高に嬉しいです。
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(続きです)
それは、あなたが、コストダウンの方法を考え出すためです。
例えば、
1)同じようなものが、他にどこで製造されているのか?
2)現在購買している原料に何か特殊性はあるのだろうか?
3)その特殊性は世界中で唯一の特殊性なのだろうか?
4)その特殊性は本当に必須なのだろうか?
5)品質でどの項目が絶対条件なのだろうか?
6)絶対条件の品質項目のレベルはどの範囲になっているのだろうか?
7)どんな上流原料を使っているのだろうか?
8)製造コストはどのくらいなのだろうか?
9)上流原料の価格が変動したらどの程度影響するものなのだろうか?
10)そもそもいくらぐらいの価格のものなのか?
11)他社で購買するといくらで買えるのか?
などなど・・・
結局、購買のルーチンワークのために必要なのは当然ですが、それと共に重要なのが、いやもっと重要なのは、コストダウンに役立つ情報を収集することが「購買仕様書」に課せられているのです。
ですから、「購買仕様書」の整備は極めて重要な攻めの購買業務ですね。
ところが、これは地味な仕事と考えられているのでみんなで後回しにしたり、なくても困らないとか、なくても我慢できるなどと考えてしまうのです。
そして、手前の仕事に明け暮れてしまうと言う構造的な問題を含んでいるのです。
だから、気がついてみたら、何十年分の負の蓄積として、購買仕様書の整備率20%と言うことになってしまったのですね。
基本がしっかりしていないと何事も上手く行かないのはある意味で、自業自得 なのです。
私はそのことに気がついて、購買仕様書を整備するのに約3年掛かりました。それでも整備率70%にしかならなかったと言う苦い体験をしました。
では、一体なぜ、こんなに難しいのでしょうか?
それは、下記のような背景があるからです。
売り手)
1)販売実績を追い求めることに躍起になっているので、そんなレベルの低い仕事はやってられないと思っている。
2)なくても、人間対人間で売買しているので口約束でもやれると思っている。
3)口うるさいお客だけ対応しておけばよいと思っている。
4)自分の業績評価に「購買仕様書の整備」はそもそも入っていないので、膨大な時間を掛けても評価されないと思っている。
5)作成するには、社内の関連部門との調整まで必要で本当に面倒くさい。
6)買い手に塩を送ることになりかねないので、出来るだけお客には情報を提供したくないと思っている。
7)歴代の上司たちが、そもそも同様な考え方で購買仕様書を捉えてきた。
買い手)
1)忙しく業務に追い立てられていて、そんなレベルの低い仕事はやってられないと思っている。
2)なくても、人間対人間で売買しているので口約束でもやれると思っている。
3)ISO9000を導入しているなど口うるさい社内ユーザーだけ対応しておけばよいと思っている。
4)自分の業績評価に「購買仕様書の整備」はそもそも入っていないので、膨大な時間を掛けても評価されないと思っている。
5)作成するには、社内の関連部門との調整まで必要で本当に面倒くさい。
6)コストダウンに活用したいので、出来るだけ原料情報を収集しておきたいと思っている。
7)歴代の上司たちが、そもそも同様な考え方で購買仕様書を捉えてきた。
え、両者でどこが違うの?
唯一違うのが6)ですよね。
買い手も売り手も、「購買仕様書の整備」を価値の低い仕事と位置付けているのです。
では、問題だと気づいたあなたはどうすればよいのでしょうか?
そうです。
購買仕様書キチガイと言われるように、何年間も必要性を言い続け、行動し続け、同僚も巻き込んで一歩一歩やっていくしかありません。
(特にやりやすくするには、新原料は100%整備すると言う姿勢で臨むことにすれば効果的です。)
なんせ、2週間に1回の催促をし続けても、完成までには1年以上掛かる売り手も一杯いるのですから。
あっ、自動的にMSDSも入手できる仕組みにしましょう。これも大事です。
そして、最も重要なことは、
「購買仕様書」の中身をあなたが様式化して、必要な情報を全部誤魔化されずにキチンと記入して貰えるように売り手を指導することです。
様式を考える時の視点は、
同じ原料を海外から購入するために、候補先に照会するのに必要十分な情報を全部含ませることですね。
さあ、どんな購買仕様書の様式になるか、考えてみてください。
では、今日はここまで。
次回は、【何を買うのか?】の3回目、です。
編集後記)
すっかり気温も下がって、朝夕は冷え込むようになって来ましたね。冬の気配と共に、最後の月を迎えることになりました。「今年も早かったなあ」、と実感します。
さて、今回は、明石公園恒例の菊花展覧会です。菊の香りに包まれながら、多種多様な菊とその色合いが満喫できるイベントです。
今年が78回目で、10月下旬から11月上旬でした。
ところで、明石の名物は何かご存知ですか?
色々ありますが、何と言っても、明石だこと明石ダイです。
と言うわけで、今年のタコはこれでした。
今年は、赤紫色のコスチュームをまとって現れました。撮影の時期が少し早かったので8本足が緑っぽい悔しい出来栄えですが、毎度のことながら創作される方のご苦労と技に感心させられました。
どうやればこんなことが出来るのでしょうかね?上手いこと頭の部分を飾れるもんなのですねえ(ん、これが腹とは考えられない)
あ、これを眺めていたら急にむずむずしてきました。
明石名物、「明石焼き」と言う玉子焼きみたいなタコ焼きを食べに行こうっと!
無人島?
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無人島?
【世の中の知識や知恵はどこにあるのか?】
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こんにちは、塩梅マンです。
前回は、「なぜ買うのか?」の3回目で、開発購買の課題を取上げました。
さて、今日は【何を、買うのか?】の1回目、です。
そうそう、思い出しました。配属早々にびっくり仰天したのはこれだったんです。(過去のブログ記事No.4−No.6を見て下さい)
それで、調べて行きました。そしたらついに購買仕様書に辿り着いたんです。
ロッカーの中に購買仕様書を閉じたキングファイルがあったんです。
購買仕様書なるものを初めて見ました。いろいろ項目が沢山書いてありました。
品名
取引先会社名
捺印
日付
定型の契約事項
品質スペック
荷姿
入り目
秤量精度
納入場所
納期
ざっとこんなものでした。ふーん??
次にやってみたのが購買実績のデータと購買仕様書の対比でした。
第2回目のびっくりマークでした!!!!!!
一体何があったのでしょう????
(続きは下にあります)
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【トピックス】
下記のセミナーを東京で開催します。
私の紹介があれば大幅割引になります。詳しくは、
のお知らせコーナーをご覧下さい。
セミナーのテーマ:
累積コストダウン実績700億円の舞台裏で一体何が行なわれていたのか?
100万円でも売れてしまう秘密を初公開!
化学原料購買のための考え方とコストダウン手法19種
講師:
化学原料コストダウン研究所 所長
(社団法人)近畿化学協会 化学技術アドバイザー(購買)
山本 恒雄
日時・会場・受講料
●日時 2008年1月23日(水)
13:00−17:00
●会場 [東京・御茶ノ水]中央大学駿河台記念館3階320
●受講料 1名39,900円(税込、資料代含)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき29,400円
*弊社の推薦がある場合、1名につき10,500円引き
(2名以上は各12,600円引き)
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(続きです)
購買仕様書があるのは
20%程度
だったのです??????
あなたのところではどうですか?
どんな購買仕様書の中身になっていますか?
購買仕様書はどのぐらいありますか?
これらは一体どう言うことなのでしょうか?すっかり頭が混乱してしまいました。
話は突然変わりますが、あなたは囲碁をやられますか?
なんとなくなのですが、囲碁で布石を打っている気分なんですよね。
白紙同然と言うか?
スカスカと言うか?
どうにでもなるって言うか?
混沌状態と言うか?
勘と経験の世界と言うか?
繋がりがないと言うか?
取りとめもないもの?
囲碁の場合、本当は、布石が最も奥深く、結果的に最も重要なのです。一方、終盤になってしまえば、厳しい秒読みの中にあっても、プロなら誰でもほとんど同じように最善手を実行できるそうです。
わたしも中終盤より布石〜中盤の辺のカオス的なところが好きなんですが、この体験はどうも肌に合わなかったのです。囲碁で言う定石のような部分を経験したからこそプロになれたのですから。
私のそれまでの経験では、創造性とか独創性とか大きなことを成す前には、必ずハードに、バックグラウンドとして多くの先人の知識・知恵の部分一心不乱に学ぶ段階があるものだと思ったのです。それらを越える必要があるわけですから。
だから、このような情報の欠落は耐え難い苦痛でした。バックグラウンドの部分がない状況の中で果たして何を生み出せるのか?まるで手品師なのか?
個人のその時の能力だけで仕事が構成されているのだろうか?
その個人がいなくなったらどうなるのだろうか?ゼロから始まるのか?
絶えずリセットされながら仕事は運営されていくものなのだろうか?
そんな気持ちに包まれてしまったのです。とにかく、迷路に入った状態でした。
あなたの周りではこの辺はどんな具合でしょうか?
では、今日はここまで。
次回は、【何を買うのか?】の2回目、です。
編集後記)
ずっと雨の少ない快適な秋が続いて喜ばしいことですね。気温も少しずつですが下がって来ていますのでいよいよ本格的な紅葉も真近ではないでしょうか?この辺りでは六甲山が名所なのですが、見ごろになっています。
さて、今回は、またしても明石ではなく、その北にある三木市とっておきのイベント、「金物まつり」です。
三木市は昔から金物が有名で、日本刀でお馴染みのたたら製鉄の流れをくんでいるそうです。
毎年、三木市役所周辺で繰り広げられているご当地ならではまつりです。私は今回始めて見に行きました。
広大な駐車場は、金物の出店と各種の屋台でびっしり。なんと集まったのは6万人ぐらいの人だったそうです。
金物の店には、大工さんなどその道のプロが「お気に入りの道具を」と遠方からもはるばると買いに集まっていました。
屋台からはいつものようにおいしそうな香りが漂い、誘われるままに思わず食べ過ぎてしまうものですね。この調子では「明日からの散歩を強化してメタボ対策をしないと不味いな」と気になって来ました。
ちょっと珍しいもので、山形名物のこんにゃく団子と言うのを食してみましたが、これはその点でも心配無用で、今流のものです。味噌味が利いていて確かに美味でした。
ところで、このまつりの自慢は何でしょうか?
オール金物製の「金物鷲」です。
翼長5m、高さ3.2m、奥行1.8mの大きさで、重さ1.5トン。オオワシの格好ですごい芸術品でした。
のこぎり、のみ、かんななどの大工道具の刃などを使って、組み上げられたキリッとした雄姿に感動しました。使われている金物は、な、な、なんと3329点でした。
いやーっ、お見事!!
開発購買ってなんだ?
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開発購買ってなんだ?
【事務作業から仕事に変えてしまおう!】
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こんにちは、塩梅マンです。
前回は、「なぜ買うのか?」の2回目で、社内関連部門と深く連携していくのが購買の仕事であると書きました。今後、地道にコツコツと実践してくださいね。
さて、今日は【何故、買うのか?】の3回目、です。
あなたは、新製品のための新しい原料を本格的に購入開始する段階でどのように行動していますか?
研究者「この原料の見積もりをお願いします。商品名は▲▲です」
あなた「メーカーはどこですか?商社はどこですか?」
研究者「メーカーは●●●で、くっついて来た商社は○○○です」
あなた「いつまでに見積もりが欲しいのですか?」
研究者「今度の所内月例会議に間に合わせたいので●●日までに頼みます」
あなた「そんなに急に言われても、3日しかないじゃないですか!」
研究者「何とか頼むよ、お願いだから・・・」
あなた「いつもこうなんだから・・・。ちょっと全体像を教えてください」
研究者「メールで送るから見ておいてください」
あなた「了解!」
研究者「分からんことがあったらいつでも連絡下さい」
あなた「えーと、なになに。化学物質名は***、スペックは***。購入量の計画は・・・。荷姿はDMか。」
あなた「もしもし、商品名▲▲の見積もりをお願いします。急いでいるので、必ず明後日までにお願いします。購入量の規模は○○○の3ケースです。アポの確保はこちらでしておきますので・・・」
こうやって、あなたはメーカー・商社と研究者の間を仲介して見積もり作業を進めるのではないでしょうか?
一見、何も問題はないように見えますが、これでいいですか?
えっ?何が問題か分からないって?
これは事務作業だと言うことですよ。
では一体あなたは何をする必要があるのでしょうか?
考えてみてください。
考えましたか?
そうです。仕事にしなければいけませんよね。
それってどう言う意味かって?
あなたの意思を注入する必要があるのですね。
こんな具合に。
1)この新製品の研究開発ステージと上市計画はどうなっているのだろうか?
2)この原料が必要になった背景はどうなっているんだろうか?
3)この原料はどのように新製品に組み込まれていくのだろうか?
4)今までに研究者が想定しているメーカーとどんなやり取りをしてきているのか?
5)この原料のメーカーは他にどこが候補としてあるのだろうか?
6)この原料の品質面で外せないキースペックはなんだろうか?
7)この原料は今までいくらで購入してきたのだろうか?
8)そもそもこの原料はいくらぐらいの価格のものなんだろうか?研究者はいくらぐらいと聞かされているのだろうか?
9)この原料を海外から購入できないのだろうか?もし出来ないとすれば、どんな条件が整えば可能になるのだろうか?それはいつ頃だろうか?
10)この原料がうまく使えなくなる品質面での限界値は検証されているのだろうか?
更に、なかなか難しいことだが、願わくば下記も
10)この原料の使用目的を叶えられる別の原料は考えられないのだろうか?11)別の原料としてどんなものが考えられるのだろうか?それは試薬ではなく工業生産されているだろうか?どこから買えばいいのだろうか?
12)別の原料ではどうしても無理なのだろうか?
13)もし別の原料に変えるとすれば損得勘定はどうなるのだろうか?
などを協働で調査していくことになります。
尚、ここで研究者側には通常下記のような弱点があることに注意しておいてください。
1)現在少量購入している取引先は、殆ど厳選されたものではなく手頃だっただけ
2)商社は勝手にくっ付いてきているけど研究者からすればどうでもよいことと思っている
3)現在少量購入している原料の品質のどの点をどのくらい変更したら具合が悪くなるのかどうか、殆どの場合データで裏付けられてはいない
4)メーカー側が奨めるグレードなどを価格無視で次々とテストしている場合が多い
5)最終的にどのグレードを選択するかは性能重視で決めているが、その差は僅かな差に過ぎない誤差範囲と言うことがある
6)メーカーや商社に有利な情報を無意識に提供してしまっている(他社のものでは上手く行かないとか、ここから買うしかないとか、今複数購買していないとか、他社品はテストしていないとか、しばらくは他社品は使うつもりはないとか、今の購入価格をどう思っているとか、どのぐらいの価格ならOKと言いそうかとか、・・・)
7)見積もり価格とは確かな価格だと思っている
このように考えてくると、原料購買(この場合は開発購買)と言うものの奥深さを感じますね。これをきっちりできるように努力を続ければものすごく成長できますよ。
では、今日はここまで。
【今日の名言】今回は省略します。
【トピックス】
1月23日に東京で初公開のセミナーを開催します。講師は私です。
詳しくは下記をクリックしてご覧下さい。よろしければご参加願います。
セミナー会社:情報機構 http://www.johokiko.co.jp
次回は、【何を買うのか?】の1回目、です。
編集後記)
すっかり秋らしくなってどこもかしこも祭りとイベントが毎週のように盛んですね。私も祭り好きなので次々と土日に首を突っ込んでいました。見る・飲む・食べるだけですがね。
と言うわけで、今回の写真はこれです。
正直言って秋の祭りでこんなに盛大なのは生まれて初めてでした。明石市の少し北にある三木市の大宮八幡神社でありました。
なんせ1トン以上の大きな屋台(地元ではタイコと称するそうです)が8基も出揃い、境内はぎゅうぎゅう詰めで熱気ムンムンです。屋台は境内で動きっぱなしなので、常時舞い上がっている煙でガスってしまうほどです。屋台の大きさと台数の多さで言えば、間違いなく兵庫県で最大の規模ではないでしょうか?
圧巻は、神社の入口の100段近い階段を登っていったり降ったりする屋台です。特にその内の1基は特別な屋台で、最後に登り、最初に降りるのですが、な、な、なんっと命綱がないのです。全くの命がけです。
降りていく様子を20分ぐらいひやひやしながら遠くからみんなで見物しているのですが、まるで酔っ払ったムカデのように右に左にとふらふらゆさゆさしながら1段ずつ降りるのです。
いやっー心臓がばくばく鳴りっぱなしでした。余りの恐ろしさで写真を取り損ねてしまいました。すみません。お見せできなくて残念!
因みに、三木市ではもう一つのもっと古くからある神社(岩壷神社)でも同じ規模の屋台が自慢だそうです。
みなさん、機会があったら来年是非見に行ってください。感動ものですよ。