2010年08月31日

価格についてのレビュー

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             価格についてのレビュー

              【適正価格とは】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の50回目でした。

 購買において競争状態を作り出すことが非常に重要であることを概説し、競争状態を演出するには無意識の内に出来てしまった制約条件に気付いてそれを外すことを考えることだと指摘しました。そのコツは「あなたが楽をしないこと」でしたね。


 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の51回目です。24回目から72回目まで購買で最も重要な価格のことを解説してきましたのでこれらを全部集大成して一旦今回で【いくらで買うのか?】については終了にしたいと思います。


 今日の結論は、【適正価格とは】です。


 過去の記事を羅列してみることにしましょう。以下の通りです。


24回目:価格の難しいところ:【絶対的な根拠】
25回目:いったい、どうしようか?:【知りたいこと】
26回目:考えてみてください:【実勢価格をどうやって集めるか?】
27回目:更に考えてみてください:【実勢価格をどうやって集めるか?】
28回目:それは、ありません:【実勢価格をどうやって集めるか?】
29回目:実勢価格・適正価格の正体は?:【実は、適当価格】
30回目:金銭感覚クイズ:【安い順に整列!】
31回目:金銭感覚クイズ:【正解ですね】
32回目:金銭感覚クイズ:【適正価格の基準】
33回目:真剣勝負!:【価格に掛ける時間はどれだけ?】
34回目:忙しい毎日ですね:【優秀な営業マンとは?】
35回目:常識の逆を行く:【超越している優秀な営業マン】
36回目:最も重要なこと:【適正価格を知ること】
37回目:価格が決まるまで:【どこに注目するか?】
38回目:価格が決まるまで:【この2つに注目!】
39回目:キツネと葡萄:【3つの内どれが最重要か?】
40回目:価格情報:【公開価格とは?】
41回目:ご用心あれ!:【公開価格は魔物】
42回目:ありますか?:【減産と価格の関係】
43回目:減産風邪を引くな!:【減産が値上げに繋がることはない】
44回目:販売価格の絶対軸:【見積価格を判断していますか?】
45回目:購買マンのタイプ:【あなたはどのタイプ?】
46回目:価格は最大の購買戦略:【価格に掛けているか?】
47回目:理屈通りには行きませんよ:【納得したらおしまい】
48回目:ボスが気掛かりなこと:【価格の妥当性】
49回目:草食系?肉食系?:【肉食系のススメ】
50回目:競争見積とは何か?:【競争になっていますか?】
51回目:購買の本丸:適正価格:【どうやって知る?】
52回目:購買価格は虚像か実像か?:【くれぐれもご用心!】
53回目:輸入価格(1):【適正価格の指標】
54回目:輸入価格(2):【見積もりは大変ですが・・・】
55回目:輸入価格(3):【助かります!】
56回目:輸入価格(4):【落とし穴にご用心!】
57回目:2つの適正価格:【どちらが欲しい?】
58回目:コストテーブル:【買い手が作れるのか?】
59回目:コストテーブル2:【単価が問題!】
60回目:営業と購買:【裏表の関係?】
61回目:このままでいいのか?:【そこそこ】
62回目:コストダウンへの誤解:【目的と時間軸】
63回目:真水のコストダウン:【市況品の価格交渉の外にある世界】
64回目:できて当然ですか?:【誰がやっても】
65回目:ベンチマーキング:【果たして可能か?】
66回目:一律○%の価格協力要請:【そんな楽な方法があるのか?】
67回目:毎年毎年と値下げはできるのか?:【経験曲線の裏側】
68回目:需要と供給:【何ができるのか?】
69回目:悩みのタネ:【それはあなたの性ですか?】
70回目:価格情報の実態1:【情報源は?】
71回目:価格情報の実態2:【残念ながら・・・?】
72回目:真の競争状態の作り方:【自分が楽をしないこと!】


 結局、どんなことだったのでしょうか?

以下に続く)
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 大阪でのセミナーの締切が迫っております!お見逃しなく!

【化学原料のコストダウン戦略とそのノウハウ】

日時:   9月10日(金)10:00−16:30
場所:   大阪産業創造館 6F 会議室A
受講料:  49,980円/人(同時申込なら2人目は無料)

 詳しくは下記のリンクをクリックしてご参照ください。

http://www.rdsc.co.jp/seminar/100903.html

 

 尚、下記のホームページの無料相談フォームから講師割引をご請求いただければ参加費は半額の24,990円/人となります。

http://www.ip-labo.jp/article/13183391.html

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(続きです)

 以上、現場であなたが最も困っているはずの価格をテーマとして色々と見てきました。


 価格の証拠はどこにあるのか?
 根拠のある絶対的な価格はどうしたら知ることができるのか?
 誰にも文句を言われない価格とは?
 あなたは、日常、価格のためにどれだけの時間を裂いているでしょうか?
 購買と営業の関係はどうなっているのか?
 価格のことで自己弁護していませんか?
 公開価格にまんまと操作されていませんか?
 減産情報に震えていませんか?
 見積価格を判断していますか?
 「価格は理屈ではありません」と言われて凹んでいませんか?
 競争見積させていると思い込んでいませんか?
 コストダウンの定義を勘違いしていませんか?
 他業界の発想ややり方は通用しますか?
 あなたはどんな姿勢で臨んでいますか?


などなど、結構鋭い突っ込みだったかも知れませんね。


 それらがあなたにグサリと刺さっているなら現況を正直に表しているのかも知れませんよ。


 あと残されているのは、「あなたがどんな決心をして、どんな行動を粘り強くやっていくのか?」ではないでしょうか?


 購買の中で最も肝心な価格に関してあなたらしい独自の境地を作り上げてくださいね。


 以上、今回の結論は【適正価格とは】でした。

 

 では、今日はここまで。次回からは、新しいテーマ、【購買能力とスキル】です。今まで同様にご愛読ください。

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編集後記)

 体温に勝るとも劣らないほどの連日の猛暑、ぐったりですね。せめて雷雨でもあれば少しは凌げるのですがねえー。毎朝、花壇・畑の水遣りだけで汗だくで、疲労は蓄積するばかりです。


 さて、今回は、これ↓です。

我が家の鯉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2年前に10cm程度の5匹を買ってからがそもそもの始まりなのですが、今では知らないうちに仲間も増えてこのようになりました。


 毎朝、散歩の後の餌やリが日課になっています。


 ポンポンと手を叩くとたちまち寄ってきてくれます。小さな亀も数匹おこぼれに預かろうとやって来ますがやはり動きがトロいので完全に食い負けているので私の方が何かと気遣っています。


 実は、我が家の池ではなく、近くにある市営浄水場の横にあるビオトープの池でした。ハイ。
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2010年07月31日

真の競争の作り方

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             真の競争状態の作り方

           【自分が楽をしないこと!】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の49回目でした。

 通常あなたが得ることができる価格情報の3つ目以降について見てみました。しかし、確かな価格情報を押さえることは容易なことではないと言う残念な結論でしたね。このことは買い手にとって最も大切なことであるにも拘らず、致命的な弱みになっているのが実状なのです。では一体どうしたらよいのか?その答えがこのブログの中間部分に紹介されていますので是非URLへのリンクをクリックして見てください。


 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の50回目です。本当の競争状態について考えてみたいと思います。


 今日の結論は、【自分が楽をしないこと!です。


 早速ですが、あなたに質問があります。


 購買する場合、最も重要なことを1つ挙げるとしたら何をあなたは選びますか?


・何と言っても購買戦略が一番だね
・買う方が購買の選択権を持っていることかな?
・QCDのバランスだね
・売り手との信頼関係だよ
・安定供給じゃないかな?
・自由競争原理の徹底だな
・やはり交渉力ではないかな?
・いやいや人間力だぜ
・体系だった購買能力に決まりだね
・トップ交渉に勝るものはないぜ
・資本投下の威力はすごいよ
・何故それを買うのかを熟知していることかな?
・情報力じゃないかな?


などなど際限がないかも知れませんね。


 確かに、それぞれに重要なことばかりで優先順位をなかなか付けがたい面もあるなとも感じます。


 しかし、購買する原料が一旦決まっていると言う前提の中で考えれば、競争を作り出すことがエキスではないでしょうか?


 以前に、買い手が変えられる可能性のある購買要素は結局のところ獲得する購買価格しかないと書いたことがあります。


 年間の購買量は変えられませんし、原料自体を変えることもできません。発注単位の量を変えるとか荷姿を変えるとかの条件変更は勿論ありますがこれらは仔細な変更に過ぎません。


 新たにあなたが獲得できるかもしれない購買価格は競争状態を作り出せるかどうかに掛かっていると言っても言い過ぎではありません。


 化学原料のコストダウンの手法は19種しかないといろんな場で私は主張しておりますが、それもみんなこの競争状態を作り出すためのやり方が多彩にあると言うことに過ぎません。


 要は、競争状態を作り出せるかどうかに掛かっているのです。


 合い見積を取ってみるのもそうです。


 複数購買化するのもそうです。


 購買比率の変更もしかりですね。

 

 一方、これと全く対極にあるのは、そこから買うしかないと言う状態です。


・物質特許があって世界的に独占されている。
・特許的な制約はないがたまたま世界で唯一のメーカーしか存在しない。
・唯一のOEM先で作って貰っている。
・品質が余りに微妙で、絶対にA社からしか買えない。


と言った調子の原料ですね。正直言って言い値で買うしかない世界です。


 ですから、購買と言うのは言って見ればコストダウンのネタをいかに探し出せるかに掛かっている訳です。


 その時の鍵を握るのは、競争状態が作り出せるかどうか?です。


 では、どうやれば競争状態を演出できるのでしょうか?

以下に続く)
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 今回は、大阪で開催します!

【化学原料のコストダウン戦略とそのノウハウ】

日時:   9月10日(金)10:00−16:30
場所:   大阪産業創造館 6F 会議室A
受講料:  49,980円/人(同時申込なら2人目は無料)

詳しくは下記のリンクをクリックしてご参照ください。

http://www.rdsc.co.jp/seminar/100903.html

 

尚、下記のホームページの無料相談フォームから講師割引をご請求いただければ参加費は半額の24,990円/人となります。

http://www.ip-labo.jp/article/13183391.html

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(続きです)

 その答えは、


競争を阻むことに繋がってしまうような制約を 意識的に外す ことです。


 特殊でなく普通の原料を購買すること、世界中のどこからでも購買すると言う覚悟で追及すること、そして、商社を通さず直取引をすること、など・・・になります。


 ですから、これらの制約を外さない購買のやり方はことごとく競争をしない環境を作り出してしまっていることに早く気付く必要がありますね。


 設計から言われた通りの特殊な仕様の原料を買うしかないと認めてしまうこと、日本国内の適当な数社の中から購買先を決めてしまうこと、相手探しを自ら行動せずに商社に依頼してしまうこと


 もっとも日常的なケースは、「日本国内の、自分が知っている数社に合い見積を出させること」。これこそ最も典型的な行動ですね。


 しかし、そんな楽チンなやり方をしていては競争状態は99%作れません。


 真に競争状態を作り出すには、あくまでも「意識的に自力で外す行動」が問われていることになります。

 

 尚、その辺りの詳しいことは、上記の化学系原料のコストダウンセミナーでタップリと1日がかりで集中的に学ぶことも出来ます。


 以上、今回の結論は【自分が楽をしないこと!】でした。

 

 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の51回目、です。

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編集後記)

 各地の集中豪雨でヤキモキしていたら一変して連日の猛暑と早代わりになり疲れが溜まる一方の今日この頃です。夕立でもあればと雨乞いしたい気分ですね。


 さて、今回は、これ↓です。

300何きのこ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 芝生の中に顔を出したこれ、何と言う名前なのでしょうか?キノコと言うのは怖くてなかなか素人が手を出せないおっかなびっくりものです。


 ひょっとして、毒キノコかも?まさか笑い茸ではないでしょうね?


 わっはっは、いっひっひ、うっふっふ、えっへっへ、おっほっほ・・・と笑い転げて1日過ごせたら幸せになれるかも?
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2010年06月15日

残念ながら・・・?

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             価格情報の実態2

             【残念ながら・・・?】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の48回目でした。

 購買に取っての生命線は価格情報、購買価格の妥当性を判断するのは購買の最大の仕事、そのために「比較する価格情報として巷にあるものはどのようなものがあるのか?」

 そして、「それらは信頼される価格情報なのかどうか?」について2つだけ解説を加えました。残念ながら、実質的には役に立たない情報であることがご理解いただけたと思います。


 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の49回目です。残りの3つ目以降について見てみることにしましょう。


 今日の結論は、【残念ながら・・・?です。


 さて、次は3つ目です。


3)業界新聞・市況新聞などで報道されている価格情報


 前回の2)と同じことが、これらにも言えます。これらも便利なものですが、やはり供給側から流れる価格情報なのです。残念でした。


 と言うよりも、言いふらしたい価格情報なのです。


 いつものことですが、市況品などの価格情報は頻繁に新聞紙上を賑わせています。


 1つずつ丁寧に見ていくと、値上げ幅などから価格を逆算できるようになっていたりして、細かいことが好きな人なら重宝できますね。


 しかし、「値上げ記事の数に比べて値下げ記事の何と少ないことか」と不自然さに薄々お気づきだと思います。特に新聞情報で顕著ですね。


 それは何故でしょうか?


 そうです。


 新聞記事は、情報提供者の意図に沿って報道されているのです。供給側が専らの情報提供者であることを見逃してはならない訳です。決して新聞社が公平にしようと情報を報道しているのではありません。要するに情報操作だったりするのです。


 ですから、この価格情報はあなたのためにはなりません。下手すると害にすらなりかねません。


4)ICISから購入する価格情報


 市況品で愛用されているのがこれではないでしょうか?


 データは世界中と幅広く、お金を払えば直ぐに手にすることが出来ます。


 しかし、これにはいくつかの基本的な問題が潜在しています。


 1つ目は、情報源がトレーダーだと言う点です。やはり供給者寄りのデータに過ぎません。


 2つ目は、100種程度の化学品のデータしかありません。要するに基礎化学品しか価格は分からないと言うことです。


 3つ目は、価格の表示幅は±10円/kg程度あると言うことです。この手の原料では1円/kgの価格差は巨額の違いを生みますから、20円/kgも違っていては実質的には使いづらいと言うことになりますね。


5)特定の調査会社に調査させた価格情報


 これは、本気で核心の価格情報を掴み取ろうとするものです。


 しかし、これでも下記のような懸念が含まれているのです。


 1つ目は、個別に調査を頼むのですから費用が非常に高くなります。


 又、情報収集の手段が定かではなく、通常は極秘の人脈を頼りにした電話によるヒアリングなどになりがちで、「本当に相応しい人(正確にその原料を購買している実務担当者から得た情報だけが信用できる)から得た情報なのか?」が不明確なのではありませんか?この点は調査会社の命綱でもあるので手の内を明かしてくれないのが殆どではないでしょうか?


 3つ目は、ベンチマーキングとして使う場合は、「どの会社の価格情報なのか?それは適切なのか?」なども非常に重要になります。果たしてこの条件を満たしているでしょうか?


 4つ目は、海外の価格情報となるともっと難しくなるのではないでしょうか?


 結局、結論としては真偽の程度が判然としませんね。

以下に続く)
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衝撃の緊急レポート!
   【化学原料を最安値で購買した5つの成功事例】

 A4版 44ページ

 カネカで化学原料を475億円削減した本人が、5つの成功事例を初公開!

 なぜ化学原料がコストダウンの宝庫であるかが分かる、衝撃的な内容です。


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※ 化学原料に特化した内容なので、化学原料を購買されていない方はご遠慮願います。(お互いに時間の無駄になります)
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(続きです)

6)取引先の競合会社から教えて貰う価格情報


 次に考えられることはこれですが、これは相見積のようなものになっているのではありませんか?


 又、相談された方はどんな気持ちであなたの質問に応答するのでしょうか?真っ正直に教えて貰えるものなのでしょうか?


 尚、相見積と言うのにも本質的な落とし穴があります。


 それは、発注先となる会社と単なる当て馬にされる会社との関係です。


 両社の関係が流動的でどちらが受注を獲得できるかが混沌としている場合はそれなりに機能するのですが、いつも当て馬にされるようになった場合の見積価格は真剣味がなくなります。事務作業的な見積しか出て来なくなってしまうことがありますので、必ずしも単独見積よりも相見積がベターと短絡するのにも危険が潜んでいます。


 本当に競争になっている相見積でなければ役に立ちません。又、海外から見積を取るのがお奨めですが容易なことでは入手できませんね。


7)同職者から教えて貰う価格情報


 これが上手く出来るとありがたいのですが、現実には、

*相談できる人がいない
*相談する相手が見つけられない
*相手はいるが適任ではないので正確性がない
*正確に原料を定義しないと欲しい情報に辿り着かない
*コンプライアンスが益々厳しくなっており、最高の機密情報である価格情報の入手は極めて困難である


などなどとあって、「本当に出来るのかなあ?」と思えてくるのではありませんか?


8)親しい友人から教えて貰う価格情報


 これもほぼ上記7)と同じような難しさがあって、実現性は乏しいのではありませんか?

9)取引先から教えて貰う価格情報


 いよいよ最後はこれになります。


 恥ずかしげもなくズバリ聞いてみると言うのもありますが、それをやったら今後ずっと舐められてしまいかねません。パンドラの箱ですね。


 一方、質問と心理合戦で、相手の一挙手一投足から逞しい想像力を働かせて探り出すと言うやり方にもなりますが、本当に見抜けるものでしょうか?


 以上、長々と見てきましたが、どうやら予想した通りになってしまいました。


 別の確かな価格情報を押さえることは容易なことではないと言う残念な結論になってしまったのではないでしょうか?


 では、売り手に比べて圧倒的に不利な買い手の情報不足を容認するしかないのでしょうか?


 結局は、見積価格や相見積を頼りに、感覚的な価格交渉をして少しの値切りをしたらまあよかろうとするしかないのでしょうか?


 実は、お奨めの方法があります!


 それは一体何か?


 上記↑の緊急レポート【化学原料を最安値で購買した5つの成功事例】を見ればその答えが分かります。

 

 以上、今回の結論は【残念ながら・・・?】でした。

 

 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の50回目、です。
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編集後記)

 ようやくつゆ入り宣言があって、木々も潤う季節に入ってきましたが1日降ったところで早くも一休みでしょうか?


 さて、今回は、これ↓です。

かしわばアジサイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アジサイが似合う時ですが、少し珍し目のものを。


 こんな変な格好のもあるんですね。葉っぱはとてもそうは見えませんが立派なアジサイの仲間だそうです。
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2010年05月31日

価格情報の実態1

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             価格情報の実態1

             【情報源は?】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の47回目でした。

 市況品の価格交渉が思うようにならないことを真剣に悩んでおられる方が非常に多いので、そのことを取上げました。結論として、「不本意な結果で自分を責めるのはやめましょう」とお奨めしました。正直言ってその世界はあなたの力で何とかなることは殆どないのですから。


 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の48回目です。


 今日の結論は、【情報源は?です。


 購買に取って最も重要な情報は何でしょうか?


 そうです、価格情報です。


 そこで、今回は価格情報の実態について考えて見ます。


 では、あなたが手にすることが出来る価格情報にはどんなものがありますか?


 そうですね。真っ先に思いつくのは、見積で知ることができる価格情報でしょう。


 これは、必ず誰でもやらなければならない避けて通れないものです。


 当然のことですが、これにはいくつかの意味があります。


 先ず1つ目は、誰でも苦労することなく手に入る価格情報であると言うことです。海外でない限りは、電話一つで手にすることが出来ますね。


 2つ目は、始めて手に出来る価格情報である場合が非常に多いのではないでしょうか?理屈ではそれでいけないと分かっていても、やはり見積価格が始めて知る価格になってしまうのですよね。


 3つ目は、他社からも見積価格を取れば相互に比較できる価格情報と言うことです。相見積ですね。


 4つ目は、この見積価格から交渉が始まると言うことです。言い換えると見積価格とは売りたい価格であると言うことですね。


 ここで肝心なことは、上記のようなのが見積価格ですから見積書を手にした時点では価格を判断できないと言うことでしょうね。


 「あっ、そうですか!?」と言うことだけです。


 唯一、判断できることは相見積の場合であり、「A社の方がB社より50円/kg安いんだ」と分かるだけです。


 尚、「相見積が果たして競争見積になっていたかどうか?」は難しい問題ですがね。


 と言うことで、見積価格は何かと比較して始めて判断が可能になると言うことになります。


 では、一体何と比較するのか?


 そこが悩ましいことになっていませんでしょうか?


 「見積価格を判断するための別の価格情報をどうすればよいのか?」を考えて行きたいと思います。


 では、あなたはどうしますか?


 ちょっと考えて見てください。

以下に続く)
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(続きです)

 どうでしたでしょうか?どんな方法がありましたか?


 ざっと次のようなものを思いつかれたのではありませんか?


1)試薬定価表から得る価格情報
2)書籍・雑誌などで公開されている価格情報
3)業界新聞・市況新聞などで報道されている価格情報
4)ICISから購入する価格情報
5)特定の調査会社に調査させた価格情報
6)取引先の競合会社から教えて貰う価格情報
7)同職者から教えて貰う価格情報
8)親しい友人から教えて貰う価格情報
9)取引先から教えて貰う価格情報


 では、少し詳しく見て行きましょう。


1)試薬定価表から得る価格情報


 これが最も楽な調べ方です。試薬メーカーの分厚いカタログを見れば定価が書かれています。


 しかし、工業生産に使われる化学原料の場合、正直言ってこれでは役に立ちません。


 試薬の価格は工業化学品とは桁違いに高価になっています。


 又、化学物質間の価格の差異の合理性もあまりはっきりしていません。ですから、試薬の価格から工業化学品の価格を推定することも殆ど不可能です。


 しかも、あくまでも定価であって、実勢価格ではありません。


2)書籍・雑誌などで公開されている価格情報


 次に使いやすいのはこれになります。本に書いてあるのですから。


 しかし、売買に取って最も重要な情報である価格情報がこんなに簡単に手に入るものなのでしょうか?


 昔、研究開発をしていた頃に、この便利な書籍に出くわして随分重宝したことがありました。


 その後、購買をすることになった時もこれを頻繁に紐解いて、実際の購買価格と比較して、「この原料はそこそこ上手く買っているな。こちらの原料は凄く安く買えているじゃないか」などと言って一喜一憂していました。


 しかし、あることを突き止めて以降、意識的に見ないように変えました。


 それは、


価格情報の発信源が、購買している人ではなく、メーカーと商社であると知ったからでした。


 購買する立場にあった私が欲しかったのは購買価格だったのです。見積価格を判断するための別の価格情報を求めていたのですから。


 以上、今回の結論は【情報源は?】でした。

 

 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の49回目、です。

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編集後記)

 温度差の激しい今日この頃ですが、やや入梅が遅れる気配だそうです。今の内にアウトドアを楽しみましょう。


 さて、今回は、これ↓です。

美女桜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その名は、美女桜。多分・・・。


 赤い内輪とピンクの外輪。ドーナツのような花にも見えます。

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2010年05月15日

悩みのタネ

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                 悩みのタネ

            【それはあなたの性ですか?】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の46回目でした。

 巷で頻繁に口にされる需要と供給と言うキーワード、それを聞き流すのではなく、「あなたとしてどう生かせばよいのか?」について考えてみました。


 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の47回目です。


 今日の結論は、【それはあなたの性ですか?です。


 「あなたのような買う立場の皆さんが最も悩んでいることは一体何でしょうか?」


 コストダウンセミナーの度に参加していただいた方にいつもこの質問をしています。


 そして、その回答にいつも驚かされています。


 60%ぐらいの人がこう答えるからです。


 「価格交渉で、自分の言い分がなかなか通らない。結果として、狙っていた目標価格に届かず、それが本当に悩ましい。辛い。苦しい。」


 そして、もう少し聞いてみると、その原料と言うのは、値上げ交渉と値下げ交渉が頻繁に繰り返されているいわゆる市況品と称するものなのです。


 要するに、「市況品の価格交渉が自分の思うようにならないことが最大の苦しみだ」と自分自身を責めている構図なのです。


 ですから、私はいつも不思議な気持ちになります。


 なぜかと言うと、悩める本人の一人相撲になっていると感じるからです。


 次の事を考えてみてはいかがでしょうか?


1)市況品の価格をどうして自分の思う通りにできると考えるのか?
2)思うようにならないのは自分の性なのでしょうか?


 少し解説してみましょう。


1)購買価格の決定メカニズム:


 そもそも価格と言うのは多くの要素が作用して決まるものです。


 最も根本にあるのは、原料代などの変動費と製造に直接関係した固定費です。


 これに各種の経費や販売管理費、利益などが加えられて販売価格になって行きます。


 又、価格政策と競争関係、需給バランス、売り手企業と買い手企業の力関係、などがあります。


 直取引でない場合は、商社マージンもあります。


 更に、特に市況品の場合、売り手主導が色濃く影響を及ぼします。


2)価格を決めるのはあなたなのですか?


 上記を見ると、あなた個人の寄与は少なくとも表面上は含まれていません。


 にも関わらず、あなたは不満足な価格になる事を自分の性だと何故思ってしまうのでしょうか?

以下に続く)
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 コストダウンセミナー【東京】:募集中!

テーマ:  化学原料購買のための考え方とコストダウン手法19種
日時:   5月28日(金) 10:00−17:00
場所:   [東京・大井町]  きゅりあん5階第1講習室


 セミナー内容の概要は下記をご確認願います。

http://www.johokiko.co.jp/seminar_medical/index5.php


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http://www.ip-labo.jp/category/1187975.html

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(続きです)

 確かに、交渉の巧拙はあるかもしれません。しかし、それは微々たる効果しか期待できません。


 一方、売り手側でもあなたが接する営業マンが決めているのではありません。多くの権限者がバックにいて営業マンをコントロールしているのです。


 逆に、買い手側でも同様で、担当しているあなたには決定権はなく、上司や関連部門の了解なしには動けない格好になっているはずです。


 ですから、決まった価格があなた個人の性であると考えることのは勘違いに過ぎません。


 たまたまあなたが価格交渉に関与しているだけなのです。


 勿論、何とかよりよい結果にしたいとの情熱は貴重です。しかし、殆ど、なるようにしかならないと言うのが実態なのではありませんか?


 特に、巨大なメーカーや総合商社のような強力な売り手が主導している市況品の世界では、どんなに戦術を駆使したとしても、殆ど彼らの意図の通りになるようになっているのですから。


 それを突破するには戦略しかありませんが、それは価格交渉の外側にあるものです。


 そもそも、戦略は、社長・経営者・購買責任者などの会社の顔となっている人達が行なうべきことです。


 ですから、実務担当者であるあなたが交渉結果である価格の不本意について自分自身を責める必要など全くないのです。単なる思い過ごしです。


 自分自身に問うべき部分があるのは、


A)用意した戦術自体には満足できたか?
B)会社としての納得性を追及できたか?
C)今後に向けて、現状を変える戦略を考え出せたか?上司に提案したか?
D)同じ苦しみを繰り返さないために購買構造の転換を決意できたか?
E)明日から行動するための構造転換計画を作成したか?


などではないでしょうか?


 要するに、交渉結果ではなく、中身と今後に神経を集中することが求められているのではないでしょうか?

 

 以上、今回の結論は【それはあなたの性ですか?】でした。

 

 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の48回目、です。

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編集後記)

 アジサイの開花も既に始まっていますが、梅雨入りまでの春をもう少し楽しみたいものですね。今年の神戸祭りはお天気に恵まれそうで嬉しい限りです。


 さて、今回は、これ↓です。

黄しゃくやく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 立てば●●●●●。座れば牡丹。歩く姿は・・・。


 それにしても、こんな色のもあるのですねえー。

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2010年05月06日

何ができるのか?

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                 需要と供給

              【何ができるのか?】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の45回目でした。

 巷で多用されている経験曲線と言う論理には隠れた部分があり、普遍的なものではなく、化学業界などでは無理があることを取上げました。ですから化学原料の領域では毎年○%の値下げなどと言う発想自体が馴染まないものであると言うのが結論でした。


 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の46回目です。


 今日の結論は、【何ができるのか?です。


 需要と供給、


この言葉は経済の大原則と言われています。環境の変化があるたびにこの言葉が飛び交っています。


 実際の使われ方を例示すると、


● 非常に供給がタイトなので価格が上昇している。


● 需要が減退しているので供給調整が起こっている。


● 需要が世界規模で急増しているので供給が追いつかない。


● 供給過剰で値崩れを来たしている。


と言った調子です。


 そして、その矛先は買い手の価格への跳ね返りになる場合が多いように感じています。


 即ち、売り手の殺し文句として多用されているのではないでしょうか?


 この言葉は、価格の上昇傾向を伝える雰囲気作りとして、又、値上げの理由として使われたりしますが、どちらかと言うと、人が作り出したことと言うよりも人の力では抗しがたい自然発生的なニュアンスで上記のように表現されることが多いと思います。


 しかし、それは本当なのでしょうか?


 先ず、需要と供給と言う場合、3つの側面があります。


 それは、


1)経済全体に関して
2)業界単位での特異性として
3)原料毎に


と言うものです。


 従って、需要と供給と言う言葉を聞いた時は、上記のどの意味で使われているのかに注意をする必要があります。


1)であれば、「ふーん、そうなんだー。」と受け止める。これしかありません。


2)であれば、「その業界はそうなんだね。私の関係する業界ではどうなんだろうか?」と考えてみる。


3)であれば、「その原料は私に関係あるのだろうか?」と直視する。


と言うように受け止め方を使い分ける必要があると思います。


 いずれにしても、あなたが需要と供給をどう認識するかに掛かってきます。

以下に続く)
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(続きです)

 「あなたの力ではどうしようもないことなのかどうか?」がもっとも肝心なところです。


 その通りであれば、身を委ねるしか方法はありません。状況が変化するのを待つしかありませんね。


 しかし、何か自分でどうにかなる部分があるとすれば、需要と供給の視点から行動を起すチャンスがあります。


 即ち、


「状態として吸収するのか?行動を変えるのか?」が重要なわけです。


 特に、原料固有の話である場合、あなたに取って注目するべきところになるはずです。


 その場合、供給を静的な事実と捉えるのか、自分でも変えることが出来る変化するものと考えるかは大きな違いになって行きます。


 供給を世の中の一般的な状態と考えるのではなく、あなたの置かれている局面での供給と捉え直すことが出来れば行動を生み出すことができます。


 その原料の、今あなたが手中にしている供給に束縛されることなく、手中外の供給に目を移すことが出来れば、実質的な供給は増やせることになります。


 供給を、現在取引している相手だけで考えるのではなく、取引していない多くの供給先を視野に入れるようにすれば、供給はあなたに取っては増加できる余地があるのです。


 よく、耳にする言葉に「需給バランスが狂っているのでこの原料の値上げを飲まざるを得ません。」と言うのがあります。


 ですが、冷静にこの言葉を表現すると次のようになっていることが多いのではないでしょうか?


 「この原料の現時点での私の取引先はA社とB社であり、その両社の供給能力は逼迫しているので、販売価格の高いお客様を優先して販売されている現状を無視できない。だから値上げを認めざるを得ない。同意しないと、安定的な購買が保証出来ない。」


と思わされるに過ぎないのでは?


 逆に言うと、


A社・B社以外の供給先をあなたが自由自在に開拓できれば、この供給不安は幻想でしかない。他の競合先と本気で取引するならば値上げの圧力は緩和できるかも知れない、


と言うことです。


 ですから、このような局面であなたに求められている本質的な行動とは、


現在の取引先と競合関係にある世界中からの購買を自由自在に出来るように変えること


になるのではありませんか?


 要は、競争原理が十分に働くように自由な発想で仕事を変えていくことがキモなのではないでしょうか?


 以上、今回の結論は【何ができるのか?】でした。

 

 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の47回目、です。

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編集後記)

 素晴らしい晴天続きのゴールデンウイークでしたね。気温も快適(暑すぎ?)で春真っ盛りを実感できた長期休暇ではなかったでしょうか?


 さて、今回は、これ↓です。

クラブアップル

 

 

 

 

 

 

 

 桜の花かと思いましたが、大きさが全然違ったようです。


 その名は、クラブアップル・プロフュージョン。


 直径2セント程度の赤いリンゴが枝いっぱいにつくそうでき、秋が楽しみです。


 うーん、それにしても、桜に勝るとも劣らない美しさに感激。
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2010年04月15日

毎年毎年と値下げはできるのか?

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            毎年毎年と値下げはできるのか?

              【経験曲線の裏側】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の44回目でした。

 「一律○%の価格協力要請と言うそんな楽なコストダウンがあるのか?」について考えてみました。残念ながら、化学業界ではこの方法は無力であったことを示しました。結局、当たり前のことでしょうが、原料1つずつコツコツと確実な手を積み重ねていくしかないと言うのが結論でした。


 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の45回目です。


 今日の結論は、【経験曲線の裏側】です。


 経験曲線と価格交渉の関係を考えてみたいと思います。


 あなたが化学業界の購買の方なら、社内の営業から次のような話を聞いたことがあるのではないでしょうか?


 それは、


 営業先の購買部門から、毎年のように価格協力の要求を受けている。そして、その根拠として経験曲線の話を持ち出される


と言う話。


 実はそれであなたの会社の営業はいつも困り果てていると言う事。


 確かに、販売先が自動車・電気・電子・情報・通信・精密機器などの場合、それらの業界では経験曲線が存在するようですから、その業界内にいる購買部門の人からすれば経験曲線に応じた応分の価格協力を求めて当たり前と思われているのですね。


 自社内製品にもこの経験則が作用するし、購買先である部品メーカーなどもこの経験曲線が働くから全く違和感はありませんね。


 では、化学業界の中で原料の購買をしているあなたはどう感じておられますか?


 と言うことで、ここはロジックとして使われている経験曲線なるものに立ち入ってみましょう。


 以下、ご存知の方には釈迦に説法かも知れませんが少々お付合いくださいね。


 元々、経験曲線は、航空機の組立作業における生産性の向上などの分析から、学習曲線理論と言うのが出されていたものを更に拡張・発展させたものだそうです。


 発展させる過程で、数千におよぶ製品を分析して検証した結果、「結構広く適用可能だ」と結論されたようですね。


 そこで、経験曲線は広く一般的な法則だと言われるようになり、経営学の中では、「規模の経済」と言う法則と合わせてコスト競争力の源泉とされているのです。


 そして、累積生産量が2倍になる毎に、コストはおよそ20−30%%ずつ低下し、

 製品市場に競争原理が働いている限りは、製品の販売価格もコストの低下に伴って同様の下降パターンを辿るとなっています。


 では、この経験曲線はどのように活用されているのでしょうか?


 その典型例は、下記のようなものです。

1)先行投資による戦略的優位性の創出と、それを武器にした低価格戦略による市場の寡占化(業界トップ企業が取る強者の戦略)
2)自社製品の将来的な価格政策への反映
3)購買価格の削減


 と言うことで、化学製品の販売をしているあなたの会社の営業に声が掛かってくると言う算段です。


 即ち、これらの業界で化学原料を購買している部門から化学業界である取引先に対して、原料の価格協力の要請が入ることになります。


 そこで肝心なことは、


 化学業界に経験曲線は存在するのだろうか?
 化学原料・化学製品に経験曲線は適応可能なのだろうか?


と言うことです。


 では、再度、経験曲線に立ち戻って見て見ましょう。


 すると、次のようなことが分かってきます。

以下に続く)
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(続きです)

A)経験曲線の発生メカニズムは十分明らかにはなっていない。即ち、根拠の薄い経験則レベルのものだと言うことです。効果の程度は業界によって多少異なるとの但し書きも付いています。(こう言う但し書きは要注意です!)


B)経験曲線は、組み立て作業の生産性だけでなく労働集約的な製造業や、複雑な工程がある製造業に特に当てはまる、と言うのも注意書きです。


 更に、経験曲線を具体的に活用しようとする場合には、(1)労働集約的な業種であること、(2)生産技術が大きく変化しにくい分野であること、の2つの条件を満たしていること、と言う注意書きも付いているのです。


 以上のような注意点が裏側に隠れているということですね。


 しかし、経営学の専門家は兎も角として、私たち一般人は、この辺りの前提条件を突き詰める機会も殆どないですから、結論だけが一人歩きしているのではないでしょうか?


 即ち、「どんな業種だろうが、どんな職種だろうが、経験曲線はある」と言う普遍の原理に摩り替わってしまうのです。


 正しくは、上記の結論に至る過程で検証に使われた数千に及ぶ製品が、

・一体どんなものなのか?
・どんな業界のものなのか?
・どんな共通点があるのか?

などを知らないといけないのですが・・・。


 不遜ながら、私も大元を辿っていないので言う資格は乏しいのですが、上記のいくつかの注意点から洞察すると、


*2次産業以外
*製造業以外の2次産業
*労働集約型でない製造業


などへの拡張はかなり無理があると言うのが実状ではないか?と感じるのです。


 では、化学原料への価格協力としての経験曲線の論理性は一体どうなっているのでしょうか?


 ご承知の通り、化学業界は、殆どの場合、設備集約型です。労働集約型は少ないですね。


 従って、化学業界には元々経験曲線などない方が普通ではないでしょうか?

 逆に、経験を積むと共にコストが下がっていく要素が社内に殆ど見当たらないことにあなたは納得できるのではないでしょうか?


 ですから、経験曲線のロジックで価格協力の要請を受けても原理的に応じようがないですね。


 結局、冒頭であなたが感じた違和感の理由はこれだったのです。


 毎年毎年の値下げ要求に対応できることはないのではありませんか?


 同様に、化学原料を購買しているあなたが、購買先に対して経験曲線を振りかざして毎年の値下げを要請することは行なっていないのではないでしょうか?


 実は、前回の記事の中で私が経験した失敗を書きましたが、その理由もこのことに根ざしていたものだったのではないか?と今振り返って反省しております。


 自然科学系では検証されていないものは認められないと言う暗黙知があるから間違いが入り込む余地は殆どありませんが、人文科学系では真実は少ないでしょうから、くれぐれも注意が必要のようです。経験曲線の話もその一例ではないでしょうか?


 因みに、自然科学系以外の分野の書籍や雑誌を私も時々買って読んだりするのです。


 が、


【逆も真ナリ】と言うところまで検証されたものは滅多にはないし、相関関係ではなくて因果関係にまで昇華されたものが殆どないものです。(もっとも、実験そのものを自由に出来ない世界ですから原理的に検証自体が不可能と言う面も多いからかも知れませんが・・・。)


 又、著者の経験の中でしか成立しないかも知れない成功例・ノウハウ・知恵・法則が殆どであると言うことも注意することかもしれませんね。タイトルに引かれて買ったけど、前提条件自体が外れていてガッカリすることも私はよく経験しています。


 それは兎も角として、


化学原料には経験曲線のロジックは通用しないと言うのが結論ではないでしょうか?


 そうは言っても、化学原料にもコストダウンと言うのは厳然とあります。


 自社のために、価格の是正(適正価格を追い求めること)と言うコストダウンを捜し求めていく役割があなたには期待されています。


 以上、今回の結論は【経験曲線の裏側】でした。

 

 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の46回目、です。

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編集後記)

 あっという間に満開になった桜も、ソメイヨシノから八重桜やしだれ桜へと切り替わる時期になってきました。既にツツジも咲いてきましたし、花種がどんどん増えてきましたね。


 さて、今回は、これ↓です。

雲南黄梅とクモ

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 黄色い花(雲南黄梅?、多分)に留まっているクモ。


 風が吹けば飛ばされそうなほどに何とも細身。


 エサを待ち伏せているのでしょうかね?だったら、裏側に隠れていた方がいいのではないかな?


 巣を張る必要もないので「楽して何とか」と言うやつを狙っているのかも?


 でも、真っ当なクモならちゃんと巣を張って、王道を生きて欲しいなあ。


 人生、楽しようと思ったらロクなことはないよ!あっ、クモ生かな?
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2010年03月31日

そんな楽な方法があるのか?

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                一律%の価格協力要請

            【そんな楽な方法があるのか?】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の43回目でした。

 よく言われているベンチマーキングですが、理屈通りにはできないこともあり、特に化学業界では非常に無理が多いと言う現実を正直に話しました。そんな中で最重要な価格のベンチマークを現実的にどうしたら良いのかを提案しました。


 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の44回目です。


 今日の結論は、【そんな楽な方法があるのか?です。


 いきなりの質問ですが、あなたのところではコストダウンをどのように進めていますか?


 社長の一声、「この1年間で5%コストダウンせよ!」を忠実に実行しているのでしょうか?


 はたまた、ボスの業務命令、「なっ!5%ぐらいはいくらなんでも出来るだろう。でなきゃ男じゃないぜ!」と言った調子でしょうか?


 実は、聞いたことがあります。


 「では・・・」、と言うことで次のように計画を組むのだそうです。


A)平均として5%だけど一律にはとても無理だよなあ

B)だから、効果の大きい原料には10%、並みの原料には6%、難しそうに感じる原料には3%、過去の経緯から見て殆ど無理と言う原料には1%、と分配しよう

C)これを全体計画と決めよう

D)次は具体的にどうやってやるかだが、やはり、サプライヤーに書類を送って、回答必須の条件付きで価格協力を要請しよう

E)未達になるリスクを考慮して価格協力目標値はもっと高目に設定しよう

F)そう言っても素直には応じては貰えないだろうから、この価格協力の結果は来年度の取引方針に繋がると言うことを伝わるように書面を作成しよう

G)回答結果をサプライヤー評価として整理して、来年度の付き合い方を方法付けよう


と言うわけで、サプライヤー向けの「価格協力要請書」なるものをせっせと作成するのだそうです。


 まあ、バイイングパワーを振りかざしたコストダウン戦略と言うわけですね。


 しかし、化学業界ではこんなやり方は通用しません。やはり、一般論として、売り手が圧倒的に主導している世界ですからどうしても無理があるのです。


 私も「こんな楽なやり方ができるなら是非やってみたいものだ」と思ったことがありました。事務作業だけでコストダウンが出来てしまうのですからこんな美味しい話はないです。


 では、やった結果どうだったと思いますか?

(以下に続く)
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(続きです)

 全く経験したことの無い書類に慌てたサプライヤーからひそひそと探りが飛び込んでくるのです。


「例の件、どう応じたらよいのでしょうか?マジなんでしょうか?」と顔色を伺いながら・・・。


 結論は、殆どが無回答で、残りは、ゼロ回答とお義理回答でした。ハイ。


 と言うことで、はっきり言いますが、化学業界ではこんなコストダウン戦略は成立しません。一律%のコストダウン要請などは無力なのです。


 当然と言えば当然のことですが、コストダウンは一歩一歩の努力の結果でしか達成できるものではありません。


 逆に言うと、錦の御旗や買い手側の勝手な都合で出来るほど生易しいものではないのです。


 一方、コストダウンと言えば結局は殆どの場合は購買価格を下げることでしか達成は出来ません。


 従って、「購買価格を下げるための戦略や戦術をどうすればよいのか?」を1つずつ実行するしかないのです。


● 購買戦略・コストダウン戦略をどうすべきなのか?

● 個々の原料単位でのコストダウン戦術をどうすればよいのか?


 あなたのところでは購買戦略・コストダウン戦略がどのようになっていますか?担当者が行なうコストダウン戦術だけになっていませんか?


 又、逆に、原料毎のコストダウン戦術が積み上がって組織のコストダウン目標が組み立てられているでしょうか?


 そこで、原料毎のコストダウン戦術の成功確率を決めているのが精度の高い情報類です。


 その中でも最も重要なのは、確たる証拠のある価格情報です。これがあれば行動さえすればいいだけですから。

 

 以上、今回の結論は【そんな楽な方法があるのか?】でした。


 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の45回目、です。

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編集後記)

 ここのところの花冷えのお陰で、入学式が様になりそうです。因みに、明石では、早熟で木で日当たりの良い枝だけが少し開花し始めた程度です。


 さて、今回は、これ↓です。

楽天オープン戦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3月10日、明石球場での楽天vs広島のオープン戦。

 例年通り、今回も日本中が異常寒波に曝された日でした。


 前半先行されたが、山崎選手のさすが4番の一振りで逆転。二転三転を続けていたが8回裏に逆転して9回を迎えました。順調、順調!

 9回表をさっさと終えてチョン。

 新外国人ピッチャーに交代してスピード(多分160キロを越えていた)に球場中が驚嘆。

 ところが一寸先は本当に分からない。

 いきなり四球の連発、たちまちノーアウト満塁。冷たい雨でスタンドは傘が開き、雨宿りの動きが始まる。「寒ーい」と言って立ち去る人々も。

 押し出しの四球で同点。やや雨脚が強くなる。

 ヒットで逆転された! 四球の連発。まだノーアウトかー?!

 スタンドの客は見る見る内に減少。

 耐え切れず、私も雨宿りに加えて傘までさす始末。ブルブル震えながら熱燗と使い捨てカイロで体温を維持。

 やっとピッチャーが交代。ヒットが続き、などなど・・・。5点ぐらいリードされたところでようやくチェンジ。やー、長かった35分。


 楽天の裏の攻撃がさっさと終わったら帰ろう。


 広島のピッチャーも替わり、9回の裏が始まる。

 あれっ?楽天の猛反撃。点差は縮まっていく。強風も加わって来て横殴りの雨。傘がジョウゴになる人も。

 アウトカウントは増えることなく土砂降りに突入。びしょぬれの中で攻防は続き・・・・。


 3分後に終了宣言。やれやれ。

 「うーん、あと2点差だったのに」と言う余韻を残しながらもスタンドからの開放感に浸る。


 「うーー寒っ!」


 翌日の新聞。


 なっ、なっ、何だって?

 8回コールドゲームで楽天の1点差勝ち、だった・・・・・・。あの9回の死闘は何だったんだ??????????


 選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。風引くなよ。新外国人ピッチャー、この程度のことでへこたれたらあかん、頑張れ!
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2010年03月15日

ベンチマーキング

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                 ベンチマーキング

              【果たして可能か?】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の42回目でした。

 購買業務の中でややもすると現状維持の仕事ばかりになりがちかと思いますが、あなたの行動でそれを打ち破る必要性を強調させていただきました。何と言ってもこの部分こそあなたの存在価値なのですからね。


 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の43回目です。


 今日の結論は、【果たして可能か】です。


 あなたのところではベンチマーキングと言う手法を使われたことがありますか?


 この手法は自動車や電気などの業界では半ば常識化していると聞いています。


 ところで、化学業界ではどうなんでしょうか?


 さて、では下記の項目に沿って考えてみたいと思います。


1)ベンチマーキングとは?
2)何故、ベンチマーキングが必要なのか?
3)何をベンチマーキングするのか?
4)ベンチマークの相手は?
5)ベンチマーキングはそもそも可能なことなのか?
6)では一体、どうしたら良いのか?


1)ベンチマーキングとは?:


 これは説明するまでも無いとは思いますが、

 優良な他社事例をお手本と見做して情報を収集し、あなたの会社や組織の現状と対比することで課題・問題点を明らかにする。その結果に基づいて改革をすること、です。


2)何故、ベンチマーキングが必要なのか?:


 理由は、自分のことが1番分からないことだからです。ですから、他と比べることで自分を知ろうとするためです。特によその会社を経験していない場合には自社のことが常識になっていますからね。


 そして、これが必要になる原因は、目指すべき目標や目的が明確にできないことから来ています。


 ですから、優れた他社を目標にすることで発想しやすくしようとするわけです。


 逆に言うと、確固たる目標があると言い切れる場合は不要なわけですね。

3)何をベンチマーキングするのか?:


 そこで重要なのは、先ず、これです。


 即ち、多くの経営対象の中で何をテーマにするかです。


 あなたの場合なら、恐らく、購買組織が抱えていそうなテーマと言うことになるでしょうか?


 購買組織全体とか、購買の役割の中でのどの部分か、になるでしょうか?


 但し、抽象的なテーマよりも具体的であるほど効果的になります。


4)ベンチマークの相手は?:


 次に問題になるのは、お手本の相手選びです。


 あなたの競合としてベストな相手を選ぶことがキーポイントになります。


 ここがお手頃な相手としてしまうと効果は期待薄になってしまいますから要注意です。


 ですから、最近のご時世を考慮すれば「世界一のお手本」を選ぶことが肝心と言えるでしょう。日本国内1位を目指すのでは価値がありませんから。


5)ベンチマーキングはそもそも可能なことなのか?:


 と見てきたところで今更の話になりますが、


理屈上はそうであっても現実にベンチマーキングは果たして可能なのでしょうか?


 あなたはどう思われますか?


 目的とテーマを決めるのは自分の意思だけで決まられます。


 しかし、化学業界の場合、対象はそんなに簡単に決まられるものでしょうか?

(以下に続く)
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(続きです)

 普及している自動車業界を考えて見ましょう。


 そこでは製造しているのは自動車です。排気量や車種やグレードや仕様などは多岐に亙っているでしょうが、所詮はみんな自動車です。


 ですから、この場合は、自動車会社の中で世界一のライバルを選べばお手本の対象として間違うことはあり得ません。


 では、化学業界を考えて見ましょう。


 世界屈指の総合化学会社であれば殆ど同じような化学製品を作っているので可能かも知れませんね。


 しかし、それはごく限られたメーカーだけです。


 それ以外の化学会社はそれぞれ多くの事業分野・製品の組み合せになっているメーカーが殆どです。


 ですから、お手本の会社をサッと選ぶことには無理があります。


 単純に、あなたの会社の購買部門とお手本企業の購買部門を比較しても殆ど意味が薄いのですね。


 やるとすれば、製品単位で競合会社を考えて選択していかないと上手く比較できません。


 と言うわけで、もっとテーマを絞らないと相手が決められないのです。


 例えば、ポリウレタンの世界一の会社と言うレベルに絞らないとベンチマークが上手く機能しないのです。


 又、自動車会社などに比べると、購買機能の一元管理が進化していないので、
本社購買・事業部購買・地場購買・海外現地購買などは分散している可能性も結構多いのです。


 従って、ベンチマーキング先の会社からのデータ収集も極めて困難、且つ、情報源をはっきりしないと使い物にならないことも出てきます。


 又、この手のデータは通常は調査会社に委ねることになるのですが、その情報源の信憑性も懸念されます。


 核心的なデータであるほど、情報は入手困難で、得られたとしてもその信憑性を裏付けるものがないことが多くなります。


 調査会社にその点を聞いても、「方法はヒアリングです。」と言う調子で、それ以上は企業秘密だとしてキチンとした返事は貰えないことが多いと思います。


 ですから、何となく怪しげなデータと現状を比較して課題を議論せざるを得ない面が否定できません。


 又、最近は、どの会社でもコンプライアンス強化が講じられており、昔のように調査会社がターゲット企業の社員にヒアリングしたとしても、情報が収集できるのどかな時代ではなくなっているはずです。


 そんなこんなで、ベンチマーキングが使えるのか?に関して私は懐疑的に捉えていますがあなたはいかがお感じでしょうか?


6)一体どうしたら良いのか?


 ここまで解説してくると八方塞で困惑されたのではないでしょうか?


 しかし、正直言ってこれが現実と言うものではないでしょうか?理屈は正しくても現実には実行不可能と言う面があるのではないでしょうか?


 では、ベンチマークに変わるものは果たしてないのでしょうか?


 そこで、私がお奨めしているのが「輸入価格」です。


 購買の仕事で最も重要な情報は価格情報ですから、あなたの最大の関心事は、適正価格や底値や国際価格ではありませんか?


 何故なら、購買する立場の人が自分で変えることが出来る変数は、価格と取引先の2つしかないからです。その他の変数は殆ど必然的にあなたとは無関係なところで決まっているのですから。ですから、価格こそがあなたの存在価値そのものなのではありませんか?


 それだったら、価格の厳然たるベンチマークは「輸入価格」と言う信頼性の高い実績ベースの価格情報が決め手になります。


 あなたが購買している1つ1つの原料単位で、今の価格と比較すれば、課題も問題点も一目瞭然になります。


 今後、あなたがどういう行動を起さなければならないのかが必然的に見えてくるはずです。

 以上、今回の結論は【果たして可能か?】でした。


 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の44回目、です。

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編集後記)

 2010年台に突入したと思っていたら、もう桜の開花を報じられる季節になってきました。ここのところずっと暖かさが続いているので早まりそうな気がしますね。


 さて、今回は、これ↓です。

亀整列

 

 

 

 

 

 新宿中央公園での一駒。粒ぞろいの6匹が日向ぼっこです。


 大きいのも小さいのも、と言うのが普通のような気もしますが、これほどまでに粒ぞろいとはさては6つ子なのかも?


 NHKの朝ドラ「ウェルかめ」の放映も残り少なくなってきました。これでも見て思い出してください。
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2010年02月28日

できて当然ですか?

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               できて当然ですか?

             【誰がやっても】

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 こんにちは、塩梅マンです。


 前回は、【いくらで買うのか?】の41回目でした。

 前回に続いてコストダウンの基本的な誤解3つ目を解説しました。真水のコストダウンとその効果について納得できましたでしょうか?

 

 さて、今日は、【いくらで買うのか?】の42回目です。


 今日の結論は、【誰がやっても】です。


 年度末が近づいているので、少し早いですが1年間を振り返るテーマです。来年度への糧にして欲しいと思います。


 あなたのところでは、購買組織としての業務目標はどのようになっていますか?


 又、それをブレークダウンして作る個人目標をあなたはどのように設定していますでしょうか?


 生産に支障を来たさないようにシッカリ原料を確保すること


これが何にも増して最優先ですね。


*発注漏れをなくす
*発注の変更に迅速に対応する
*納期の確認をタイムリーに行なう
*納入の催促をする
*検査証などの漏れをなくす
*品質異常が発生したら直ぐ差替え補給を依頼する
*クレームへの補償を取り付ける
*供給不安に対応する
*値上げ要求をフォローする
*法的トラブルなどに対応する
*市況の軟化を掴んで値下げ交渉する
*ひっきりなしに商談をやる


 ざっとこのようなことをされているのではありませんか?


 しかし、冷静に考えると、これらの業務は全て現状維持のための仕事ですよね。


 『できて当然』のことです。


 では、現状維持以外にどのような仕事があるのか2分間考えてみてください。

(以下に続く)
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(続きです)

 いかがでしたか?


 そうです。既にお気づきの通りです。


 他にあるのは、


2)改善目標
3)改革目標
4)長期目標・ビジョン


 そして、あなた個人にあるのが


自己改造の目標


ですね。


 改善目標と言うのは、現状の個々の問題点や課題を克服するための小さな変化を伴う仕事に対応しているものです。


 例えば、


「納期遅れを起さないようにするにはどうしたら改善できるのか?」を考えて、行動したり、ルールを作ったり、社内外に周知徹底する、などです。


 改革目標は、もう少し本質に立ち返って、抜本的な改善になるような方策を講じることです。


 例えば、


「明けても暮れても値上げに悩まされる苦痛をどうすれば解消できるのか?」を本質的に追及することですね。


 長期目標は、これらの様々な問題に潜んでいる前提条件にメスを入れて根源的に乗り越える戦略を立案して実行すること、です。


 そして、最後の自己改造の目標は言うまでもないでしょう。


 上記の業務目標を本気で進める為に最も有効な方法は、


【他人を変えることではなく、自分自身を変えること!】


どうしてもここに帰着してしまいます。


 購買組織としての課題であったとしても、結局は構成員一人一人の変革力、あなたの自己改造がなければ解決できませんね。


 ところが現実には、上に書いた仕事の中で上の方に時間を掛けていて、下に行くほど時間を割いていないのではないでしょうか?


 できて当然、やって当たり前の業務に明け暮れていないでしょうか?


 「あー、今日は忙しかったなあ。でもよく頑張ったよなあー」


と言ってビールを飲んで満足してしまっていませんか?


 『購買と言うのは、誰がやっても同じような結果になる仕事』と言われないようにしたいものですね。


 そして、購買にしか出来ない最大の役割は価格ですから、


『誰がやっても同じような価格になる仕事』と言われないようにしたいものですね。


 以上、今回の結論は誰がやってもでした。


 では、今日はここまで。次回は、【いくらで買うのか?】の43回目、です。

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編集後記)

 年度末まで原理的には残り2週間と迫ってきましたね。私も厄介な確定申告を終えてホッと一息入れたところですが、何回やっても躓きますねえー。


 さて、今回は、これ↓です。

ラナンかな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 例によって特殊性に気を引かれて思わずシャッターを切りました。


 シクラメン色も好きですが、何枚あるのか分からない花弁の形、花全体としての纏まりに独特なものを感じます。


 葉っぱの方はニンジンにそっくりな貧弱さです。


 ケシの仲間なのかい?

 いや、ラナンキュラスの一種なのだろうか?


 困りましたねえー、この花の名前は?

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Profile
塩梅マン
化学原料に限定した購買コンサルタントです。化学原料コストダウン研究所の所長です。輸入価格を知った上で購買するのが合理的購買の原点であると信じております。このノウハウで私は475億円のコストダウン実績を挙げました。これを日本中に普及させることを目指しております。私の究極の使命は日本が本当の意味で国際競争力を強化することです。コストダウン、開発購買などの成果を多くの方が実感されるのを願っております。